上 下
40 / 76
2章:ギルド編

その頃、傍観者達は

しおりを挟む
それからさらに人界では半年経過。

ここは、神獣竜界の深層の森にあるログハウス。 俺シュンは、肉や野菜を串にさして、バーベキューの準備をしている。 もちろん、タバコをすいながら、片手にエールを持っている。 
「アーク、リン、そろそろできんぞ」というと、何時ものようにエールをダースをもちながらログハウスから出てくるアークに、皿を多めにもってくるリンの姿がある。

すると、大魔王とシリルが「「ひさしぶりだ(ぞ)」」といって現れ、元竜王も「そろそろできたころじゃな」といって現れる。 
「あはは、やっぱりいつものメンバーだな」ってアークが、みんなにエールを配り、リンも「ああ、平和だ」といって皿を配るのだった。 そうそう、ギルドで4年経過後は、結局俺たちはいつも通りの生活を送ってる。

「人間社会にいた分、魔界の間引きがあったから、ここに来るのは久しぶりだぞ」ってシリル。
「確かに、そうだけどよ。 なんだかんだで、3か月前にきてんだろ」って突っ込んでおいた。 魔界軸なら1か月前だ。
「そうだっかだぞ」といいながら、エールをのみ肉を頬張るシリル。 俺も人の事言えないけど、時間軸が一番くるってるのってシリルだと思うな。

「そういや、セロウノ大陸の2個目の地脈の支点が例のやつらにとられたんだった」って俺は肉食べながら言った。
「神獣達はどうしたんじゃ?」って大魔王。
「ああー、魔の森に避難させた。全部は無理だけどな」ってエール飲みながらいっておいた。
「まぁ、今の所おれらに関係ねぇーしな」というと、全員が頷きながら同意する。

あの俺の生まれ変わりだかって奴が王国の国王してるみたいだが、俺らにとっては些細な人間同士のいざこざに神獣が巻き込まれる程度で、結局目的がわからない今は傍観するしかないし、その上、人界での問題であって、俺たちの住居である神獣竜界、そしてシリルの統治する魔界には影響がないからな。

「シュン、この前、ジムから、魔の森の拠点に手紙きてたよな。 あれはいいのか?」ってアーク。
「あれだろ、魔道学園のやつ。 シリルに行かせてもよ、5度目の学園ってのがな」って俺。
「俺、今初めてきいたぞ。 てか、嫌だぞ」と不貞腐れながらエールを飲んでるシリル。 うん、嫌がると思ったから話さなかっただけだ。
「ジュールでも連れてけ」って大魔王。
「誰だぞ?」と首をかしげるとシリルだ。
「四天王候補生の1人じゃ」って大魔王。 なんか、大魔王のほうが魔界の組織図を知っているような気がするんだがって思うがあえて突っ込まないでいた。 シリルの奴、抜けてるからきっと名前覚えてないんだろうな。
「うーん、あ、魔皇帝の息子に頼むってのはどうだぞ? この前、手紙もらった時に、息子の事が書いてあったぞ。 魔大陸にも影響あるかもだぞ。 だったら、視察含めて連れていくってのはどうだぞ?」
「お、それいいな。 シリルってよ、こういう時は察しがいいな」って言っておこう。
「じゃぁ、シリルよろしくな」
「シュンさんとリンさんも行かないなら、俺行かないぞ」って不貞腐れている。
「冗談だって、イアス達の様子もみてぇーからな」というと、リンも「ああ、久ぶりだしな」と同意してる。

食事の後は、いつもの通り模擬戦というじゃれ合いが続くのだった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない

月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。 人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。 2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事) 。 誰も俺に気付いてはくれない。そう。 2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。 もう、全部どうでもよく感じた。

【取り下げ予定】愛されない妃ですので。

ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。 国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。 「僕はきみを愛していない」 はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。 『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。 (ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?) そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。 しかも、別の人間になっている? なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。 *年齢制限を18→15に変更しました。

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~

真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

処理中です...