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1章:高校生の身体を乗っ取った事になった俺は高校に通う事になった
昭子さんの見舞い
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「良哉、急にいなくなるわ、入院してるし、それに、どうしたのよ急に髪の毛染めて!」って病室に入ってきた昭子さんの第一声がそれだった。
俺の髪色は銀髪。
これが、黒に染めようとしても染まらないから無理。
本来、髪型も長髪なんだが、それは妖術でちょいながめのショートにしている。
妖術で髪色を変えられないのかって、それも無理なんだなぁ~これが。
「お母さん、先ほど説明したように、倒れた時のショックで髪色が変色する事があるんですよ。
なので、染めてないし、これが、総、陸君の今の髪色なんですよ」って鳳来星の父で、院長の鳳来 海。
海と俺は、実は同じ年代だ。 なのに、海は見た目は、イケオジ。
かたや俺は、見た目年齢が10代半ばでよくて後半なんだよね。
これは、もともとな。
「そ、そうでした。 あまりの見違いようにビックリしてしまって。」っていう昭子さん。
「良哉、ビックリしたわ。 あなたが、ホームから落ちかけたおじいさんを助けて、自分が線路におちて、なんとか電車が来る前に助けてもらったからもよかったものを、本当に命を大切にしてよ」って、俺の手を握ってくる昭子さん。
まじ、カラスとか、海、星もいるから恥ずかしいからやめてほしい。
「そのおじいさんが、なんと鳳来グループの前会長さんだったなんて!」って興奮しているよ。
「院長先生、本当にこんな立派な病室が無料で、検査やら治療費も無料だなんていいんですの?」って昭子さん。
「陸君には、うちの父が大変お世話になって、そのお礼です。
それに聞くところ、私の息子の星と同じ学園って事で、ここに来てから星とも昔からの知り合いみたいに仲良くなりましてな。
先ほど言ったように、我が家から学園までは徒歩圏内ですので、これも何かの縁という事で我が家で、陸君を預かりたいんですよ。」って海。
「通学時間が短縮されるのは、良哉にとって良いですが、良哉、本当にいいの?」って昭子さん。
ちょっと寂しそうな笑顔できいてきた。 まじ、困る。
「昭子さん。 ほら、俺、記憶ないし、いきなり来週から学園へって言っても困ってたんだよ。
そしたら、星に出会えたし、仲良くもなったんだよね。
当面の間、星が面倒みてくれるっていうし、それなら、通学も楽な鳳来家に住めばいいって事になったんだよ。
俺としても、通学が楽なのはありがたいしね」っていう俺。
「そ、そう、私は良哉の気持ちを優先するわ。 でも、無理しないって約束して」ってまた手をぎゅっと握ってきた。
「わかってるよ」ってしか言えない。
とりあえず、昭子さんへの説得完了。
俺の周りは、みな苦笑してるし。。
恥ずかしいわ。 大の大人がだよ、母親に甲斐甲斐しく言われる姿を、部下たちに見られるって。
でも、これが俺とジジイで決めた設定だ。
あのマンションから出て、本家に戻らないといけない俺としてはこうするしかなかった。
もう良哉という人間はきっと存在しないのだから。
それから、間もなくして面会時間が終わり、昭子さんは海に案内されて病室を出ていった。
◇◇◇
その後、海やカラスにいろいろ突っ込まれた。
「海に陸君、呼ばわりされるとはな」って俺。
「しょうがないです。 さすがに、総大将とは言えないですし、どうも良哉ともいえなくて、苦肉の策です。
それに、昔は陸って呼んでましたので」って海。
「それもそうだけどよ、それにしても、陸と言って違和感なかったのかね、昭子さんは」って俺。
だって良哉なのに陸呼ばわりだ。
「それも大丈夫です。 なんの偶然なのか、名字が『陸井』ですから」って海。
「だな。 良哉とかって呼ばれるよりは全然ましだな。 星も、学園に通っている間は俺の事、陸でいいから。」って言っておく。
総大将とか三代目とか呼ばれても困る。
「え! よろしいので!」って星が驚いている。
「それ以外の呼び方は不自然だろ。 この愚息!」って海が突っ込んでるよ。
そんな感じで、俺の鳳来病院での1日が過ぎた。
俺の髪色は銀髪。
これが、黒に染めようとしても染まらないから無理。
本来、髪型も長髪なんだが、それは妖術でちょいながめのショートにしている。
妖術で髪色を変えられないのかって、それも無理なんだなぁ~これが。
「お母さん、先ほど説明したように、倒れた時のショックで髪色が変色する事があるんですよ。
なので、染めてないし、これが、総、陸君の今の髪色なんですよ」って鳳来星の父で、院長の鳳来 海。
海と俺は、実は同じ年代だ。 なのに、海は見た目は、イケオジ。
かたや俺は、見た目年齢が10代半ばでよくて後半なんだよね。
これは、もともとな。
「そ、そうでした。 あまりの見違いようにビックリしてしまって。」っていう昭子さん。
「良哉、ビックリしたわ。 あなたが、ホームから落ちかけたおじいさんを助けて、自分が線路におちて、なんとか電車が来る前に助けてもらったからもよかったものを、本当に命を大切にしてよ」って、俺の手を握ってくる昭子さん。
まじ、カラスとか、海、星もいるから恥ずかしいからやめてほしい。
「そのおじいさんが、なんと鳳来グループの前会長さんだったなんて!」って興奮しているよ。
「院長先生、本当にこんな立派な病室が無料で、検査やら治療費も無料だなんていいんですの?」って昭子さん。
「陸君には、うちの父が大変お世話になって、そのお礼です。
それに聞くところ、私の息子の星と同じ学園って事で、ここに来てから星とも昔からの知り合いみたいに仲良くなりましてな。
先ほど言ったように、我が家から学園までは徒歩圏内ですので、これも何かの縁という事で我が家で、陸君を預かりたいんですよ。」って海。
「通学時間が短縮されるのは、良哉にとって良いですが、良哉、本当にいいの?」って昭子さん。
ちょっと寂しそうな笑顔できいてきた。 まじ、困る。
「昭子さん。 ほら、俺、記憶ないし、いきなり来週から学園へって言っても困ってたんだよ。
そしたら、星に出会えたし、仲良くもなったんだよね。
当面の間、星が面倒みてくれるっていうし、それなら、通学も楽な鳳来家に住めばいいって事になったんだよ。
俺としても、通学が楽なのはありがたいしね」っていう俺。
「そ、そう、私は良哉の気持ちを優先するわ。 でも、無理しないって約束して」ってまた手をぎゅっと握ってきた。
「わかってるよ」ってしか言えない。
とりあえず、昭子さんへの説得完了。
俺の周りは、みな苦笑してるし。。
恥ずかしいわ。 大の大人がだよ、母親に甲斐甲斐しく言われる姿を、部下たちに見られるって。
でも、これが俺とジジイで決めた設定だ。
あのマンションから出て、本家に戻らないといけない俺としてはこうするしかなかった。
もう良哉という人間はきっと存在しないのだから。
それから、間もなくして面会時間が終わり、昭子さんは海に案内されて病室を出ていった。
◇◇◇
その後、海やカラスにいろいろ突っ込まれた。
「海に陸君、呼ばわりされるとはな」って俺。
「しょうがないです。 さすがに、総大将とは言えないですし、どうも良哉ともいえなくて、苦肉の策です。
それに、昔は陸って呼んでましたので」って海。
「それもそうだけどよ、それにしても、陸と言って違和感なかったのかね、昭子さんは」って俺。
だって良哉なのに陸呼ばわりだ。
「それも大丈夫です。 なんの偶然なのか、名字が『陸井』ですから」って海。
「だな。 良哉とかって呼ばれるよりは全然ましだな。 星も、学園に通っている間は俺の事、陸でいいから。」って言っておく。
総大将とか三代目とか呼ばれても困る。
「え! よろしいので!」って星が驚いている。
「それ以外の呼び方は不自然だろ。 この愚息!」って海が突っ込んでるよ。
そんな感じで、俺の鳳来病院での1日が過ぎた。
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