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5章:学園都市編
弟子たち2年生、学園の日々 前編
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リオンがベルゼを学園で見せてから、尾行されたりの日々を過ごしている。
そんなある日、
「なぁ、師匠。 人間を殺すってどういう時なんだ?」と悩んでいるリオン。
「殺気を放つ奴が来た時だな。手加減なんてしたら、自分があぶねからだ」と俺は答える。
「なるほど。 師匠は人間を殺したいって思ったことあるか?」ときかれ、「任務以外はねぇな。殺したい人間でもいんのか?」
「嫌、いねーけど。 最近周りが物騒だから。 いざって時に人間を殺せるのかって悩んでいて」という。
(なるほどな。 ガキ共に特に盗賊討伐とかさせてなかったしな。。)と俺は心の中でごちる。
「人間の命も魔物の命も同じだ。 どちらが重いなんてねぇ。
魔物だって殺意があって襲ってくるから討伐するだろ。 人間も同じだ。 姿や形が違くてもそこには命があんだ。
俺らは命を奪ってんだ自分のためにな。 まぁ、人間も魔物もそうだが、奪う時は躊躇してたら自分が殺られると思え。 でも、学園で殺しはダメだぞ。 お花畑の連中は人間の命のほうが重いって思ってんだからな。」と俺がいうと、リオンの表情は明るくなるのだった。
「なんか、しっくり来た。 ありがとう 師匠」と言われ、「まぁ、考えて、悩め。 そういや、リオンって竜騎士になるって頑張ってんが、軍にでもはいりてーのか?」と聞く俺。
「俺、ただ単に竜と一緒に戦ったり戯れたかったんだよな。 あんま軍とか固苦しいし、レイとも話すんだけどやっぱ自由気ままに旅したりしたいしかな。 それに俺、神獣竜界で竜達との生活がしっくりくんだよな。 まぁ、まだ考え中なんだ」と頬を掻きながらいう。
「お前の人生だ、好きにすればいい。」といって俺はエールを渡しリオンと軽く乾杯し飲むのだった。
それからは諦めたのか、徐々に食堂に来る諜報も間者も来なくなり、普段通りの日常をすごしていた。
学園が始まって1ヶ月が経過した頃、夕食時。
「来週、学園や休みらしっす。 なんか武道大会で応援したい奴は、迷宮都市に行くみたいで、特に行かない奴は休みだそうっす。 その間、ダンジョン潜ろうと思ってるんっすがいいっすか?」ってリオン。
「ああ、構わん。 少なくなったといってもまだ変な奴がいるから、直接食堂とダンジョンを転移しろよ」と俺がいうと、「「了解っす」」と元気のよい返事をするリオンとレイモンドだった。
武道大会で世間は盛り上がるなか、食堂は通常運行だ。
シュンとリンの夜のダンジョン間引きもいつも通りで、リオンとレイモンドのダンジョン攻略も着々と虫階層へ近づいていくのであった。
◇◇◇
そして、武道大会の学生の部はユウヤが優勝する。
その夜、夕食会があり迷宮都市へきていた国王、その他大公、5大貴族当主達、騎士団長、魔法師団長、竜騎士団長、ギルドマスターなども集まっている。 夕食会と会議をかねたものだった。 そこで、ユウヤの帝へ任命が話し合われる。
国王を含めた、他貴族当主達の賛成が多く、まだ早いと反対したギルドマスターで総帝のドニと5大貴族でもあり当主の学園長ダグラスだった。
しかし、最終的には王命により、ユウヤの帝の任命が決定してしまう。
実際は、王女が国王にわがままをいい、ユウヤのランクを上げさせているのであった。
その会議で、黒竜の話題も上がってしまった。
「フローシアよ、いつ黒竜を献上するのだ。 平民が持つに相応しくないのではないか」という国王。
「我国で管理するのが一番だ。 なのに、学園の訓練以外 姿が確認されん」
「家にも、竜舎にもおらぬそうじゃ。 どこに隠しておる!」と騒ぎだす貴族達である。
そんな国王や貴族達の発言にうんざりのダグラスである。
「黒竜は既に契約しており、その者の竜です。 1度契約したら生涯共にします。 そうですよね、竜騎士団長」
「ええ、その通りです。 飼い竜でないと伺っております。 その者から取り上げるのは不可能です。 逆に暴れるでしょう」
「なら、我が家の養子に迎えて」という声が上がるのだった。
「ははは、保護者が許しません。 それに、家を探ったようですね。 間者は戻りましたかな。」というと、貴族達が下を俯き黙るのだった。
「フローシア、どういう事だ!」と喚く国王。
「その者には、立派な保護者もおり管理されております。 下手に手をだすと痛い目をみるという事です。」といってクスクス笑うダグラスだった。
「たかが平民ではないか。 国力のため、平民の勤めをさせるのじゃ!」とまだ喚く国王である。
「平民は、なんのためにおるんですかな」といいながら立ち上がり、ダグラスは国王に「かの者の住む家の住民を庇護するお方からの手紙です。」といって渡す。 そして席に戻るダグラスだった。
手紙の刻印をみ 国王は、一度目を見開いたかと思うと徐々に青ざめていくのだった。
「フローシアよ、これは本当にかのお方の縁者か?」と聞かれ、「その通りです。」という。
「王命じゃ。 かの者にも、かの家に住む住民も一切手出しするな。 干渉も勧誘もじゃ。 一切、関わるでない。 いいな。」と厳しい顔つきでいうのだった。
その場にいたも者のうち何名かは怪訝な顔をしていたり、納得していない者もいたが、愚王といえ王命には逆らえないため、全員がその場で承諾するしかなかった。
ダグラスが渡した手紙はシュンが以前用意したものだ。
【『ボブの食堂』の住民は、黒帝の縁者の庇護下にある。 無用な詮索、干渉はするな。】
ダグラスは黒帝の紋章を覚えていた王に安心するのでもあった。
一応、受け継がれていたようだ。 こうして、リオンへ干渉がなくなるのであった。。
◇ ◇◇
武道大会による休日も終わり学園も再開する。
リオンとレイモンドのダンジョン攻略も進み、とうとう虫エリアに突入したのだった。
まだ蜘蛛だったようで、糸がついた状態で戻る2人の姿をみて、シュンとリンは細く悪い笑みを浮かべるのであった。
そんなある日、
「なぁ、師匠。 人間を殺すってどういう時なんだ?」と悩んでいるリオン。
「殺気を放つ奴が来た時だな。手加減なんてしたら、自分があぶねからだ」と俺は答える。
「なるほど。 師匠は人間を殺したいって思ったことあるか?」ときかれ、「任務以外はねぇな。殺したい人間でもいんのか?」
「嫌、いねーけど。 最近周りが物騒だから。 いざって時に人間を殺せるのかって悩んでいて」という。
(なるほどな。 ガキ共に特に盗賊討伐とかさせてなかったしな。。)と俺は心の中でごちる。
「人間の命も魔物の命も同じだ。 どちらが重いなんてねぇ。
魔物だって殺意があって襲ってくるから討伐するだろ。 人間も同じだ。 姿や形が違くてもそこには命があんだ。
俺らは命を奪ってんだ自分のためにな。 まぁ、人間も魔物もそうだが、奪う時は躊躇してたら自分が殺られると思え。 でも、学園で殺しはダメだぞ。 お花畑の連中は人間の命のほうが重いって思ってんだからな。」と俺がいうと、リオンの表情は明るくなるのだった。
「なんか、しっくり来た。 ありがとう 師匠」と言われ、「まぁ、考えて、悩め。 そういや、リオンって竜騎士になるって頑張ってんが、軍にでもはいりてーのか?」と聞く俺。
「俺、ただ単に竜と一緒に戦ったり戯れたかったんだよな。 あんま軍とか固苦しいし、レイとも話すんだけどやっぱ自由気ままに旅したりしたいしかな。 それに俺、神獣竜界で竜達との生活がしっくりくんだよな。 まぁ、まだ考え中なんだ」と頬を掻きながらいう。
「お前の人生だ、好きにすればいい。」といって俺はエールを渡しリオンと軽く乾杯し飲むのだった。
それからは諦めたのか、徐々に食堂に来る諜報も間者も来なくなり、普段通りの日常をすごしていた。
学園が始まって1ヶ月が経過した頃、夕食時。
「来週、学園や休みらしっす。 なんか武道大会で応援したい奴は、迷宮都市に行くみたいで、特に行かない奴は休みだそうっす。 その間、ダンジョン潜ろうと思ってるんっすがいいっすか?」ってリオン。
「ああ、構わん。 少なくなったといってもまだ変な奴がいるから、直接食堂とダンジョンを転移しろよ」と俺がいうと、「「了解っす」」と元気のよい返事をするリオンとレイモンドだった。
武道大会で世間は盛り上がるなか、食堂は通常運行だ。
シュンとリンの夜のダンジョン間引きもいつも通りで、リオンとレイモンドのダンジョン攻略も着々と虫階層へ近づいていくのであった。
◇◇◇
そして、武道大会の学生の部はユウヤが優勝する。
その夜、夕食会があり迷宮都市へきていた国王、その他大公、5大貴族当主達、騎士団長、魔法師団長、竜騎士団長、ギルドマスターなども集まっている。 夕食会と会議をかねたものだった。 そこで、ユウヤの帝へ任命が話し合われる。
国王を含めた、他貴族当主達の賛成が多く、まだ早いと反対したギルドマスターで総帝のドニと5大貴族でもあり当主の学園長ダグラスだった。
しかし、最終的には王命により、ユウヤの帝の任命が決定してしまう。
実際は、王女が国王にわがままをいい、ユウヤのランクを上げさせているのであった。
その会議で、黒竜の話題も上がってしまった。
「フローシアよ、いつ黒竜を献上するのだ。 平民が持つに相応しくないのではないか」という国王。
「我国で管理するのが一番だ。 なのに、学園の訓練以外 姿が確認されん」
「家にも、竜舎にもおらぬそうじゃ。 どこに隠しておる!」と騒ぎだす貴族達である。
そんな国王や貴族達の発言にうんざりのダグラスである。
「黒竜は既に契約しており、その者の竜です。 1度契約したら生涯共にします。 そうですよね、竜騎士団長」
「ええ、その通りです。 飼い竜でないと伺っております。 その者から取り上げるのは不可能です。 逆に暴れるでしょう」
「なら、我が家の養子に迎えて」という声が上がるのだった。
「ははは、保護者が許しません。 それに、家を探ったようですね。 間者は戻りましたかな。」というと、貴族達が下を俯き黙るのだった。
「フローシア、どういう事だ!」と喚く国王。
「その者には、立派な保護者もおり管理されております。 下手に手をだすと痛い目をみるという事です。」といってクスクス笑うダグラスだった。
「たかが平民ではないか。 国力のため、平民の勤めをさせるのじゃ!」とまだ喚く国王である。
「平民は、なんのためにおるんですかな」といいながら立ち上がり、ダグラスは国王に「かの者の住む家の住民を庇護するお方からの手紙です。」といって渡す。 そして席に戻るダグラスだった。
手紙の刻印をみ 国王は、一度目を見開いたかと思うと徐々に青ざめていくのだった。
「フローシアよ、これは本当にかのお方の縁者か?」と聞かれ、「その通りです。」という。
「王命じゃ。 かの者にも、かの家に住む住民も一切手出しするな。 干渉も勧誘もじゃ。 一切、関わるでない。 いいな。」と厳しい顔つきでいうのだった。
その場にいたも者のうち何名かは怪訝な顔をしていたり、納得していない者もいたが、愚王といえ王命には逆らえないため、全員がその場で承諾するしかなかった。
ダグラスが渡した手紙はシュンが以前用意したものだ。
【『ボブの食堂』の住民は、黒帝の縁者の庇護下にある。 無用な詮索、干渉はするな。】
ダグラスは黒帝の紋章を覚えていた王に安心するのでもあった。
一応、受け継がれていたようだ。 こうして、リオンへ干渉がなくなるのであった。。
◇ ◇◇
武道大会による休日も終わり学園も再開する。
リオンとレイモンドのダンジョン攻略も進み、とうとう虫エリアに突入したのだった。
まだ蜘蛛だったようで、糸がついた状態で戻る2人の姿をみて、シュンとリンは細く悪い笑みを浮かべるのであった。
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