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5章:学園都市編
弟子たち 最終学年の日々②
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そんなある日の学園の朝礼で教室に入ってきたクリス。
「おはよう。 後期にある武道大会の学生部の選抜の時期がやってきた。
今回は手法をかえて、各学年でトーナメントと実施し、各学年上位16名を選抜。
長期休暇で合宿後、後期に2年と3年の32名による代表選抜で上位6名が武道大会へ出場だ。
今回の武道大会に皇国の聖騎士学園も参加することになったからだ。」
クリスの発表に、興奮し盛り上がる生徒達である。
「静かに。 トーナメントの準備で参加人数を把握するんだが、やる気がある生徒がおおいな。 不参加のやつは手をあげろ」というと、リオンとレイモンドだけが手をあげる。
クリスとしては、折角の機会なので、彼らに是非参加してほしかったが、不参加表明に少し残念な気持ちになっり溜息を吐く。
「カーティスとトラヴァースは、不参加かぁ。 理由は?」
「僕たち、長期休暇に予定があるからです」というと、「そうかぁ。 長期休暇に予定がはいっていると無理だな」といって、クリスは次の話題にはいろうとするが、ユウヤが立ち上がるのだった。
「僕は、カーティス君と1年の時以来まともに戦ってない。 これが最後かもしれないのに、君たちはいいのか。 皆で切磋琢磨して、その成果を見せる場なのに」とやや挑発してくる。
なぜかハーレム達も周りも「そうだ! 参加しろ」「こわいのか!」「負けるのかこわいんだわ」といいだし、騒がしくなるのだった。
「静かにしろ! 参加は、本人達の意思が優先だ。 おかしいぞ、お前ら。 カーティスとトラヴァースにとって、大会に参加するよりも大切な用事なんだろ。 そうなんだろ? カーティス、トラヴァース」
「はい先生、この学園卒業したら師匠達とお別れなんだ。 最後の休暇だから俺たち師匠達と過ごすことにしたんだ。」
「うん、それに学園卒業したら僕たち2度と会うことはないんだ師匠達と。。」
「そうだったのか。 悪かったな、細かい理由まで聞いてしまって。
お前ら聞いただろ。 普通に両親がいるお前らにはわかんねぇーかもしんないが、カーティスとトラヴァースが言った事は大会参加よりも優先すべき事だと俺は思うが。
これ以上、大会への参加を強制するような発言はするな! 以上だ」といってクリスは生徒を睨み退室したのだった。
それから静かなままの教室だったが、バードとアルフがリオンとレイモンドの席に来るのだった。
「そういやお前らって卒業したらどうすんの?」
「バード、リオンは竜騎士専攻なんだから、軍の士官学校だよな。 リオン」
「え! おれ、行かないよ。 旅にでんだ。 なぁ、レイ」
「うん、僕たち、旅に出るよ」という。
アルフが「え? 」と驚くと、なぜか話しを聞いていたユウヤが会話に入るのだった。
「君たちは、自分の力を弱い人を守るために、誰かを、国のためにとか思わないの?」
「なにそれ。 自分の身を守るために強くなるだけだし、誰かのためなんてねーよ。 なぁ、レイ」
「ああ、その為にずっと訓練してんだ。 それに僕らこの国の人間じゃしね」
「え! でもそんなの間違ってる。 誰かの為に人は、僕は強くなるし、なっていけるのに!」
「それはお前の考えで、俺達は俺達だろ。 うざいな。」というとリオンが冷ややかな目をユウヤに向けると、ユウヤが少し怯むが、それと同時にハーレムがわめきだす。
そんなカオス状態に、アルフがユウヤにリオン達から離れるようにして、連れていくのだった。
その後、リンジーとハンナがバードとアルフに「なんか、リオンとレイモンド、寂しくないのかしら。守りたいとか想う人がいないなんて。愛情とか受けてこなかったんだわ。 きっと助けてくれる人がいなかったのよ。 自分だけしか信じてないっていうか。孤独だわ。」というのだった。
バードが「嫌、ちがうな。 俺 違和感あんだよ。 あいつらに。 普通なら、絡まれたりしたら言い返すだろ。 あいつらの生い立ちはわかんねぇーが、無能者として罵られたと思う。 普通なら恨むだろ? やつらそれもない。 なに言われても無視だ。」という。
「ああ、たぶん興味がない。 だから、相手にもしない。 孤独でも、寂しいとも思わないんじゃないかな。 精神が俺ら以上に強靭だと思うよ。 だから、俺らには彼らの考えていることはわからないんだ。」というアルフ。
リンジーは、「それでも!」というが、アルフが「煙たがれるだけだ。 彼らとの距離は保ったまま、踏み込んじゃ駄目だ。わかったね」といって慰める。
ハンナも思う所があるが、なんともいえずの顔のまま黙って聞いていた。
一方、リオンとレイモンドは、今朝のやや執拗なやっかみを気をにはしたが、この時はあまり深く考えずにいた。
「おはよう。 後期にある武道大会の学生部の選抜の時期がやってきた。
今回は手法をかえて、各学年でトーナメントと実施し、各学年上位16名を選抜。
長期休暇で合宿後、後期に2年と3年の32名による代表選抜で上位6名が武道大会へ出場だ。
今回の武道大会に皇国の聖騎士学園も参加することになったからだ。」
クリスの発表に、興奮し盛り上がる生徒達である。
「静かに。 トーナメントの準備で参加人数を把握するんだが、やる気がある生徒がおおいな。 不参加のやつは手をあげろ」というと、リオンとレイモンドだけが手をあげる。
クリスとしては、折角の機会なので、彼らに是非参加してほしかったが、不参加表明に少し残念な気持ちになっり溜息を吐く。
「カーティスとトラヴァースは、不参加かぁ。 理由は?」
「僕たち、長期休暇に予定があるからです」というと、「そうかぁ。 長期休暇に予定がはいっていると無理だな」といって、クリスは次の話題にはいろうとするが、ユウヤが立ち上がるのだった。
「僕は、カーティス君と1年の時以来まともに戦ってない。 これが最後かもしれないのに、君たちはいいのか。 皆で切磋琢磨して、その成果を見せる場なのに」とやや挑発してくる。
なぜかハーレム達も周りも「そうだ! 参加しろ」「こわいのか!」「負けるのかこわいんだわ」といいだし、騒がしくなるのだった。
「静かにしろ! 参加は、本人達の意思が優先だ。 おかしいぞ、お前ら。 カーティスとトラヴァースにとって、大会に参加するよりも大切な用事なんだろ。 そうなんだろ? カーティス、トラヴァース」
「はい先生、この学園卒業したら師匠達とお別れなんだ。 最後の休暇だから俺たち師匠達と過ごすことにしたんだ。」
「うん、それに学園卒業したら僕たち2度と会うことはないんだ師匠達と。。」
「そうだったのか。 悪かったな、細かい理由まで聞いてしまって。
お前ら聞いただろ。 普通に両親がいるお前らにはわかんねぇーかもしんないが、カーティスとトラヴァースが言った事は大会参加よりも優先すべき事だと俺は思うが。
これ以上、大会への参加を強制するような発言はするな! 以上だ」といってクリスは生徒を睨み退室したのだった。
それから静かなままの教室だったが、バードとアルフがリオンとレイモンドの席に来るのだった。
「そういやお前らって卒業したらどうすんの?」
「バード、リオンは竜騎士専攻なんだから、軍の士官学校だよな。 リオン」
「え! おれ、行かないよ。 旅にでんだ。 なぁ、レイ」
「うん、僕たち、旅に出るよ」という。
アルフが「え? 」と驚くと、なぜか話しを聞いていたユウヤが会話に入るのだった。
「君たちは、自分の力を弱い人を守るために、誰かを、国のためにとか思わないの?」
「なにそれ。 自分の身を守るために強くなるだけだし、誰かのためなんてねーよ。 なぁ、レイ」
「ああ、その為にずっと訓練してんだ。 それに僕らこの国の人間じゃしね」
「え! でもそんなの間違ってる。 誰かの為に人は、僕は強くなるし、なっていけるのに!」
「それはお前の考えで、俺達は俺達だろ。 うざいな。」というとリオンが冷ややかな目をユウヤに向けると、ユウヤが少し怯むが、それと同時にハーレムがわめきだす。
そんなカオス状態に、アルフがユウヤにリオン達から離れるようにして、連れていくのだった。
その後、リンジーとハンナがバードとアルフに「なんか、リオンとレイモンド、寂しくないのかしら。守りたいとか想う人がいないなんて。愛情とか受けてこなかったんだわ。 きっと助けてくれる人がいなかったのよ。 自分だけしか信じてないっていうか。孤独だわ。」というのだった。
バードが「嫌、ちがうな。 俺 違和感あんだよ。 あいつらに。 普通なら、絡まれたりしたら言い返すだろ。 あいつらの生い立ちはわかんねぇーが、無能者として罵られたと思う。 普通なら恨むだろ? やつらそれもない。 なに言われても無視だ。」という。
「ああ、たぶん興味がない。 だから、相手にもしない。 孤独でも、寂しいとも思わないんじゃないかな。 精神が俺ら以上に強靭だと思うよ。 だから、俺らには彼らの考えていることはわからないんだ。」というアルフ。
リンジーは、「それでも!」というが、アルフが「煙たがれるだけだ。 彼らとの距離は保ったまま、踏み込んじゃ駄目だ。わかったね」といって慰める。
ハンナも思う所があるが、なんともいえずの顔のまま黙って聞いていた。
一方、リオンとレイモンドは、今朝のやや執拗なやっかみを気をにはしたが、この時はあまり深く考えずにいた。
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