【不遇転生:3】悪役子息と魔神 ~いい加減、ループから脱出したい~

八木恵

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4章:学園編

閑話: オーランド公爵家の人々 前編

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私、フロイド様の従者デニスです。 
学園が1か月の休暇となり、帝都の屋敷へフロイド様、アシュリー嬢、侍女のアン、料理人のジョンと戻ってきました。

ハロイド様は、お戻りにならないと。 ジョンは残ると言ったのですが、ハロイド様は旅に出るとのこと。 これは、私とジョンの秘密です。

ある日の夕食時。 ジョンの料理が並びます。 毎食ですが、ジョンの料理は美味しいです。 
すべてハロイド様のレシピですが。。
「フロイドは、総合1位、アシュリーも7位とは、前期よくやった。」とロイド様。 
「いえ、父上、僕はまだまだです。 学園でアサト王国からの留学生でアイザックは、2位で、対抗戦ではいつも負けます。 彼より成績がよかったのは、歴史、地理や魔法の実技で僕が上だっただけです。」
「そうか。 同世代で優秀な者と切磋琢磨できるとはいい事だ。」
「はい、友人にもなり、週に一度は、皆をよんでジョンの料理を囲んだ食事会を開いてます。」
「ジョンがこれほど腕をあげるとはな。 よい料理人だ」ってロイド様。
「それに、パティシエとしても優秀ですの。 週一で、フロイド様が私にも友人を作ったほうが良いといことでサロンでお茶会を開いてます。 
その時の甘味も全てジョンが作ってくれて、これが評判がいいんです。」ってアシュリー嬢。
「先程、私もシフォンケーキを頂いたけど、ほんと美味しかったわ。」ってヒルダ様。

だから、それ全部ハロイド様のレシピだから。
「ハロイド、成績は30位、休みも帰って来ないとは何してるんだ」って不機嫌にいうロイド様だ。
あのね、無属性だから魔法の実技とれないでしょ。
「さぁ、僕にはわかりません。 選択科目も、魔法陣と統計とってるので、何を考えるのか」ってフロイド様。
「あの子、魔法陣なんてとってるの。 貴族がとる教科じゃないわよ。」ってヒルダ様。
「仕方ない。 また、然るべき処置をしよう。」っていうロイド様だ。

あのさ、魔法陣も統計も難しいんですよ。 それで成績30位って、凄いですって。 
フロイド様もアシュリー様は、マナーと経営でしょ。 
選択科目で容易なので高得点当たり前じゃないですか。
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