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2章:学園編

卒業祝賀会

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Side:ユキアナ
卒業式が終わって、私の最大イベントですわ。

「ユキアナ、気合い入ってるな。 我が妹、綺麗だ」って兄グース。
「ロイと一緒に作りましたもの」って笑みを浮かべます。

着物をドレス風にしました。 裾には、金地と銀地のユキの結晶の刺繍で、黒のドレスです。 Aラインで、ちょっと肩が空き、そこに白の裏地が見える。
「ロイス君の話しの時だけ、笑顔だな。 父上も呆れてるぞ」って兄も呆れてます。

セオドリックからは、一応迎えにこれないという連絡です。 独りで行こうとしましたが兄が会場までエスコートしてくれる事になりました。

「ユキアナをエスコートするのはこれで最後だ。 ロイス君と幸せにな。 父上からの伝言は、ブラットリー家だけは国を敵にしてもロイス君の敵にはなりたくないだ。」って苦笑いしてる兄です。
「賢明なご判断ですわ」って私も苦笑です。

私は兄と会場いり。
既にロイ、パウロ、ラウロ、そしてエマとジュリもいますわ。
ロイは今日は正装です。 黒地ベースの服で、かなりかっこいいですわ。 もう惚れなおします。 パウロもラウロも正装ですね。 

「じゃぁ、ユキアナらしい人生を」って兄に言われて「ええ」ってやや無表情で答えて、兄はそのまま帰宅です。
兄も美形なので、会場入りの際は、かなり注目されましたわ。

「ユキアナ様、セオドリック様のエスコートでは?」って取り巻き気取りの女子Aです。
「ええ、ご用事があるとかで、兄が代わりに。」
「グース様って滅多に社交界にお出にならないので、驚きましたわ。」
そう、兄は滅多に出ません。 
「ユキアナ様のドレス、今宵も素晴らしいですわ。」って取り巻き気取りのBね。
「ええ、新作ですの」って無表情に答えます。

会場がざわつきましたわ。
あら、セオドリックとフローレア嬢が一緒です。 ドレスはふんわり系の薄い青です。 セオドリックの瞳が青いから、それともマックベインも似た色ですので、彼女はどっちを選んだのでしょう。 まぁ、どっちも関係ないですわ。 王女は、護衛騎士のサイラスと入場。 無難ですね。

ファーストダンスは、成績上位者同士で、フローレアとマックベインが踊ります。
断罪イベントは?
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