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1章:少年期
俺が訓練する理由
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俺がなんで毎朝訓練するかって、そりゃ、冷遇されてるし、かつ、いつ殺されるかわからないからだ。
元国王がそんな事をって思われるかもしれないけど、元国王だって政務以外にも魔物討伐、暗殺者の排除は何度も経験する。 実際、王太子に立后する前までに、第二王子派閥に何度も狙われたしな。
それは前世の話で、早朝の訓練後は、従者が来る時間には、別邸に戻って汗を流したあと、寝巻きに着替えて寝たふりだ。
「アーク様、おはようございます」って来るのは俺より3つ歳上の従者フリッツ。
「ああ、おはよう。」ってベットから出て、顔洗って、フリッツの手伝いで私服に着替える。どうみても王子が着るよな服ではない、平民より少し上等な感じだ。
朝食が運ばれるって言ってもスープと固いパンだけ。
食事は日に2回で、朝と夕食のみ。
俺は基本、この別邸の敷地以外は外出禁止となっている。 別邸の敷地は、高い塀、約10mの塀で囲まれている。
その後、フリッツが持ってくる教材で学ぶ。 家庭教師などいない。
この大陸とこの国の地理、歴史の情報が必要だ。 子供用で、絵本程度しかない。 制限されているようだ。
わかるのは、魔族領と人族が多くすむ人間領は、山脈で隔たっており、ここ人間領には、リストラント王国、ガルーダ帝国は、魔族領と接している地域がある。 俺が前世でいた時の大陸より、ここは広い。 他、リステ小国、砂漠があるサバーク国、海に島々が点在し、海人族なるものが暮らしている。 獣人族、ドワーフ族がおり、獣人族は種別ごと集落で住んでいるらしい。
魔族は、魔族、鬼族、吸血鬼族、エルフ、竜人族が魔族領にすんでいる。
絵本では、魔族は獰猛、冷血で惨虐だとなっている。 獣人や海人族は、人としてあらずで奴隷として人族の住む領域では扱われているようだ。 ドワーフは、鍛治能力をかわれ差別はあるものの平民と変わらないようだ。
「結局、子供の時から擦り込みで、魔族は悪、獣人や海人は人であらずじゃ、そうなるか。」って今日持ってこられた絵本みて思う。
まぁ前世の知識がなきゃ、自分だって思い込むだろう。 あの大陸の魔族はどうなったんだか。 魔族狩り、そしてユウトが執拗にギースを悪者扱いで世論を使った黒髪は悪魔の明かしだと風潮した、悪魔狩りだ。
もう、俺は、徐々に毒で弱って意識がほとんどなかった、最後まで支えてくれた暗部の長がギースが私財で建てたクーシャ町の近郊の孤児院子供達がユウトによって王都の孤児院に移され、その数日後にはギースだけ投降し、幽閉塔の地下に監獄されたって聞いた。 あそこには、200人ぐらい子供がいた。 人質だ。
もう長と数名の暗部では、ギースを助けたとしても子供は犠牲になる。 トリマ町に彼の部隊は皆避難したと。 長に、最後の命令としてトリマの安全と、幽閉されてるサラリナを託し、手記をサラリナに渡すように頼んだ。
また、前世の事を反省する俺だ。
夕食時まで、この部屋には誰も来ない。 ただ監視が外にいて部屋から出れないようになってる。 朝起きてから、寝るまでいる。
部屋で、勉強し、午後は防音結界はって、仮想シャドー相手に体術やら気配の消し方とか訓練してる。 夕食後は、寝るまでフリッツがいるから、ひたすら魔力操作だ。
元国王がそんな事をって思われるかもしれないけど、元国王だって政務以外にも魔物討伐、暗殺者の排除は何度も経験する。 実際、王太子に立后する前までに、第二王子派閥に何度も狙われたしな。
それは前世の話で、早朝の訓練後は、従者が来る時間には、別邸に戻って汗を流したあと、寝巻きに着替えて寝たふりだ。
「アーク様、おはようございます」って来るのは俺より3つ歳上の従者フリッツ。
「ああ、おはよう。」ってベットから出て、顔洗って、フリッツの手伝いで私服に着替える。どうみても王子が着るよな服ではない、平民より少し上等な感じだ。
朝食が運ばれるって言ってもスープと固いパンだけ。
食事は日に2回で、朝と夕食のみ。
俺は基本、この別邸の敷地以外は外出禁止となっている。 別邸の敷地は、高い塀、約10mの塀で囲まれている。
その後、フリッツが持ってくる教材で学ぶ。 家庭教師などいない。
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魔族は、魔族、鬼族、吸血鬼族、エルフ、竜人族が魔族領にすんでいる。
絵本では、魔族は獰猛、冷血で惨虐だとなっている。 獣人や海人族は、人としてあらずで奴隷として人族の住む領域では扱われているようだ。 ドワーフは、鍛治能力をかわれ差別はあるものの平民と変わらないようだ。
「結局、子供の時から擦り込みで、魔族は悪、獣人や海人は人であらずじゃ、そうなるか。」って今日持ってこられた絵本みて思う。
まぁ前世の知識がなきゃ、自分だって思い込むだろう。 あの大陸の魔族はどうなったんだか。 魔族狩り、そしてユウトが執拗にギースを悪者扱いで世論を使った黒髪は悪魔の明かしだと風潮した、悪魔狩りだ。
もう、俺は、徐々に毒で弱って意識がほとんどなかった、最後まで支えてくれた暗部の長がギースが私財で建てたクーシャ町の近郊の孤児院子供達がユウトによって王都の孤児院に移され、その数日後にはギースだけ投降し、幽閉塔の地下に監獄されたって聞いた。 あそこには、200人ぐらい子供がいた。 人質だ。
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また、前世の事を反省する俺だ。
夕食時まで、この部屋には誰も来ない。 ただ監視が外にいて部屋から出れないようになってる。 朝起きてから、寝るまでいる。
部屋で、勉強し、午後は防音結界はって、仮想シャドー相手に体術やら気配の消し方とか訓練してる。 夕食後は、寝るまでフリッツがいるから、ひたすら魔力操作だ。
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