上 下
35 / 42
3章:英雄学園編

ダンテ、英雄学園最終学年の日々

しおりを挟む
学園の教室についたダンテは、ダンジョンの攻略について、ジェフ達にどう説明するか悩んでた。
しかしながら、ジェフ達も週末『雷神の斧』の団員達に、中級ダンジョン61階層以降を4名で進むのは無謀だと止められたらしい。 
話し合いの結果、初級ダンジョンの31階層以下を目指す事にしたのである。

テスト期間前に、ダンテ達は初級ダンジョン40階層までクリアしたのであった。 
個別トーナメント戦は、ダンテ達4人ともわざと負けたのである。 
ピーター達はそんな4人に物言いたげだったが、なにかを察したのか特に問い詰める事はしなかった。

一方、ニーナ情報によると、勇者・聖女パーティーの上級攻略は5階層までしか進んでないとの事だ。
 どうも、先の魔大陸への大規模進行の失敗により資金不足で、潤沢な援助が出来なくなっているようで、皇女は、人材確保と共に資金援助にも動いているとの事だ。 
なんせ、王国の国王が魔大陸への進行へは反対なため、表だって王国の援助を得られないからだとの事だ。

そんな情報を語っているニーナが、訝しげにいうのだった。
「国王もそうだけど魔道国家のフローシア王も、ギルドマスターも魔大陸への進行に反対してるのってなんでなんだろう?」
「魔族を恐れてるって話しだけどな。」という、ピーター。
「弱腰の奴らだって言われてんな」という、ハロイドだ。
「創世記が関係してんじゃないのか?」とダンデがいうと、
「創世記って、この世界を作った創造神が、魔物を管理する神獣と人族を作った。 人族は、軟弱だっったため、神が魔力を授けたって話しのどこが魔大陸への進行への反対につながるのよ」と呆れながらいうニーナ。 
「そう思われがちなんだけど、俺の故郷だと違くてさ、人族がひ弱で軟弱だったため、創造神は魔力をもつ頑丈で寿命の長い魔族を作り、人族と交配する事で人族は魔器をもつ人間が生まれた。 
 人族と人間の間でも魔器をもつ人間が生まれる。 人間は、見た目も寿命も人族と同じで魔力があるか無いかだった。 
 しかし、魔族と魔族の間では、なかなか子供はできなく、個体数はあまり増えない。 
 ある時、魔族を脅威に感じた人間達は魔族を迫害し、魔族は神獣に助けを求め神獣と共存するも、人間達はそこにも侵略し神獣の怒りを買った。 以降、神獣と魔族の姿を確認することはなかった。 って話だ」

「すげー辻褄のあうな。 が、それが本当なら魔大陸へ逃げてたってことなのかもな」と、自分の考えを口にするジェフ。
「うん。 やっぱ色んな視点で調べるのがいいよね。 そういうのも含めて、僕は卒業したら旅して調べたいよ。」とレンは見た事のない地への憧れに目を輝かせている。
 
「でも、その話しは、私達の中で秘密にしましょ。 危険だわ。 特に、聖国に、他の人達だって信じないわ。 
 私だって、信じられないもん」というニーナの言葉に、みんな同意するのであった。
「そういう話しもあるってことだ」といい、ダンテはその場の雰囲気を和ませるのであった。

実際、魔大陸は、異世界から逃げた魔族達が技術を屈指して人の住んでいない世界を目指したのが始まりだ。
いろいろあり、かの地の大陸へ移住し、神獣との共存、そして姿形も生態も似ていて、魔術に関する事もほぼ同じであった魔界の魔族との交流を経ていまの国家となったのである。 
なお、人界やこの大陸に人間が住んでいるという事に関しては、魔界の魔族から教えてもらっていたのであった。 

最終学年の前期も終わり、休暇となり、シュンとリンは魔界と神獣竜界へ、そしてダンテは魔大陸へ戻るのであった 。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。 その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。 代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。 それを見た柊茜は 「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」 【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。 追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん….... 主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します

【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。

飼猫タマ
ファンタジー
訳あって、冒険者をしている没落騎士の娘、アナ·アナシア。 ダンジョン探索中、フロアーボスの付き人悪魔Bに捕まり、恥辱を受けていた。 そんな折、そのダンジョンのフロアーボスである、残虐で鬼畜だと巷で噂の悪魔Aが復活してしまい、アナ·アナシアは死を覚悟する。 しかし、その悪魔は違う意味で悪魔らしくなかった。 自分の前世は人間だったと言い張り、自分は童貞で、SEXさせてくれたらアナ·アナシアを殺さないと言う。 アナ·アナシアは殺さない為に、童貞チェリーボーイの悪魔Aの筆下ろしをする契約をしたのだった!

【R18】ダイブ〈AV世界へ堕とされたら〉

ちゅー
ファンタジー
なんの変哲も無いDVDプレーヤー それはAVの世界へ転移させられる魔性の快楽装置だった 女の身体の快楽を徹底的に焦らされ叩き込まれ心までも堕とされる者 手足を拘束され、オモチャで延々と絶頂を味わされる者 潜入先で捕まり、媚薬を打たれ狂う様によがる者 そんなエロ要素しかない話

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

完結 そんなにその方が大切ならば身を引きます、さようなら。

音爽(ネソウ)
恋愛
相思相愛で結ばれたクリステルとジョルジュ。 だが、新婚初夜は泥酔してお預けに、その後も余所余所しい態度で一向に寝室に現れない。不審に思った彼女は眠れない日々を送る。 そして、ある晩に玄関ドアが開く音に気が付いた。使われていない離れに彼は通っていたのだ。 そこには匿われていた美少年が棲んでいて……

【取り下げ予定】愛されない妃ですので。

ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。 国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。 「僕はきみを愛していない」 はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。 『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。 (ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?) そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。 しかも、別の人間になっている? なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。 *年齢制限を18→15に変更しました。

ヤンキー・モンキー・ベイビー!

卯月うさぎ
ファンタジー
突如鉄の馬に乗って異世界へ──────。訳も分からず立ち尽くす視線の先は、中世ぽい人間同士が争っていた。「我が名はターベル国第一騎士団隊長ベルナール。貴殿は何処の者か!」自分の前に勇ましく名乗りを上げる騎士様に『I can not speak English!』と答えたヤンキー女子。上は45歳の筋骨隆々の戦場の魔獣と呼ばれた将軍から、下は12歳の少年という逆ハーコメディ。7人の男に番認定され、それぞれから暴走的求愛を受ける。ヤンキー娘が最後に誰とR18になるのか・・。命も狙われるも"喧嘩上等!"を口上に、前に付き進むとことんゴーイングマイウェイな主人公、紅蓮総長神崎桃花17才。そんな無自覚女子に巻き込まれた個性豊かな番たちの物語。ただし、決しておバカな女子ではないのでそこんとこ"夜露死苦!" 作者より一言。。。長編になってしまったが、テンポよくサクッと読める内容なので「長編は・・・」という人も気軽に読めるかと。だから、最初だけ読んでどうするか決めてください★

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

処理中です...