【不遇転生:4】悪役子息と婚約者 ~俺はまた悪役子息に転生した~

八木恵

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4章:アスタ王国編

新体制のアスタ王国

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あのラドナ国 ザバナ領戦の式典で前国王陛下、そして長きにわたりアスタ王国の宰相を務めたアルパーノの暗殺。

僕、マルコは、従軍期間が終了し、宰相補佐になる予定だった。
セオドリック様は、公爵家に戻る予定だったし、バラク商会撤退で、この国の商会で第2位の規模がクリスバーグ公爵家のリスバ商会だ。 そのため、セオドリック様は、公爵家に戻った。

筆頭公爵のウィーザー家は、ビィーン領で、独立宣言で王都から撤退していた。
前国王にはまだ子供がおらず、王家に跡継ぎがいない。 しかも、アスタ王国は男子のみが国王だ、そのためシャーロット王女には、継承権がないし、ドルチェ公爵家の嫡男と婚姻している。 継承権の第二位は、ウィーザー家嫡男だった。 それも居ない今、第三位が前国王によって大佐そして領地を持たない公爵位になったマックベインだった。 僕は、セオドリック様に継承権があると思っていたが、かなり低く、なんとロイスが死亡してなければ第三位だった。

そもそもロイスの母親サラリナ様が、先先代国王の王弟の娘で既に没落した侯爵家にロイスの父親と婚約する前に養女にださせて婚約させてた。 当時10歳だ。 用は、キンバリーが隠匿し続けてる製鉄、加工技術を将来独占するため、王家とはバレないように戦略的にわざわざ養女だ。 
ロイスの祖父は、かなり警戒が強かったみたく王家、公爵家との繋がりを拒んだ。 その結果がこれだ。


「これって」ってアン嬢。 僕たちは、アルパーノ宰相がしてきた過去の資料を集めてる。
「なんだこれ。」って僕もだ。 僕はアン嬢に学園での事を謝った。 彼女は許してくれて、今ではちょっとした恋仲だ。

アン嬢が見せてくれたのは、約2年間に渡るグリム・ノアの活動や他小隊の活動記録だ。 ようやく、アルパーノの執務室の隠し扉から見つかった。
「ありえない。」だってそれは、特にグリム・ノアは、あまりにも過酷な現場ばかりだ。
「でも、事実よ。 小隊死亡率70%の活動で、彼ら5人は負傷しつつも生還してる。」
「ああ、なんだこの鹿鳴会の本拠地討伐までの記録。」僕は驚愕した。 なんせ、休みなんてこの2年、彼らがあったのは月に数日だ。
「邪竜討伐の戦略計画、それにザバナ領侵攻計画から他も全部ロイス君の案よ。」
「ああ、それにも驚いたよ。 もうただただ僕は感服だよ。」
「はぁー、アルパーノ宰相が、ロイス君に継承権でこんな冤罪で追い詰める必要も無かったのに」って嘆くアン嬢だ。

「もう、彼らはいないんだ。 マックベイン陛下とフローレア王妃の国政をどうするかだ。」って僕たちは、先月立后したマックベイン、そしてマックベインが望み、フローレアも嬉しいそうに承諾し、盛大な戴冠式そして婚姻式をした。

国民も英雄が国王になり、美しく優しい王妃の誕生を盛大に喝采した。

その時は、誰もが新しい体制と今後のアスタ王国の発展を望んだ。。 僕もだった。
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