高校生の身体を乗っ取った事になった俺の話だけど、結局は俺の話

1章：高校生の身体を乗っ取った事になった俺は高校に通う事になった

俺に何がおきた？

俺、野呂瀬 陸ノロセ リク、色々あってあの日、死にかけたはずだったが、気づいたら病院のベットにいる。
あの戦いで、死ななかったのに安堵しつつ、また、あいつらとの戦いに身を投じる事になるのかとちょっと嫌気がさしてる感じ。
「良哉リョウヤ、きづいたの？　もう死ぬなんてことしないで」って、俺につきそっていた30代半ばの昔は美人なんだろうなっていうおばさんが涙をいっぱいにためて声をかけてきた。
良哉って誰のこと？
「おばさん、誰？」って俺。　俺の声かっていいたいぐらい、声変わりもまだみたいなガキの声。
「え！　良哉、なにがあったの？　母の昭子ショウコよ」って驚愕した顔をしている。

いやいや、俺の母親の名前は、香菜カナで数年前には他界している。　まったくもって、状況がよくわからない。
その後、医者が来て俺の事を診断。　一過性の記憶喪失扱いになったよ。

なんせ、自身の事は覚えているが、良哉についての事、良哉の家族構成など一切わからない。
昭子さん曰く、俺は高校1年生のガキで、自宅から少し離れた所にある全寮制の私立高校の寮に通っているらしい。
そこで、イジメにあい、イジメを苦に寮の部屋から飛び降りたらしい。　
寮の部屋が２階って事で死にはしなかったみたいだが、重傷のため病院に運ばれたようだ。　

一応、部屋に遺書らしきものがあったらしい。　
たった一言「死にたい」としか書いてなかったようだ。

つまり、良哉ってガキがどうなったのかさっぱりわからんが、俺はなんの因果か、この見た目は貧弱でかつイジメを苦に自殺してしまうようなガキに乗り移ってしまったようだ。。
第二の人生の始まりってやつかもしれない。