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1章:高校生の身体を乗っ取った事になった俺は高校に通う事になった

塾の授業

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それから授業。 今日は演唱系。 
演唱系も陰陽師が得意とする演唱と西洋からはいってきた演唱があるらしい。
それらに呪力をのせて演唱すると悪魔を祓う事が出来るらしい。

ベリアルに渡された分厚い教科書をとりあえずめくりながら見ている俺。
妖怪の俺と星にとったら、そんな演唱を覚えたとしても使えない。
ちなみに、呪力があったとしても、適正があるらしくて、使える奴と使えない奴にわかれるらしい。
ちなみに、大きく適正は5つに分かれているっぽい。
演唱系、召喚系、重火器系、剣士系、後方の医療系だ。
召喚は、陰陽師が使う式神もその一つで、西洋のほうはというと悪魔を召喚して子飼いにするらしい。 
悪魔祓いに悪魔を使うっていう発想がすごいよな。
陰陽師になるには、この演唱系と召喚系の才能がないとなれないってわけだ。

九条家の人の授業を聞きながら、
ベリアルにもらった『誰にでもわかるエクソシストへの道』っていう馬鹿にしているのかっていうタイトルの本をみつけて読んでいる俺。

「今日の所は以上です。 皆さん、復習は忘れずにね」って、塾が始まって2時間程度で今日は終わりらしい。

ちなみに、今は6月の中旬。
基本、1年生は見習いって事で、基礎の勉強中。
実技っていっても基本、基礎体力の向上の運動程度らしい。
夏休み後に適正をはかって、それから、各自の専門をきめていくようだ。

「陸井君、いつのまに鳳来君と仲良くなったのよ」って俺に声をかけてきたのは西園寺っていう女生徒。
「陸井、それよりも記憶喪失って本当かよ!」って言ってきたのは、藤堂ってやつ。
うん、同時に質問されても困るな。
俺と星を取り囲むように、男女4人がいる。
「記憶喪失は本当。 まじ、お前ら誰?って感じ。 星とは、入院してた病院で知り合って仲良くなっただけ」って答える俺。
「そうだよ。 陸とはね、父の経営してる病院で会ったんだ。 それで意気投合しちゃってね。 
 それに、陸は父とも仲良くなって、今、俺の実家から通ってる」って星。
「えー、通学なの?」って西園寺さんと一緒にいる女子。
「そうだよ。 理事長の許可もらってね。 えーと、境さんだっけ?」って星。
よう名前を知ってるなお前って心の中で突っ込んでおく俺。
「うん。 私の事覚えてくれてたの?」って境って女子は頬赤らめてるよ。
イケメン、もてるな。
「塾に通うにあたって、塾生の名前は事前に覚えてるよ」って苦笑している星。
まじかよ。 俺、誰も記憶してないけど。 ちょっとジト目で星を見る俺だ。

「それよりも、陸井、今日の課題なんだけど、いつものように図書館で一緒に行くだろ?」って田所。 
うん?図書館で勉強してたのかよ。

まじ、これ以上の拘束は勘弁だな。
「いつも通りって言われてもな。 俺、記憶ないし。 
 それに、もう寮生じゃないし、この後、星の家の稼業の手伝いがあるんだ。」っていう俺。
「そうそう、ごめんね。 俺も陸も今、父の手伝いで塾が終わったら帰らないとまずいんだ。」って星。

「「「「えー」」」って、4人がはもってるよ。
「そういう事だから、俺達行くな!」って俺。
「ああ、また明日な。」って藤堂ってやつ。

そんなわけで、俺と星は、初日の塾を無事乗り切った。
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