上 下
76 / 133
2章:学園編

卒業祝賀会

しおりを挟む
Side:ユキアナ
卒業式が終わって、私の最大イベントですわ。

「ユキアナ、気合い入ってるな。 我が妹、綺麗だ」って兄グース。
「ロイと一緒に作りましたもの」って笑みを浮かべます。

着物をドレス風にしました。 裾には、金地と銀地のユキの結晶の刺繍で、黒のドレスです。 Aラインで、ちょっと肩が空き、そこに白の裏地が見える。
「ロイス君の話しの時だけ、笑顔だな。 父上も呆れてるぞ」って兄も呆れてます。

セオドリックからは、一応迎えにこれないという連絡です。 独りで行こうとしましたが兄が会場までエスコートしてくれる事になりました。

「ユキアナをエスコートするのはこれで最後だ。 ロイス君と幸せにな。 父上からの伝言は、ブラットリー家だけは国を敵にしてもロイス君の敵にはなりたくないだ。」って苦笑いしてる兄です。
「賢明なご判断ですわ」って私も苦笑です。

私は兄と会場いり。
既にロイ、パウロ、ラウロ、そしてエマとジュリもいますわ。
ロイは今日は正装です。 黒地ベースの服で、かなりかっこいいですわ。 もう惚れなおします。 パウロもラウロも正装ですね。 

「じゃぁ、ユキアナらしい人生を」って兄に言われて「ええ」ってやや無表情で答えて、兄はそのまま帰宅です。
兄も美形なので、会場入りの際は、かなり注目されましたわ。

「ユキアナ様、セオドリック様のエスコートでは?」って取り巻き気取りの女子Aです。
「ええ、ご用事があるとかで、兄が代わりに。」
「グース様って滅多に社交界にお出にならないので、驚きましたわ。」
そう、兄は滅多に出ません。 
「ユキアナ様のドレス、今宵も素晴らしいですわ。」って取り巻き気取りのBね。
「ええ、新作ですの」って無表情に答えます。

会場がざわつきましたわ。
あら、セオドリックとフローレア嬢が一緒です。 ドレスはふんわり系の薄い青です。 セオドリックの瞳が青いから、それともマックベインも似た色ですので、彼女はどっちを選んだのでしょう。 まぁ、どっちも関係ないですわ。 王女は、護衛騎士のサイラスと入場。 無難ですね。

ファーストダンスは、成績上位者同士で、フローレアとマックベインが踊ります。
断罪イベントは?
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

目が覚めたら夫と子供がいました

青井陸
恋愛
とある公爵家の若い公爵夫人、シャルロットが毒の入ったのお茶を飲んで倒れた。 1週間寝たきりのシャルロットが目を覚ましたとき、幼い可愛い男の子がいた。 「…お母様?よかった…誰か!お母様が!!!!」 「…あなた誰?」 16歳で政略結婚によって公爵家に嫁いだ、元伯爵令嬢のシャルロット。 シャルロットは一目惚れであったが、夫のハロルドは結婚前からシャルロットには冷たい。 そんな関係の二人が、シャルロットが毒によって記憶をなくしたことにより少しずつ変わっていく。 なろう様でも同時掲載しています。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

騎士団長様、ぐちゃぐちゃに汚れて落ちてきて

豆丸
恋愛
  騎士団長が媚薬を盛られて苦しんでいるので、騎士団の文官ソフィアが頼まれて、抜いてあげているうちに楽しくなっちゃう話。 

【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。

飼猫タマ
ファンタジー
訳あって、冒険者をしている没落騎士の娘、アナ·アナシア。 ダンジョン探索中、フロアーボスの付き人悪魔Bに捕まり、恥辱を受けていた。 そんな折、そのダンジョンのフロアーボスである、残虐で鬼畜だと巷で噂の悪魔Aが復活してしまい、アナ·アナシアは死を覚悟する。 しかし、その悪魔は違う意味で悪魔らしくなかった。 自分の前世は人間だったと言い張り、自分は童貞で、SEXさせてくれたらアナ·アナシアを殺さないと言う。 アナ·アナシアは殺さない為に、童貞チェリーボーイの悪魔Aの筆下ろしをする契約をしたのだった!

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である

megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。

処理中です...