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5章:学園都市編
弟子たち、最終学年の後期日々 後編
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武道大会が終了後の国王、大公、5大貴族当主、騎士団長、竜騎士団長、魔法師団長、ギルドマスターが集まった会議では、教会の啓示について論争が繰り広げられていた。
「皇国では実際に魔物の襲撃が増えてるではないか」と言えば、ダグラスが「無闇矢鱈に魔物の討伐をしているからじゃないですか?」
「皇国の報告によれば、魔物討伐後 例の新しい魔法を使うと精霊魔法が強くなるという報告がある。」と魔法師団長という。
「素晴らしいじゃないか。 それを使えば、更に強くなるって事だろう」という絶賛する貴族達。
「ええ、ただし上級精霊以上でないと、『吸収』というのは使えないらしいです。」という魔法師団長。
「なんですか、その『吸収』というのは魔法は?」というダグラスの問いに、
「新しい精霊魔法で、魔物が溜め込んだマナを精霊が吸収するんですよ。」と魔法師団長が得意げになっていうのだった。
「その吸収したマナはどうなるんですか?」
「そこまでは不明ですが精霊のためです」と、何をきにしているんだという表情でダグラスの質問に応える魔法師団長だった。
「議題がそれてる。 教会のいうように、共和国も皇国と同様魔物と神獣討伐するかどうかじゃ」という愚王。
「神獣と我々は長い年月共存しております。 神獣に手をだせば報いを受ける。 歴史が語っております。 私は、反対です。」と、はっきりした声で明確にいうダグラス。
「その神獣がマナを集め、精霊が弱体化しているんだ。 それこそ今は共存と言えぬ。 神獣の侵略ではないか!」
「神獣がマナを集めている事実も、魔物が集めている事実もございません。
過去にもそんな事例もありませんし、なんのために集める必要があるんですか!」と声を荒げながらいうダグラスだったが、貴族達は聞く耳ももたない。
皇国の事例をいうばかりで反対するのはダグラスのみとなるのだった。 中立は、ギルドマスターと竜騎士団長であった。 流れは皇国と同調する方向になっていってしまう。
「王よ、アーサー王のお言葉を思い出してください。」というと最後の説得とばかりにダグラスが嘆願するのだった。
しかし、「迷信じゃ!」と一喝してしまう。
「 じゃが、神獣に直接手をだすのは控えるべきだ。 皇国との共闘とし、まずは我が国の軍を2万派遣しろ!」という決定が下されるのだった。
この日、ダグラスは項垂れるしかなかった。 もう止められないのである。
◇◇◇
それから1ヶ月後、皇国と共和国との大規模魔物討伐が始まる。
それと同時に魔物の小規模だが襲撃も発生する。
襲撃を受けた怪我人はすべて精霊がいなくなるという現象が発生したり、 中には、魔物と遭遇しただけで精霊がいなくなり、魔物に襲われなかったという事例も確認される。
これらの報告は主に地方の村や町での現象という報告でとどまっていた。
一方、シュン達はというと、いつも通りの生活を続けている。
ダグラスも食堂には来るものの、特にアドバイスを求める事はなく普通の客と同じように飲み食いして帰るという感じだった。
学園のほうでは、リオンとレイモンドに対する悪意が続く。
逆に初級精霊との契約がいなくなり、学園を退学するものが徐々に増えていくのなか、3年最後の試験が終わり、あとは卒業式のみとなる。
試験の結界は、レイモンドが総合1位でリオンが総合2位でユウヤが3位となった。
レイモンドが卒業式の答辞の挨拶を拒否し、またリオンも断ったため、ユウヤが挨拶する事になるが、周りは当然という感じで揉める事もなかった。
「皇国では実際に魔物の襲撃が増えてるではないか」と言えば、ダグラスが「無闇矢鱈に魔物の討伐をしているからじゃないですか?」
「皇国の報告によれば、魔物討伐後 例の新しい魔法を使うと精霊魔法が強くなるという報告がある。」と魔法師団長という。
「素晴らしいじゃないか。 それを使えば、更に強くなるって事だろう」という絶賛する貴族達。
「ええ、ただし上級精霊以上でないと、『吸収』というのは使えないらしいです。」という魔法師団長。
「なんですか、その『吸収』というのは魔法は?」というダグラスの問いに、
「新しい精霊魔法で、魔物が溜め込んだマナを精霊が吸収するんですよ。」と魔法師団長が得意げになっていうのだった。
「その吸収したマナはどうなるんですか?」
「そこまでは不明ですが精霊のためです」と、何をきにしているんだという表情でダグラスの質問に応える魔法師団長だった。
「議題がそれてる。 教会のいうように、共和国も皇国と同様魔物と神獣討伐するかどうかじゃ」という愚王。
「神獣と我々は長い年月共存しております。 神獣に手をだせば報いを受ける。 歴史が語っております。 私は、反対です。」と、はっきりした声で明確にいうダグラス。
「その神獣がマナを集め、精霊が弱体化しているんだ。 それこそ今は共存と言えぬ。 神獣の侵略ではないか!」
「神獣がマナを集めている事実も、魔物が集めている事実もございません。
過去にもそんな事例もありませんし、なんのために集める必要があるんですか!」と声を荒げながらいうダグラスだったが、貴族達は聞く耳ももたない。
皇国の事例をいうばかりで反対するのはダグラスのみとなるのだった。 中立は、ギルドマスターと竜騎士団長であった。 流れは皇国と同調する方向になっていってしまう。
「王よ、アーサー王のお言葉を思い出してください。」というと最後の説得とばかりにダグラスが嘆願するのだった。
しかし、「迷信じゃ!」と一喝してしまう。
「 じゃが、神獣に直接手をだすのは控えるべきだ。 皇国との共闘とし、まずは我が国の軍を2万派遣しろ!」という決定が下されるのだった。
この日、ダグラスは項垂れるしかなかった。 もう止められないのである。
◇◇◇
それから1ヶ月後、皇国と共和国との大規模魔物討伐が始まる。
それと同時に魔物の小規模だが襲撃も発生する。
襲撃を受けた怪我人はすべて精霊がいなくなるという現象が発生したり、 中には、魔物と遭遇しただけで精霊がいなくなり、魔物に襲われなかったという事例も確認される。
これらの報告は主に地方の村や町での現象という報告でとどまっていた。
一方、シュン達はというと、いつも通りの生活を続けている。
ダグラスも食堂には来るものの、特にアドバイスを求める事はなく普通の客と同じように飲み食いして帰るという感じだった。
学園のほうでは、リオンとレイモンドに対する悪意が続く。
逆に初級精霊との契約がいなくなり、学園を退学するものが徐々に増えていくのなか、3年最後の試験が終わり、あとは卒業式のみとなる。
試験の結界は、レイモンドが総合1位でリオンが総合2位でユウヤが3位となった。
レイモンドが卒業式の答辞の挨拶を拒否し、またリオンも断ったため、ユウヤが挨拶する事になるが、周りは当然という感じで揉める事もなかった。
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