【白銀の黒帝 22】神に贖う者

1章：プロローグ

異世界へ召喚されたっぽい

地球にいた俺シュン、シリル、そしてリンは、異世界へ召喚されたっぽい。

眩い光りが消えて、俺が目をあけると、そこはどこかの建物の中だった。
俺達3人を除く他クラスメイト7名が皆さっきと違う場所にいて困惑していた。

俺達は、空気中のマナを感じ身体の怠さが無くっていくのを感じつつ、地球でしていた変装を維持していた。

すると、扉が開き中世ヨーロッパの出立の騎士達数十名と、高貴なドレスを着た10代半ばの可愛らしい少女が入ってきた。

「勇者様方。　この度は異世界召喚に応じていただきありがとうございます。
　皆様のお力で是非人族を魔王の脅威からお救いください。」

深々とお辞儀するのだった。。
本当来たよ。　異世界召喚。　
あー、魔術使えんからクセェ女いるし消臭魔術を使っている俺。


ちなみに俺、シリル、リンは本来地球人ではない。

俺達はある世界の住人だ。　俺の本来いる世界は３つの世界から成り立っている。　
１つは、俺が居住としている神獣竜界、もう一つは俺の元弟子でもあるシリルが魔王として統治している魔族しかいない魔界。　
そして最後が俺やシリル、リンが生まれ育った人界だ。　
俺が地球の事をしっているのは、俺の育ての親アークが不死鳥で、もともとは地球にいた神獣だったからだ。　なんの因果か、ある事件によって俺達はアークが昔住んでいた地球にいたわけだ。　そして、地球から、また別の異世界に召喚されたわけだ。