4 / 46
2章:悪役子息な俺
アシュリーの料理
しおりを挟む
「ご主人様、お食事お持ちしました」ってアシュリーだ。
寝巻きのまま、部屋にあるテーブルに座って食べようとした、
≪なんなんだ、その食事。 不味そうなスープに、固いパンって、病み上がり用じゃないだろ≫
(うるさいな。 不味いよ。 味は薄いし、パンは固い。 アシュリーが作るんだよ。
だけど、料理できないのかわざとなのかこんなんだ。 ループの初めは文句いったり、ぶっかけたりしたけど、ご主人様ごめんなさいとか泣くと、弟のフロイドが来て俺は悪者扱いだ。)
≪なる程な。 じゃぁ、食べなきゃいい。 お腹空いてないって言って、アシュリーに食べさせればいいじゃねぇ。 どんだけ不味いか気付かせればいい。≫
(確かに。)
「アシュリー、俺、お腹すいてないし、もったいないからアシュリーが食べろよ」って言った。
なんか顔が引き攣ってる。
「ご主人様は、私の料理が気に入らないという事でしょうか?」
「別にそんなことは言ってない。 ただお腹空いてないだけだ。 でも、折角の料理、冷める前にアシュリーが食べなよ」って言って俺は席を立って、椅子を譲った。
「そ、そうですか。 私もお腹空いてませんので片付けます」って言って食事持って退室した。
(今までにない展開。 でも結局は、不味いアシュリーの料理が部屋に運ばれるだけだ。)
≪なに、お前、食堂とかで食べないのか?≫
(このループの年齢の14歳に戻る前までは、わがままで横暴なんだ。 それもあって、ここの家に居る者から嫌われてる。自業自得だけど、落馬前の俺は、ここの家臣にもあたってるんだ。 俺の記憶だと、数週間前に料理がまずいって食堂で暴れたんだ。 それで、父親の命令で食堂は、反省するまで出禁になってたはず。)
≪なるほどな。 んじゃぁ自分で作ればいい≫
(あのな、簡単にいうな。 作れるわけないだろ。)
≪それぐらい、俺が教えてやるって。 ほれ、着替えろ≫
(魔神のくせに料理ができるらしい。 寝巻きから、私服に着替えた。)
≪お坊ちゃんだから着替えられないかとおもったけど、着替えは出来るんだな≫
(そりゃ、ループしてる中で、アシュリー回避で着替えぐらいは出来るようになったし、戦争奴隷してたしな。)ってといいながら、厨房へ向かった。
◇◇◇
「は、ハロイド様、何ようで。」っていうのは料理長だ。
「小腹が空いた。」
「先程、アシュリーが持っていったはずですが。」
「あの料理は、口にあわん。」
「しかし、今、我々は昼食の準備中で、旦那様から当面のあいだハロイド様の分はアシュリーが作るようにというご命令です。」
「知ってる。 だから、自分で作りに来た。 邪魔しないからいいだろ」って睨んでおく。
「ひぃ、で、ではご自由に」って言われた。
まじ作ったことないけど。 何作ればいいんだよ。 とりあえず材料か。 固いパン、どっかの商家が試しに持ってきた米、小麦粉、木の子、野菜類、チーズ、肉類か。 俺、包丁とか使ったことないぞ。
≪米あるのかよ。 最高じゃねぇーか≫
ってなんか興奮してる。 料理長も使い道がないとか言ってたけど。
≪ちょっとお前の身体借りるぞ。≫って魔神に身体乗っ取られた。
米出して、洗い出してる。 鍋に不味いスープの具以外入れて、米を入れ出してる。 追加で塩と鳥肉を皮でつきで入れて、木の子も入れてる。 ドロドロしてきたらチーズ混ぜてて、胡椒少々。 深皿に入れた。
≪よし完成だ。 チーズリゾートだ。 食え≫
って言って身体が思うように動く。 まじ、これ食えるのかよって恐る恐る口に入れた。 優しい味ですげぇー美味いんすけど。
≪な!俺、料理できんだ。 今の簡単だろ≫
確かに、簡単だ。
「ハロイド坊ちゃん、今の料理は?」って確か料理見習いのジョン。
「チーズリゾートだ。」
「一口もらっても?」ってなんか恐る恐る言われた。
そいうやこいつにも暴言なんども吐いたな。
「鍋にまだ残ってるから、それ食っていいぞ」って言ったら、「ありがとうございます。」って言って、食べてる。
驚愕した顔だ。 だって、まじ美味いもん。
「まじ美味いっす。 ハロイド坊ちゃん、レシピ教えてください。」って頭下げられた。 魔神が作ったし、俺レシピなんて知らない。
≪こいつ、悪い魂じゃないから、教えてやれ≫
って頭の中にレシピが。 とりあえず、口頭で言ったらなんかメモってた。
すげぇー感謝された。 人に感謝されるの久しぶりかも。
食べ終わった食器とか、鍋とかは、ジョンが洗ってくれると。 ついでにジュースも出てきた。
「ありがとう。」って言って、厨房から出た。
3日間も動いてないから、訓練場へいこう。
寝巻きのまま、部屋にあるテーブルに座って食べようとした、
≪なんなんだ、その食事。 不味そうなスープに、固いパンって、病み上がり用じゃないだろ≫
(うるさいな。 不味いよ。 味は薄いし、パンは固い。 アシュリーが作るんだよ。
だけど、料理できないのかわざとなのかこんなんだ。 ループの初めは文句いったり、ぶっかけたりしたけど、ご主人様ごめんなさいとか泣くと、弟のフロイドが来て俺は悪者扱いだ。)
≪なる程な。 じゃぁ、食べなきゃいい。 お腹空いてないって言って、アシュリーに食べさせればいいじゃねぇ。 どんだけ不味いか気付かせればいい。≫
(確かに。)
「アシュリー、俺、お腹すいてないし、もったいないからアシュリーが食べろよ」って言った。
なんか顔が引き攣ってる。
「ご主人様は、私の料理が気に入らないという事でしょうか?」
「別にそんなことは言ってない。 ただお腹空いてないだけだ。 でも、折角の料理、冷める前にアシュリーが食べなよ」って言って俺は席を立って、椅子を譲った。
「そ、そうですか。 私もお腹空いてませんので片付けます」って言って食事持って退室した。
(今までにない展開。 でも結局は、不味いアシュリーの料理が部屋に運ばれるだけだ。)
≪なに、お前、食堂とかで食べないのか?≫
(このループの年齢の14歳に戻る前までは、わがままで横暴なんだ。 それもあって、ここの家に居る者から嫌われてる。自業自得だけど、落馬前の俺は、ここの家臣にもあたってるんだ。 俺の記憶だと、数週間前に料理がまずいって食堂で暴れたんだ。 それで、父親の命令で食堂は、反省するまで出禁になってたはず。)
≪なるほどな。 んじゃぁ自分で作ればいい≫
(あのな、簡単にいうな。 作れるわけないだろ。)
≪それぐらい、俺が教えてやるって。 ほれ、着替えろ≫
(魔神のくせに料理ができるらしい。 寝巻きから、私服に着替えた。)
≪お坊ちゃんだから着替えられないかとおもったけど、着替えは出来るんだな≫
(そりゃ、ループしてる中で、アシュリー回避で着替えぐらいは出来るようになったし、戦争奴隷してたしな。)ってといいながら、厨房へ向かった。
◇◇◇
「は、ハロイド様、何ようで。」っていうのは料理長だ。
「小腹が空いた。」
「先程、アシュリーが持っていったはずですが。」
「あの料理は、口にあわん。」
「しかし、今、我々は昼食の準備中で、旦那様から当面のあいだハロイド様の分はアシュリーが作るようにというご命令です。」
「知ってる。 だから、自分で作りに来た。 邪魔しないからいいだろ」って睨んでおく。
「ひぃ、で、ではご自由に」って言われた。
まじ作ったことないけど。 何作ればいいんだよ。 とりあえず材料か。 固いパン、どっかの商家が試しに持ってきた米、小麦粉、木の子、野菜類、チーズ、肉類か。 俺、包丁とか使ったことないぞ。
≪米あるのかよ。 最高じゃねぇーか≫
ってなんか興奮してる。 料理長も使い道がないとか言ってたけど。
≪ちょっとお前の身体借りるぞ。≫って魔神に身体乗っ取られた。
米出して、洗い出してる。 鍋に不味いスープの具以外入れて、米を入れ出してる。 追加で塩と鳥肉を皮でつきで入れて、木の子も入れてる。 ドロドロしてきたらチーズ混ぜてて、胡椒少々。 深皿に入れた。
≪よし完成だ。 チーズリゾートだ。 食え≫
って言って身体が思うように動く。 まじ、これ食えるのかよって恐る恐る口に入れた。 優しい味ですげぇー美味いんすけど。
≪な!俺、料理できんだ。 今の簡単だろ≫
確かに、簡単だ。
「ハロイド坊ちゃん、今の料理は?」って確か料理見習いのジョン。
「チーズリゾートだ。」
「一口もらっても?」ってなんか恐る恐る言われた。
そいうやこいつにも暴言なんども吐いたな。
「鍋にまだ残ってるから、それ食っていいぞ」って言ったら、「ありがとうございます。」って言って、食べてる。
驚愕した顔だ。 だって、まじ美味いもん。
「まじ美味いっす。 ハロイド坊ちゃん、レシピ教えてください。」って頭下げられた。 魔神が作ったし、俺レシピなんて知らない。
≪こいつ、悪い魂じゃないから、教えてやれ≫
って頭の中にレシピが。 とりあえず、口頭で言ったらなんかメモってた。
すげぇー感謝された。 人に感謝されるの久しぶりかも。
食べ終わった食器とか、鍋とかは、ジョンが洗ってくれると。 ついでにジュースも出てきた。
「ありがとう。」って言って、厨房から出た。
3日間も動いてないから、訓練場へいこう。
0
お気に入りに追加
36
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
婚約者の浮気を目撃した後、私は死にました。けれど戻ってこれたので、人生やり直します
Kouei
恋愛
夜の寝所で裸で抱き合う男女。
女性は従姉、男性は私の婚約者だった。
私は泣きながらその場を走り去った。
涙で歪んだ視界は、足元の階段に気づけなかった。
階段から転がり落ち、頭を強打した私は死んだ……はずだった。
けれど目が覚めた私は、過去に戻っていた!
※この作品は、他サイトにも投稿しています。
初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。
ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。
※短いお話です。
※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【R18】騎士たちの監視対象になりました
ぴぃ
恋愛
異世界トリップしたヒロインが騎士や執事や貴族に愛されるお話。
*R18は告知無しです。
*複数プレイ有り。
*逆ハー
*倫理感緩めです。
*作者の都合の良いように作っています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる