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2章:リステ小国編

俺、学生になりました。

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俺 アルフは、貴族って事で15歳になった後、別邸で簡単にお祝いしてもらいリステ小国の貴族の子息子女の通う学園に入った。 しかも、その学園は全寮制ときている。

学園とかって前世にはなかったから初めてで、かつ行きたくなかったが義務教育らしく、リステ小国の王都にある学園にした。
普通は、奴隷と従者連れて行くみたいだが、奴隷はただの足手纏いだし、身支度は自分で出来る、っていうか裏ギルドの暗殺の仕事の邪魔になるから断った。

裏ギルドの任務はというと、平日はなるべく王都近郊、週末だけ遠征してる。 
学園の休みの時は、祖父母に顔を出してから、だいたいケネスとザバーナ国の任務を請け負いつつ、空いた日はオアゾンで遊んでいる。

学園といっても、俺の生活パターンはあまり変わらない。
そして、2学年目が終わって、長期休暇になった。 ちなみに、学園の成績は目立たないように上の下だ。 ほら、変な勧誘とか、高位貴族とかに目をつけられたくないし。 

「ただいま戻りました」って、アイザック公爵家の別邸に到着した俺。
「おかえり。 少し成長したかしら」って祖母のフローラだ。 でもなんか悲しげだ。
「フローラ様、少しですが伸びました。」って笑顔でいう。 17歳なのに、170CMだよ。 ギースのこと笑えないな。
「戻ってすぐで、申し訳ないんだけど」って言われて、祖母と一緒に応接室に行った。
祖父と叔父がいた。
「アルフ、帰省そうそうに悪いな。」って祖父のクレイグ。
「いえ、クレイグ様」って返す。
祖母とソファに座りつつ、侍女が紅茶を用意する。 執事やら従者をみなさげさせる祖父だ。
「アルフ、いやアーク殿下、まず、アナベルが亡くなった。 しかも、半年以上も前だ。 
ここ数年、病気で床についていたとは聞いたが、面会もゆるされずだ。 ここに来て、半年も前に亡くなったと先日使者がきて言っておった。」って怒りと悲しみに手を握って震えてる祖父だ。

「しかも、遺品として持ってきたのは、アナベルの遺髪がはいったリストラント王国の王家の家紋のネックレスだけよ」って祖母も涙を流しながらいう。

母の事は裏ギルドから聞いていた。 正直一度も会ったことの無い人にどう感情表現したらいいかもわからない。
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