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3章:英雄学園編

ダンテ、英雄学園1年目後期の日々 前編

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後期始業の日、ダンテが教室にはいると既にジェフとレンもいた。 
レンは、少し逞しくなったようだ。 

ダンテが席につくと、ジェフが興奮しつつ嬉しそうに話しかけてくるのだった。
「ダンテ、聞いてきれよ。 レン、ギルドランクDになったんだぜ。」
「レン、頑張ったな」とダンテも嬉しそうにいう。
「うん、なんとかね。 ジェフと『雷神の斧』の人たちのおかげかな。 」
「それでもだよ。 なぁ、ダンテ」
「ああ、良かったな。 レン、努力してるからな。 少しは自信ついたか?」
「うん、でも驕りはしないよ。 『雷神の斧』の人達にも力に過信するなって言われたしね。堅実が1番。」と嬉しそうにでも、現実をしっかり理解して見ている顔つきでいう。
「「だな。」」というジェフとダンテ。 そんなこんなんで、後期も始まるのであった。

ギルが来て後期の話しをするが特に前期と変わらずで、金曜はダンジョンの日で、4ヶ月後に学年別個別トーナメント戦が行われる。 それに伴い、木曜の午後は隔週で他クラス合同の模擬戦となる。 
ただし、D組は、上位クラスといってもC組までらしい。 

そんなんで、始まった後期であるが、ダンテとしては特記することもなく日々は過ぎていく。 
初級ダンジョンも、2ヶ月後には20階層に達した。 
レンは、風属性の適正も少しあり、範囲は狭いが索敵も使えるようになっていた。

また、レンの強い要望で、ダンジョン後は、食堂で夕食を食べる事も習慣となっていった。

そんなある日、今日も食堂で夕食を食べる3人。 今日は、全員ハンバーグだ。 
「本当、会ったことないけど、シュンさんの料理うめーよな。」といジェフ。
「うん、凄く美味しい」というレン
「シュンさん、滅多なことがない限り、厨房から出て来ないんだ。」

 そんな話しをしながらジェフが、少し心配した顔になる。
「レンってさ、学園2年しかいねーとか言ってたけどどういうことなんだ?」
「聖国と交渉してね。 僕は、才能ないから。 とりあえず2年間で生きる術を学ばせてもらって、あとは自由にさせてもらったんだ。 魔大陸を目指すなら生活や武器など全て支援するって言われたけどね。 
 なんか、胡散臭くて僕は断ったんだよ。 だってさ、魔王が元の世界に戻る方法知ってるとかってありえなくないか。 
 僕なりに図書館で調べたけど、魔大陸の情報はほとんど無いし。 あいつらは、信じてるっていうか、ゲームか何かだと思ってるんだきっと。 
 僕は、現実って感じたし、特にここに来て、初めて討伐行ったときに本当にここで僕は生きているってね。 
 今は少しでもお金貯めて、学園も続けたいし、あとはいろんな国とかさ、東国にも行ってみたいって考えてる。 最初は、帰る方法を探すつもりだったけど、一応それも探しつつかな。 ジェフ、ダンテや『雷神の斧』の人達みて、ここも結構悪くないしね。」

「そうか、その”げーむ”っていう意味はわからないけど、俺らもなんかあれば協力すんぜ。 なぁダンテ」

「ああ、出来る事は限られてるがな。 あ、金貯める足しになんかわかんねぇーけど、ダンジョンの魔石の取り分俺の分は、お前らでわけろよ。 ジェフだって、大変だろ? 俺の場合、特に金には困ってねーんだ」
「「いいの(か)」」という2人。
「俺が出来る事ってそのくらいだ。 武器だって消耗品だろ。 それこそ、ケチるわけいかねーしな。」
「助かるよ。 ありがとう」と頭を下げるレンだった。

その話をシュンに報告した所、シュン曰く勇者達は、自分達は死なないと妄想しており、もし死んでも夢かまたは復活すると思っている状態らしい。 その話をしていたシュンは溜息をついていた。 それは、ダンテも同じだった。

それから1ヶ月、ダンテ達は着実に攻略して25階層まで攻略したのであった。 
ダンテは水曜はシュンと討伐、中級ダンジョンへいったり、模擬戦という名の地獄を味わい、日曜も同じくリンも加わり、討伐、模擬戦をする日々である。 
ダンテは、氷魔術、洗浄魔術など合成も扱えるようになり始めていた。 
また、空歩、気配の消し方、隠密などの暗殺に必要な手法も徐々であるが上達していっているのだった。 
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