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3章:帝都編

クロイドとの会話

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俺の叔父クロイドさんが冒険者っていうのも驚いたけど、槍ではなくてヤマト国で刀術をならっていたらしい。 
彼になら、俺の事話してみていいかもしれない。 
魔神ノアールも、大丈夫だって言ってるしな。

(俺って疑い深いのか?)
≪7回もループしたら、信用できなくなるのは当たり前だ。 だが、こいつの魂の色は、いい色してる≫

魔神のお墨付きだ。 だから話す事にした。

「俺、もう槍やめて、自己流で剣に転向したんだ。 親や祖父母には内緒にしてくれ。 クロイドさんだから言っただけだ。」

「えぇーーーーー。 自己流って! いつから?」
「半年以上前かな。 なんとなく剣のほうがしっくり来て、特訓しつつ先々月に冒険者ギルドも登録した。 
 ランクDでそれ以降はランクは上げてないけど、オーランド領の中級ダンジョンは攻略した。 
 ギルドには言ってないけどな」って笑いながら言った。

「いやいや、ハロイド君って無属性だろ。 あそこの中級ってランクB、いやソロならランクA相当だよ!」

そうとう驚いているクロイドさん。 って事で、ダンジョンマスター攻略するとでる魔石をポケットから出すフリして次元ボックスからだして見せた。
俺が魔石みせると、まじまじ見ているクロイドさん。

「あははは、こりゃ本物だ。 僕はパーティ組んで攻略したが、確かにあそこの中級だ。 
 なるほどね。 だから、ハロイド君が家族さけるのか。 よーく理解できるよ。 
 それよりも、半年でよくそこまで鍛えたね。」
「必死としか言えない。 家で槍以外持ったら大騒ぎだろ、だから朝早くから晩まで誰もこない場所で鍛錬して、あとは実践積んだ。 
 どうせ学園でも槍だ。 自己流のほうは別で鍛えるし、俺、幸い無属性だから魔法の実技の時間あくしな。」って言っておいた。

「確かに、周りが知ったら大騒ぎだね。 冒険者同士、過度な詮索はしないのが鉄則だ。 
 ハロイド君が自暴自棄になってないって事がわかって安心したよ。 
 引退したら、僕はヤマト国にいく予定だ。 もし、来ることがあれば、フカク領のイズミ街にいるから。 
 明日には野暮用すまして、ヤマト国へいくんだ。 実はね、そこで出会った女性がいてもうすぐ子供がうまれるんだよ。 叔母には内緒だよ。 お互いの秘密だ。」
「じゃぁわざわざ俺に会いに来たってことか?」
「それもあるけど、もう戻ってこない故郷とあとギルドの移籍手続きかな。 
 この帝国でギルドカード作ったから、もし戦争とかおきた時、僕のランクだと強制的にどの国いても戻されちゃうからね。 今は平時だけど、何が起こるかわからないし、その時の用心のためだ。」

なるほど、傭兵の冒険者があの時国で分かれてたのか。 
クロイドさんに過去のループで会わなかったのもわかった。
「そうだったのか」って言った。

「そうそう、選別じゃなけど、ってか成人のお祝いやってないって聞いてさ、大したものじゃないけどお祝い。」って刀と、木刀、それに卵型の石くれた。

「へー、これが刀か。 大切にするよ。 この石は?」
「それが僕にもわからないんだよね。 ヤマト国の上級ダンジョンをクリアした時に出てきたんだけど、僕達パーティも不明で、ギルドもよくわからないって。 
 ダンジョンクリアの品だから、売るにも捨てるにもって事で闇収納つかえる僕が持っていたけど、なんかハロイド君にあげたほうがいいような気がしてね。」って言われて受け取った。

その後、クロイドには別れをいって部屋に戻った。 

◇◇◇

木刀は次元ボックスにいれた。刀を抜いたら、ミスリル製だ。
≪お、結構いいやつだ。 使いこなせたら、俺の技教えてやるよ。 んで、その抱えてる石は?≫
(あ、一度リンク切れたのか。 クロイドさんがヤマト国のダンジョンクリアした時にでてきた謎の石らしい。) 
≪きっとなんか珍獣の卵だな。 魔力流してみればわかる≫
(はぁー、珍獣ってどういう事だ?)
≪つべこべ言わずに魔力流せって。 悪いもんじゃねぇーよ≫って言われて、とりあえず流した。 
うん? 石が黒くなった。
≪やっぱりな。 毎日、魔力与えてやれ。 そのうち孵化すんから≫
(へぇー。 珍獣か。 何が出るか楽しみだな)って思って次元ボックスに入れた。 
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