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6章:悪役子息の俺のその後

皇帝に呼ばれた俺 中編

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沈黙が続いてるし、さっさとここから立ち去りたい俺。

「陛下、もう一つ聞きたい事とは?」って仕方なく俺から切り出した。

「ああ、戦争終了時に、お前の兵は皆いなくなった。 
 アサト王国のアーティファクト、及びお主の兵が使ったアーティファクトは全て破壊されてる。 
 アーティファクトは、帝国軍の今後の防衛、進行には欠かせない。 どこで手に入れた。」

「古代遺跡です。 私が古代遺跡を見つけた時は、空母はなく残るアーティファクトを先戦争で全て使いました。」

「ハロイド、なぜ報告、そして献上せぬ」って親父だ。

「アーティファクト自体、あれは今の世で呼び起こすこと事態が間違っている。 
 あれは、各国の派遣争いになるし、各国の近郊がいっきに崩れる。 
 アサト王国が所有した事で、今回戦争になった。 逆に帝国が所有しても、先に陛下がいったように他国進軍だ。 だから、全て破壊することを俺は選んだ。 戦争したければ、今の軍事力ですべきだ。」って言ってやった。

「この若僧が!」ってオッサンが怒鳴った。
本当、世の中の情勢わかってないね。 脳筋だもんな。

「あはは、オーランドよ、良き息子をもったものだ。 ハロイド氏、世の中の情勢を見極めた上での判断、見事だ。
 アサト王国も全てアーティファクトをあの戦火で使用して所持していない。 
 量産する計画もあったが、解析不可だったそうだ。」っていう皇帝陛下。
 
この人は見極められる。 前回までループで、空母登場で速攻で敗北宣言したのだって、ようは帝国民の犠牲を増やしたくないからだ。 まぁ俺は、その犠牲になってたが。

「そうですか。」としか言えない。 俺は、帝国の犠牲になって過去ループ散々な目しかあってなかったしな。

◇◇◇
「陛下、私も彼に聞きたいことがあります。」っていうのは剣聖だ。
「ふむ、よろしい」

「ハロイド氏、君は先の戦いで槍ではなく剣を使っていた。 あの剣術はどこで身につけた!」って最後は怒鳴った。 
「自己流で身につけた。」
「馬鹿な! あの剣技が自己流だと!」って剣聖だ。
「まて、ハロイド、いつからだ!」って親父。
「14歳から、必死で鍛錬して身につけたんだよ。 槍の系図で、剣術みにつけるには、自己流で実践つむしか道ないだろ!」って睨みつけた。
目つき悪いから、剣聖はぐもったよ。
「なぜ、言ってくれなかったんだ」って親父も静かにいう。
「系図で縛りがある以上、言っても無理だろう。」って呆れた言った。

「確かにな。 我が帝国も見直す必要がある。 異例だが剣の騎士として認めよう。 
 そしてハロイド氏、今回の活躍を賞し銀翼賞及び中佐の地位、そして褒賞金を与える。 
 後日授与式を設ける。 今後も帝国のためその剣技で尽せ。」って皇帝陛下だ。

「皇帝陛下、全てお断りします。」って言いきった。

流石の皇帝陛下も、親父も俺の発言に驚いている。
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