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6章:精霊と無能者編

拠点を魔の森へ

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『魔の森』の家に拠点を移した、シュン達はリオンとレイモンドの卒業を祝してバーベキューをしている。 
大魔王と元竜王もきている。 1階の部屋も増やし5人が各部屋に寝泊りできるようにしている。 

カールは終始無言だ。  そんな、カールを見兼ねた大魔王が話しかけるのだった。
「カール、いい加減恐縮するな。 それに、もう誰もお前の事を裏切り者って思ってないぞ。 」
「それでも。。」と落ち込むカールに、俺が「魔界でいうと350年ぐらいだろ。 もういいんじゃねぇ」と俺がいう。 
「本当によろしいので?」
「ああ、待っているぞ。 あいつら。」という言葉に、カールは決心したかのように頷くのだった。


そんなやり取りをみつつ、経緯が把握出来ないリオンとレイモンドはキョトンとしている。

「はは、昔の話だ。 魔王襲撃の裏話しでもするか?」と俺がいうと、リオンとレイモンドが興味津々に目を輝かせている。 

「魔王の襲撃もまた今、話題の女神じゃねぇ女神がな、人間の勇者を作りあげるためにな、敵対する悪の象徴として、魔界の魔王をこの世界へ引きずりだそうとした。  
その方法は、この世界の使い魔召喚を魔界からの召喚に変更し、うまい具合に当時の帝国に魔界から魔物を召喚させた。 
 魔界じゃ、忽然と行方不明になる住人にそれに魔物達がいなくなる現象は、まさに神隠し状態で、大問題だ。 
次代魔王は、調査、追跡してこの世界の場所を特定してつれもどそうとした。 
それをまっていた女神が次代魔王を洗脳して、この世界を征服させようとした。
 
 その時女神がな、片道切符の次元ゲート魔法陣を次代魔王にわたすんだ。 次代魔王はしらず、準備をしてこの世界に乗り込んだ。 でも、カールが、徐々におかしくなる次代魔王と周りを危惧し、偶然帝国が召喚した中になんとか潜り込み真実を伝えにきた。  魔界を裏切ってな。
 
 そして当時、偶然あったのが俺。 あんときゃ、未知の魔物はくるわ、召喚陣の言語はわからんわの時よ。 神なんて信じてねーしな。  創世記だって作り話し程度だ。 おかげで4年かけて、カールとリンと旅して遺跡やら神獣にあって裏どりしてな、次元ゲートの仕組みやら解明したりしてたわけだ。 

 その次元ゲートが開くと時空が歪みが生じるってことや、1度開いたら開いたままって判明したときゃ開きはじめたわけさ。1度開くと完全に開くまで閉じられないって事もわかってな、たく余計なことしかしねーよ、女神ってやつわ。 そんで、仕方なく、魔王襲撃を待つ事にした。
 
 いわゆるありゃ茶番だ。 当時の0番隊とギルドマスターとグランに協力してもらって、裏では次代魔王とその配下捕まえて、次元ゲートを閉じつつ、やつらを魔界に連れてってやったのさ。 ついでに洗脳も解除してな。 あー、俺 あん時地味だった。 殺害なしで、もくもくと魔術師やってたわ。 んで、カールも一緒にっていったのに、こいつ帰れねっていってここに残ったわけ。」と俺はエールをのみ一息いれる。

「あー、だからっすね。 師匠が魔王襲撃の時に参加してなかったのって」と納得するリオン。 
「あん時のシュンは、本業 魔術師だと思った。」と苦笑いのリン。 

「本来なら面倒だから、魔族のやつら殺すかっておもったが、カールが洗脳されてるからっていうんで、魔界へ連れていってやったのによ、こいつ」といって俺は大魔王を指し、「当時の魔王で、俺 すぐ引き渡したらこっちに戻るつもりが、魔界は実力勝負だとぬかして、3日3晩戦いになった。 あー、腹たつな。、思い出しただけで」といって俺はエールをのむ。 

「シュン、落ち着け。まぁ、あれはあれでいい思い出だな」といわれ、
「そうだな。 まぁ、それが魔王襲撃の真実で、今やその時きた魔王が本当の魔王になり、魔界にいるってわけだ。そんで、帰りづらくなったカールは、今もいるが、誰も裏切り者っておもってないよと今日わかりましたとさ」と俺はタバコに火を付けて一服する。

 リオンとレイモンドが、「すんげー、長い誤解っすね。 カール先生。 でも帰れるんでいいじゃないっすか」というと、苦笑いするカールだった。
「それで、碌な事しない女神はどうなったんすか?」ときかれ、「ぶっ殺した。 あ、ついでに今 面倒おこした女神もぶっ殺したぞ」と俺は一服しながらいう。

「え? 女神って殺せるんすか?」
「シュンさんだけです。 普通は、美貌と神々しさにひれ伏すんですよ。」 
「あぁん? 臭いだけで、俺みりゃ抱きつこうとする奴がか?。。 思い出したくもね」と俺はイラっとしている。

「女神に惚れられる師匠って。。 そりゃ、師匠はイケメンですけど。。」
「女神ってのが神々しいいって考えると。。」とぶつぶつ言っているリオンとレイモンド

リオンとレイモンド以外は、苦笑いしている。。 
そして、大魔王が「シュン、素顔みせたほうが早いぞ」といわれ、「ああ、お前らならいいか」といいながら、俺は帽子をとり、イヤーカフをはずして変装を解いた。

  ・・・・リオンとレイモンドの時間が止まっている。。 

うん、もういいよな。 と思い、俺は、再度帽子をかぶり、イヤーカフをつけて変装する。

我に返ったリオンとレイモンドが、「「ちょーイケメンてか、超絶!!」」と絶叫するのだった。
「納得だろ」といったのは彼らの反応に笑っていた大魔王だった。
 「俺、超絶以外言葉なくて表現できないっす」というリオンと、ただただ頷くレイモンドであった。

引き続き飲み食いをはじめる。

「そういや僕らってここにどのくらい滞在するんすか?」という声で、あ、本題をこいつらに話すの忘れてた。。。。 俺。
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