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1章:高校生の身体を乗っ取った事になった俺は高校に通う事になった

元の身体に戻ったみたいだ。

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今、俺は、ジジイと一緒に飯を食べてる。
「ジジイ、融合っていいながら、目の色と身長以外は元に戻ってるんだけど。 どいうこと?」って、ちょい不機嫌な俺。

「ベリアル曰くじゃ、本来は昼は良哉という身体で夜は元の身体に戻る予定だったんじゃが、予想を反してじゃ、ほぼ元の身体になってしまったんじゃ。 
 自分でもわかるじゃろ、今は半分人間状態って事くらい。」ってジジイ。

確かにジジイの言う通りで、完全な妖怪化はしてない。
「確かにな。 それで、あの家には戻せないって事で、本家に連れてきたってことか?」

「ああ、そうじゃ。」ってジジイはクスクス笑ってやがる。

「良哉は失踪って扱いでいいか。」って俺。 
そうすりゃ、四葉学園に行く必要もなくなるし、昭子さんには悪いけど、俺は良哉じゃないしな。

「ベリアルの取引で、陸には当初の予定通り四葉学園に良哉として高校卒業まで通ってほしいそうじゃ。」ってジジイ。

はぁ~、何をいってるだよ。 って、まさか?
「今回の協力の対価がそれって事か?」って俺。 
悪魔は、何かをする代わりに対価を求めてくる。 
つまり、今回、俺が元の身体に戻る対価としてベリアルが要求してきたことが学園に通う事らしい。
「ああ、そうじゃ。 ついでに塾だかってのも入ってほしいそうじゃ。」ってジジイ。

まじかよ。 後だし、でも良哉のままだったら、確かに高校に通う事になってたけど。。 
うん、まてよ。
「なぁ、ベリアルってもしかして、四葉学園の理事長?」
「ああ、確かそんな事いっておったな。」ってジジイがクスクス笑ってる。

まじ、はめられたわ。
「陸よ、まぁ見た目は高校生でも十分通る。 2度目の高校生活じゃ。」ってジジイ笑ってやがるよ。

俺、昔、15歳の時から1年間とちょっと高校に通っていた。 
見た目は元の身体と同じだったけど、半分その時は人間だったし、まだ組を正式に継ぐとか考えてなかった。
だから、当時は、他の人間と同様の生活をするために通ってたわけだ。 
結局、夜は稼業の手伝いさせられて、なんか、途中で完全な妖怪化したもんで、高校を退学して、稼業を継いだ。

だから2度目の高校生活ってわけだ。
んじゃねぇーよ、そもそもなんであんな塾に通わないといけないんだよ。
でも取引だし。
「対価もらっちまったし、しかたなく学園と塾は行くけど、あの家はどうする?」って俺。
さすがに今のまま、昭子さんに会うわけにはいかない。

「それなら、とりあえず、お前が倒れて、鳳来ホウライ病院に入院している事にした。」ってジジイ。
「ふーん、まぁ、それならそれでいいんかもな。」って俺。
「稼業のほうの仕事も溜まっておるぞ。 とりあえず、お前は鳳来病院に行け。」ってジジイ。
「おいおい、俺がいない間、ジジイが代行してなかったのかよ!」って突っ込んでやった。
「儂は隠居の身じゃ。 するわけなかろう。」って言われたよ。
溜息しか出ない。

という事で、ジジイと昭子さんが仕事帰りに見舞いに来るっていうから、
設定やら話して、俺は走って鳳来病院へ向かった。

ちなみに鳳来病院っていうのは、俺の組の傘下が経営している。
表稼業って奴だ。 妖怪も現代社会に合わせて、表稼業として飲食店から医薬品だったりと、妖怪の特性に合わせた会社をおこしているわけだ。 
表稼業の俺は、それらのグループ企業を纏めてるのが三枝サエグサグループ。 
その三枝グループていう所の会長もしているわけだ。
本業は、裏稼業の、妖怪業。 これもこれで色々やる事がある。 
なんせ俺の束ねてる島は、広くて、関東から東海、甲信越の一部までが範囲。
地方は、幹部たちが島をしきってるから何かあった時だけ行くだけだけど、俺の管轄だけでも東京全てと埼玉の一部ってわけで、人口多いし、はぐれ妖怪とか、最近じゃ悪魔どもも来るからそいつら追い出してるわけだ。

悪魔を追い出すっていうので、お前も祓魔師みたいじゃないかって突っ込まれればそうなんだが、俺の場合は縄張り争いの中での活動であって、あいつらと一緒にしてもらいたくない。

あついらにとったら、俺たち妖怪も祓魔対象だからな。
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