【白銀の黒帝:4】精霊と無能者

八木恵

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6章:精霊と無能者編

拠点を魔の森にした理由とは

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本題をリオンとレイモンドに話してなかった事を思い出した俺シュン。
俺はタバコに火をつけて一服する。

「 今、皇国と共和国の連中が、無闇矢鱈に魔物を殺してんだろ? 
 それで、魔物達も反撃してる、ってか魔物は精霊殺してマナを空気中に戻してんだ。 
 皇国や共和国は、魔物を殺してやつらのマナを精霊が溜め込んでんだな。 
 だが、弱い精霊は、魔物が精霊殺してんの気づいて人間から離れてんだ。 」

「精霊は人間利用して、1部は見放してるってことっすか。 腐ってんな精霊」
「うん、本当精霊と契約できなくて良かったよ」というリオンとレイモンド。

「結局、精霊は、この世界の異物なんだよ。 女神が作ったもんなんてな。 共存すりゃまだしも。」というと、
「「碌なことしませんね、女神って」」という2人だった。

「そろそろな、神獣の怒りがはじまんのよ。
  皇国が神獣の住処に近づいてっから。 そーなんと、はじまっちゃうわけよ。 
 だが、神獣が怒ってるのは精霊だ。 だから魔物は精霊を狩ってる。 俺らは、ここでその時をまってるのさ。
 『魔の森』以外は徐々に闇がふえてきてるぞ。 皇国あたりとかさぐってみ?」と俺がいう、探り始めるレイモンド。 
「皇国と副都もやばいかも」
「2週間ってとこか。 王都や学園都市も徐々に暗くなんじゃねぇ」と俺はいう。

◇◇◇
それから2週間後、日中なのに薄暗い日々がつづく。 

王宮では、主要貴族、軍関係者が集まっている。
 国王が「いったい、どうなっとるのじゃ。」というと、
「皇国とむかった我が兵は8割負傷し先週には撤退しています。 皇国も同じく、撤退したと。」と報告する。

「それは何度もきいた。 この天候じゃ」という国王。
「わかりません。 ただ、別件ですが、国内の初級精霊契約者のうち4割が精霊からの契約解除されたという報告がされています」と宰相が報告する。
 「いったい、なにがおきてるのじゃ。 教会はなんと言っている?」
「女神様の啓示がない状態で」と言い訳をいう司祭。

 すると扉が突然開く。 無礼なのだが、騎士の様子は慌てている。
「大変です。 皇国と共和国の国境付近へ向かって、数日以内に魔物の大群が押し寄せています。 このままでは、副都が危ない」という伝令。

「いますぐ副都駐在兵、皇国との国境付近の兵、皇国への共闘の指示、あと兵を集め順次転移魔方陣でむかわせろ。 ギルドにも緊急依頼じゃ。 情報収集もおこたるな。 騎士団長指揮をしろ。」と命令する。

皆、大慌てで、各方面への支持のため、退室していくのだった。

そして、その数日後。
王宮では、
「報告します、100万を超える魔物の群れです。 神獣がひきいてるかと。 皇国の聖騎士3万に我が軍とギルドで20万です。 」という報告がされる。  
「神獣の報復か!」と震え上がっている国王。。 

◇◇◇
一方、『魔の森』では「そろそろ第1準備かな」といって、俺がいつもと違う次元ゲートを開くと、朱雀、竜王、白虎が現れた。  そして俺が、会話をすると頷く神獣達。。
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