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1章:少年期

なんなのあの王子は

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Side:ナンバーX
リストラント王国の諜報を統括している私、コードネームはナンバーX。 各国で諜報を統括してるのは皆Xよ。 裏ギルドで、私の諜報能力を飼われて、成り上がってXの称号もらったのは数年前。 基本、表としてちょっとした酒場を拠点にしている。

組織のマスターからきた依頼が、アイザック公爵家、つまり政略結婚で娘のアナベル様が王妃になっているけど、側室のデボラは、屑女よね。 リステ小国は小さな国、アナベル様は美しい令嬢だと言う噂だ。 交易継続で、ほぼ白い結婚と囁かれたが、国王が惚れたんでしょう、当時王妃の不在だった国王はアナベルを正妃として迎えたというより強制だ。

7年前にアナベル様は懐妊して出産。 双子の男児だったよう。 私が知ってるのは、王宮につてがある。 アナベル王妃には、1人は病弱のため隔離してあると。
アーク殿下につく僅かな従者も全て後宮を仕切っているデボラの息がかかっている。 なんども面会をしようとするアナベル様は、デボラが邪魔していた。 デボラが懐妊、カミル殿下が生まれた。 
アヒム殿下は、神童とまで言われているけど、問題は隔離され軟禁状態のアーク殿下。 アイザック公爵家に、アナベル様が信頼のおける従者に連絡を託し、私達に居場所の調査依頼と保護が来たわ。

発見するまでに、半年以上かかったわ。 なんせ、王宮にはいない。 別邸、いや幽閉用の平家で周りは高い塀で囲まれている。 深夜から早朝にかけて平家の中の警備がいない。 

情報として入ったのが、アーク殿下の暗殺だ。 こちらも決行するにはその日しかない。 前もって、身代わりとなる子を準備して、子供の犠牲だから病弱で死に際の子をスラムから買取っった。
ナンバーの中で、変装にたけている者にアーク殿下の特徴にさせた。 なんせ、デボラの駒しか、アーク殿下を直接会ってない。 諜報の情報でも瓜二つ無理、似せるだけ。 

今夜、実行部隊に、とある平家のベットで眠る少年の入れ替えを指示した。 トリプルナンバーでもいいけど、万全をきしてダブルナンバーでいかせた。
特に、トラブルもなく無事保護した。 
毒で弱っているという話し、回復させないと思い眠るベットに近づいた。
なんなの、ベットで眠るのはあの屑女の駒じゃない。
油断したつもりもなかったが、呆気なく誰かに拘束、しかも拘束具には魔法発動禁止って、あっという間に背後取られて、首にナイフが当たってる。
声は、少年。 握ってるナイフも、震えなんて一切ない。 暗部なら直ぐ殺される。 どうせ、任務失敗で、口封じに殺される。
組織のことは言えないようになってる。
質問に答えてことにした。

少年がある意味失敗じゃないという。
明かりがついてそこには、長いブロンドの髪を纏めて、碧眼の白い肌で容姿はよく、ただ細く小柄な少年。
「俺がアークなんだよ」

どういう事。 ダブルナンバーが追尾されても気づかず。 毒でも弱ってない。 でも目の前にいるのは、まさしく聞いていた通りの少年だ。

幾つか条件を出された。 普通子供が提示するような、内容ではない。
それに合意すればリステ小国にいくと。
この子、本当に7歳。 まともな教育も受けてないはず。

私も任務失敗で殺されるよりはいい。
契約書に合意というより、私はマスターに報告して繋いだわ。
この殿下、何者よ。
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