【不遇転生：４】悪役子息と婚約者　～俺はまた悪役子息に転生した～

八木恵

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2章：学園編

女生徒を快方する私

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Side:ユキアナ
マックベインの奴、ロイを殴って許せないわ。
ロイが女性に暴行するわけない。　攻撃した女性は別。　あと、ゴブリンに犯された女性とか、行き場のない奴隷とかは別ですが。

私は、お花畑達をさっさと帰して医務室で寝てる女子生徒、アン嬢だったかしら。　セオドリック曰く、学科学年1位らしい。　ロイが真面目にテスト受ければ、学科1位なんて余裕だけど、目立たないようにオール60点にしてたわ。
去年は13学科、今年は10学科だったかしら。　魔法陣が遅れてるから取るのやめたと。　戦略、戦術も古いって言ってとってない。

「うーん、」ってアン嬢。
「気づかれましたか？」って聞いた。　彼女も巻き込まれてたのよね。
「ええ、まだクラクラしますが。。　ってユキアナ様！」って驚いたようです。
「そうです。　起き上がらず、寝たままで結構ですわ。」って起き上がろとする彼女をとめました。
「私、無理矢理男性に手首掴まれて、離してくれなくて」って涙を流すアン嬢。
男性に免疫ない方が多いようで、それはきっと怖かったことでしょう。
「もう大丈夫です。　怖かったでしょ」って仕方なく頭を撫でてあげました。
「ええ、でもロイス様が来てくれなければ、どうなってたかと」
「やはり、そうでしたか。　ただ、アン嬢、あなたの為ですが、今日の出来事は記憶がないと事情聴取で言ってください。」
「え！どうしてですか？」
「クリスバーグ公爵家の嫡男のセオドリック様は、既にあなたを暴行したのはロイス君と報告しています。　ここで、貴方が異なる証言をすれば、貴方のみなず、ご家族にも脅迫がいくでしょう。　あの公爵家は、平民の一家を露頭に迷わすことなど簡単にします。」
「そ、そんな。　私のせいで。。　ロイス様はどうなるのでしょうか？」
「たぶん謹慎3日でしょう。　なんせ、教師陣も皆、ロイス君が放課後図書館にいたこと事態おかしいって思ってますから。」
「そんな、ロイス様は、よく図書館にいるのにですか？　ユキアナ様もご存知ですよね。」
「ええ、アン嬢もよくご存知で。」
「私、毎日放課後は、図書館で勉強してるので、何度か見かけていたので。　司書の方が貸し出し記録が証明には？」
「既に抹消されてます。」
物凄く自己嫌悪でしょうか、涙が止まらないようです。
ハンカチを渡しました。
「私が、あ、あの時断らなければ。。　どう償えば」
「負い目を感じる必要はありません。　貴方は、悪い事は何もしてません。　ただ、タイミングが悪かっただけです。」
「私のせいでロイス様が。。」
「そこです。　貴方のせいではありません。　逆に、今後あなたがロイス君に御礼、謝罪などした場合、またあなたはセオドリック陣営の標的にされます。　その都度、ロイス君が悪者になります。」
「では、私はどうしたら」
「そうですね。　勧誘がなければ、そのまま貴方自身の道を進むのが良いでしょう。　勧誘があったら、応じるふりをするのが1番あなた自身にもご家族にも危害がおよぶことはありません。」ってキッパリ無表情ですがいいます。

こういう方は、ハッキリ言わないと駄目ですから。
「はい、わかりました。　でも、ユキアナ様は、セオドリック様の婚約者では？」
あら、護衛騎士のデレクを知らないのに、その事は知ってるのね。
「まぁそうなってますね。　家同士ですから」

「はぁー」って言って、まぁ色々と考えてるようです。

その後、落ち着いた彼女を馬車で送り、眼鏡も新しいのを渡しました。　証言について守る代わりです。

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