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5章:学園都市編

保護者として、対抗戦の観戦 前編

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クラス代表トーナメント戦の日。

午前の試合が終わり昼食の時間が始まった所である。
リオンとレイモンドは順当に勝ち進んでいた。 

いつもは、食堂で昼食を食べるが、周りがうざいので売店で買い教室で食べている。 
というより、教室のほうがまだましといったほうが良いだろうか、クラスメイト達は直接話しかけては来なくても口々にうわさが耳にはいる。

「強いって思っていたけどA組とB組に勝つなんてね」
「ああ、しかも圧勝だ」
「精霊魔法使えなくても強くなれんだな」
「ギルドランクCって言ったの本当だったんだ」
「噂じゃ、ランクBらしいぞ」などなと口々に言っている。

そんな周りの声を気にする事もないリオンとレイモンド。
「次はお互いだな。 手は抜かないぜ」というリオン。
「当たり前だ。 学園で制限されている範囲で全力勝負だ、リオン」とお互い気合をいれると寒気がはしる。 「「この魔力、し、師匠の」」とお互い見あい、青ざめるのだった。

なぜ、この学園に師匠が。。

◇◇◇
リオンとレイモンドがシュンの魔力を感じる少し前に遡る。
俺 シュンは、学園長と誰もいない試合会場に来ていた。 

「別件があんだろ?」と俺がタバコをくわえながら聞く。
「ばれておりましたか。 
 実は、この試合の舞台で使っております結界を見ていただけないかと。 
 細工がないか確認してもらいたいのです」と申し訳なさそうにいうダグラス。

「なんか、心辺りがあんのか?」と聞くと、ダグラスは真面目な顔になり、頷きながらいう。

「ええ、肉体へのダメージを精神ダメージに変換する結界なのですが、それ自体は確かに問題なく動作しております。 
 ただ、教会からの寄与品でして、魔方陣解析をするとそれ以外に何かあるというのは分かりますが、今の我々ではそれ以上の解析ができません。 
 教会曰く、女神から承った陣というので、私としては気になっております。」 

それを聞いて、俺は、タバコをふかしながら、だから俺を呼ぶ機会を作ったってわけか。

「それで、俺にって事か。 まぁーちょっくらみせてもらうぞ」といって、俺は四方にある陣を確認する。 

確認してた俺は、タバコの火を消して舌打ちした。
(駄女神め! あいつ、何したかったんだ?)と心の中でごちる。

「ダグラス、教会のやつらはここの学園の結界いじったか?」といいながら、俺はタバコに火をつける。
「いじろうといたしましたが、無理だったみたいで諦めたみたいです。 それで、何かわかりましたか?」

(俺が、改修した結界だしな。やっぱり無理だったか。 たいした魔法師がいなくてよかったのかもな。。)とまた俺は心の中でごちる。

「あの結界は無理だったみてぇーだな。 よかったな。 
 んでだな、ああ分かったぞ。 精霊魔法の増幅だ。 
 この陣の中でよ、精霊魔法使うと10%程度強力になる。 演唱魔法が廃れるわけだ。 
 結構な数あんじぇねーか? この学園以外にもよ。」

それを聞いたダグラスは、頭を抱えて、
「なんですって!  当、学園内の場合は、魔法が許可されている箇所全てです。 
 あと、他校にもありますし、軍の施設、演習場、たぶん、闘技場やらギルドの訓練場なども該当すると思います」といいながら項垂れるダグラスであった。

そんなダグラスの言葉に、おいおい結構な数があんな。 
だから精霊主義が加速したんだな。と思いながらも苛立ちついつい舌打ちした。

「ちぃ、ダグラス、この学園内の陣だけ全て書き換えてやるよ。 一気にやるから、ダグラス気絶すんなよ!」

俺は、魔力を開放し学園中を覆い、該当魔法陣の陣を全て書き換えを始めた。

一番近くにいるダグラスは俺の魔力にあてられ、冷や汗をかきながら尻餅をついている。 
5分後、俺がくわえていたタバコの煙をはきながら「終わったぞ」といって、解放した魔力を抑える。
 
ダグラスは、汗をぬぐいながら「す、すみません。 結構な魔力を消費したのでは?」って聞いてきた。
「1割もつかっちゃいねぇーよ。 一応なるべく感知されねぇーようにしたが、範囲が広いからな、リオンとレイはきづいたかもな。」
「そ、そうだったんですか。 今や魔力を感知できる者も少ないので」としか言えずのダグラスだ。

俺は、タバコの火を消して、言うべき事をいう。
「ここは、仕方なく書き換えしたが、他はどーするかは、ダグラスの役割だ。」
「ええ、存じてます。 可能な範囲ですが、私も動くつもりです。」といい、落ち着いたのか笑顔にもどったダグラス。
「それでは、弟子たちの戦いを観戦いたしましょう」といって、観客席とは別の個室へ俺を案内した。
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