【不遇転生：４】悪役子息と婚約者 ～俺はまた悪役子息に転生した～

2章：学園編

卒業前の対抗戦、そして

そして、卒業前の対抗戦(団体戦)だ。　俺らは見学。　ユキも出場してない。

「決勝は、マックベインチームとセオドリックチームなんだな」って観戦しながら俺いう。
「まぁ、順当だね。　セオドリック様は、デレク、スコット、エリオット、ドロシー、の5人、マックベインは、ラドルフ、グレイク、サイラス、フローレアの5人だ。」ってラウロ。

「エリオット様、よく今回参加したな。」ってパウロ。

「ああ、エリオットは、学園卒業したら従軍しないで、領に戻るから思い出作りらしい。　1学年下の護衛騎士も退学させて戻るって、ジョルディが言ってた。」と説明する俺。

「そういや、貴族の場合、2年の従軍期間で子が被る場合は、どちらかは従軍しなくて良いってやつか。」っていうラウロ。

「そう、その通り。」って言っておく。

結局団体戦は、マックベインのチームの優勝だ。
◇◇◇
なぜか、俺は表彰式の後、アルパーノに呼ばれた。

「ご用とは何でしょうか？」って聞いた。
「まぁ、座りたまえ」って学園の応接のソファーだ。

「失礼します。」って言って座った。
「君の卒業後の従軍期間だが、わしの直下の小隊長として配属になる。」
ふむ、避けたけど無理なのか。
「その小隊長というのは何なんでしょうか？」
「惚けるな。　王国の暗部・諜報の小部隊だ。」って匂わせながらいう。
「まぁ、噂では聞いた事がありますが、しかしなぜ俺、何でしょうか？」
「ふん、キンバリー家の者を、お前のような素行の悪いやつに、正規騎士団に入れられないからだ。」

ほうほう、出来の悪いのが逆手をってか、結局平民より思想ってやつで王太子に嫌われたらしいからな。
「2年間の決まりですからね。　仕方ありませんが、小隊の人事権は俺にあるんでしょうね？」って聞く。　これないと困る。
「ああ、このリストまたはこちらの除外リストに入ってない奴から最低4名選べ」ってリスト渡された。
「あとの3名は、こっちで用意する」って言われた。
なるほどね。
「卒業式後に選んで提出すればいいですよね。」
「ああ、それでいい。　小隊は、番号が若いほど強者だ。　お前の小隊は、最尾番号の13だ。　名前は？」

ノアールの小説だと番号選べたが、決定なのか。
「グリム・ノア」って、本当はグリム・キーパーだけど、ノアールの名前かりた。
「表向き、お前の所属は書庫整理の文官だ。　卒業式後、メンバー連れて、ここにこい」って王宮の外れにある書庫管理の場所だ。

邪竜の封印場所わかるかも。。
「わかりました」とだけいっておこう。

「ああ、これにサインしろ」って出されたのは、暗部・諜報活動に関する隠匿ね。　魔法契約だ。　アルパーノの命令に逆らうなと。　

まぁすんごく威圧してるけど、さくっとサインしておいた。
小説通り、結局、俺は、アルパーノの直属の暗部・諜報の小部隊に配属になったわけだ。　回避しようにも回避できなかった。