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3章:従軍編

初任務らしい

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私、アルパーノ上官の司令で10番隊所属だったダリダ、同じ小隊のシンとダッカと共に新しく新設された13番小隊の指揮と5名と少ない彼らの補助要員として異動になった。

「おいおい、ここが奴らの拠点か?」ってダッカだ。
小隊毎にアルパーノ上官の拠点は違うが、彼らの場所は古書資料室の最奥だ。

「そうみたいね」って階段を下がった所のドアを叩いた。

「誰だ?」って男の声。
「パウロ、あれだ、3人来るって言ってた奴じゃね」っていう男の声だ。

「おいおい、早く開けろ」ってダッカ。 確かに、私達は先輩だ。
「パウロ、開けてやれ」って中から声がしてようやくドアが開いた。

私の初感、異様だ。 ソファーの中央で暗めの銀髪の青年がタバコをくわえて、隣には黒髪の美少女がべったりと寄り添っている。 他男2人に、女性1人は普通に彼らと接して、何やら資料を読んでる。

「おいおい、昼間っからいちゃついて、先輩に挨拶なしかよ」ってダッカ。
彼は短気だ。 私もシンも、異様な光景に圧倒されてた。

「あはは、僕はエマです。 ロイ君とユキさん、仲良し夫婦なんで、いつもあんな感じです。」ってもう1人の女性だ。

「確か、アルパーノの上官がバラク商会の令嬢がいるっていってたっすね。」ってシン。
「あー、言ってたたわ。」って返事した。 
戦力外だけど、資金援助してくれるからアルパーノ上官が小隊の活動費が浮くって言ってた。 確かに、この部屋にある家具、その他の魔道具は全て最新で良い物ばかりだ。

「まぁ良いわ。 それで今夜の任務だけど」
「あー、それ、どっかの令嬢が、廃墟の砦をねぐらにしてる盗賊団に捕まってて、王太子直下の騎士団の初陣前に救出、そんで、お嬢様を屋敷へってやつだろ」ってタバコくわえた彼、ロイスね。

「ええ、そうよ。 貴方達にとって初任務だから、技量も確認するわ、あと潜入後は指示に従ってもらうわ。」って言っておく。

実際、彼らの実力はアルパーノ曰く、パウロ、ラウロ以外は普通だと。 使えるかどうかの確認。 私達の仕事は、なんていったって汚れ仕事。 
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