【白銀の黒帝:13】魔道国家の留学生

八木恵

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2章:潜入編

魔導学園入学の日 後編

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食堂で、笑われているなんて知らない俺シリルは、迷宮都市のギルドの前で魔道バス待ちだぞ。
魔導バスは、迷宮都市のギルド前から出発するらしいんだぞ。 どうやって食堂からここまで来たかって、それはもちろん転移だぞ。 

魔導バス待ちで、並び始めたらちょうどバスが何台かきたぞ。 結構な人数が乗るみたいだし、今日は入学式だしで並んでいる人たちは生徒ばかりだぞ。 ちょっと人が多くて嫌だぞ。

なんて考えつつ、俺は、ちょうどきたバスに乗り込んで、窓側の席に座った。
「隣いいか?」って声かけれた。 そいつは、180CMのガタイのよい濃紺短髪で瞳は赤色だが肌の色は人間と同じで、切れ長の目でかっこいい系でダークグレーの制服を着た少年だ。
「いいぞ」って答えておいたぞ。
「お前も新入生か?」って聞かれたぞ。
「そうだぞ」 でも、なんで制服が違うんだぞ。
「俺は、オットっていうんだ。 よろしくな。 お前は?」
「俺か? 俺はシリルだぞ。 制服の色が違うのに新入生なのか?」って聞いてみたぞ。
「シリルは知らねぇーのか、黒が一般入試で入ったやつで、ダークグレーが留学生枠や推薦枠で試験して入学した奴らな、それで、白が特待生やら入学試験免除のやつらだ。」ってオットに笑われたぞ。 いや、知らなかったぞ。
「通いで、白はいねぇーが、入学式で見るとおもう。 俺は、留学生枠で、学園の寮も選べたんだけど、週末とかダンジョン行きてぇーから雷神の斧の寮にやっかいになってぇんだ。」ってオットが説明してくれたぞ。 
つまり、生徒の枠組みで制服が違うって事だったのかだぞ。

「そうだったのかだぞ。 よく知ってるんだぞ」って聞いたぞ。 なんで、そんなに詳しいんだぞ。
「ああ、留学生とかよ、文化違うから事前に講習会があってな、その時に聞いたんだ。 それで、シリル、お前クラスは?」
「Eだぞ」って答えたら、なんかオットが驚いている。
「俺もだよ。 てか、シリルって出来るんだな。 一般入試のやつはだいたいFかGが多いのにな。」って言われたけど意味が分からない俺は首かしげておいた。
「そうなのかだぞ?」 そしたら、なんかまた笑ってるぞオットのやつ。
「お前、面白いな」って言われたぞ。 シュンさん達によく言われるけど、俺のどこが面白いんだぞ。

そんな会話してたら、学園についたぞ。
せっかく知り合ったからって事で、オットと俺は一緒に入学式の講堂に向かう事になった。 って俺、そういえば移転した学園に来るの初めてだから、講堂の場所知らなかったから、助かったぞ。


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