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6章:悪役子息の俺のその後

皇帝に呼ばれた俺 後編

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名誉やらなにやら断った俺に、驚いている皇帝陛下と親父。

「なぜだ?」って陛下
「ハロイド、公爵家の勤めだぞ」って親父。

まぁそうなるか。
「俺、オーランド家から勘当されたし、今はただの平民です。 しかもヤマト国へ移籍した冒険者なので。」って親父のサインの入った、書類等とギルド発行の書類を親父に渡した。

陛下も一緒になって見てる。
「ロイド、どういう事だ?」
「陛下、私にもわかりません。 勘当、平民、ヤマト国移籍です。」っていう親父だ。

「ハロイド氏、どうしてこんな事を?」って陛下。

「考えてみてくださいよ。 いくら功績あげても、陛下が認めようとも、俺の存在は剣の系図から見たら邪魔者でしかない。 ここにいたら、俺は自由がないし、今までも居場所はなかったんですよ。 
そうなると、俺に残された道は、平民になって冒険者をするしかないんですよ。」

「確かにな。 報償金のみ、ギルド経由で振り込もう」って苦笑いの皇帝陛下だ。

「それで、よろしくお願いします。 では、失礼します。」って言って、デニスとさっさと退散した。

「ハロイド待て!」って親父の声だ。 もう無視。

「ハロイド様、ロイド様が呼んでますが、まぁもう良いですね」っていうデニス。 
「デニス、本当に俺についてくるのか?」
「ええ、勿論です。 ジョンも宿で待ってますよ。」って笑顔だ。

俺が戦争始まる半年の間に、ヤマト国への移籍手続きやらしてた。 
戦争後、生きて帰ってきたら、俺はヤマト国にいくとデニスとジョンに伝えた。 
その時に、一緒に行くといいはった。 
開戦前に親父がサインした書類には、俺の勘当、デニスとジョンの解雇なども含まれていた。 
まぁわざと、そうした。

≪これで無事、死亡フラグ回避だな。 楽しい人生にしろよ。 じゃあな。≫
(ああ、ノアールも元気でな。)

リンクが切れた。

あの後、魔神ノアールが、何が起きたか教えてくれた。 
ここの天使が、アシュリーと繋がって、アシュリーが逆ハーレム失敗すると俺を殺す事でループさせてた。 俺だけ記憶が残ったのは、女神の天使ミスらしい。 
そんで、あの時現れた天使は、見た目が魔神の嫁そっくりだったと。 
魔神の嫁は、ノアールがその天使に会ったら地獄へ連れてくるかも知れないと心配してたようだ。 
天使も天使で、魔神が来ても殺されることはないと思って鷹をくくったが、ノアールはあっさり殺して、灰も残らない程に燃やしたようだ。 しかも俺の身体で。 
そんで、俺は魔神の力に耐え切れず崩れる寸前の所を魔神と嫁、部下で再生させくれたらしい。
 
ブチ切れて、魔神の力を解放し過ぎたって謝られた。 お陰で、アシュリーは死んだし、空母もほぼ全壊で、ヌトによって俺は救出された。 お詫びに魔神から、魔導車、宝石、鉱物、タバコ、酒、まぁいろいろ次元ボックスに入っている。 

結果、ループはもう解除されたと。

という事で、俺は自由になったわけだ。 
さて、これからどうするかって、そりゃヤマト国へ向かう。 もう帝国には用事などないからな。 

◇◇◇
さぁてと、新たな人生へ向けて、俺、デニス、ジョンは、ヌトに乗ってヤマト国へ旅立った。
「まさか、空の旅になるとは」って笑ってるデニス。
「ああ、でも最高だな」ってジョン。
「だろー。」ってタバコ吹かしている。

新たな地での生活が楽しみだ。
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