【白銀の黒帝 :3】調停者は、暇つぶしに人間社会へ

八木恵

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3章:迷宮都市編

ライラの買い物

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ライラと一緒に買い物にきているリン。

Side:リン
シュン達とわかれたライラは、われを服屋につれていく。
道中、服屋は何件かあったが、目的の服屋があるようで目もくれず一目散に向かう。 
われは、ただついてくだけだ。
そして、ライラの目的の服屋に到着して、服を選んでいる。

「シュン君は黒がすきなの?」
「ええ、シュンは黒であれば何でも着ますね。」

すると、ライラが腕を組み、少し考える。
「シュン君は、黒のチノパンに白のシャツで腕まくりもできるわね。 エプロンは黒にしましょ。 どう?」
といいながら、ライラは既に服をもっている。

そんなライラにわれは苦笑してしまう。
「大丈夫かと。あとは動きやすければ何でもいいんですよ。シュンは。」
「じゃぁ、私服に、カーゴパンツもいいわよ。 丈は直すから大丈夫ね。 このグレーのパーカーも入れとくわね」
などなど、いいながら、ライラは服を見て、悩む事なく決めていくのだ。

シュンの食堂での着る服を3着選び、その後、私服は上下で5着を即決できめたのである。

「次は、リンちゃんね。 パンツもいいんだけど、身体のラインが出ると酔っ払いに絡まれるのよ。 
 うん、やっぱりロングスカートが1番ね。 
 あ!このシンプルの濃いグレーのロングワンピースがいいわ。 で、白のフリルのエプロン」
と言って、われの身体にあわせる。

「いいわね。 シュン君にあわせて黒にしてあげたいんだけど、食堂にあわないよね。」と言って決める。 
その後、われの私服も5着ほど選ぶのである。 
試着などもする事なく、簡単に身体にあわせて「うん、いいわね」といって決めるのだ。

結局、実質1時間もしないでライラとの買い物は終わった。

そしてわれが会計をする時は離れてくれる。 
カードで支払う際、隣にいると所持金がわかってしまうので、その配慮である。
そして、われが袋を抱えていて、ライラと一緒に店から出ると、シュンとボブもいた。

するとボブがシュンに「な、早いだろ」という。 同意するシュンだった。

そしてシュンがわれから荷物を預かりマジックバックへしまうのだった。
ボブが羨ましそうに言う。
「お前、マジックバックもってんの。 羨ましいぜ。 ダンジョンの宝物でも滅多にでなくてな。」
すると、シュンが苦笑しながらいう。
「まじか。。 やっぱ、珍しいんだな。 10KGのやつでいいなら、後でやるよ。」というとボブが喜ぶ。
 「ライラにもな。」というと、ライラも嬉しそうだ。

あっという間に買い物はおわった。
◇◇◇
その後は、4人でお昼を済ませ帰宅。 

ライラが服の丈を直してくれるといったが、リンが出来るといい断り部屋へ戻る。

シュンの被っている帽子は、地毛を目立たなくするのと、認識齟齬の付与もついていた。
耳についているイヤーカフでも十分ではあるが2重にする事で、かっこいいけど覚えられない状態になるのだ。

食堂で、帽子は合わないって事になり、黒のバンダナとなる。
という事で、リンが購入した服に、俺は魔術を施していく。
服は、汚れないようになども様々な魔術付与してく。 
リンの丈直しと並行作業だ。 
ついでにライラとボブのマジックバックも作成する。

俺たちの作業が終わったのはちょうど夕方で夕食の準備する時間だ。
ボブとライラと話し合った結果、当面の間、賄いは俺が担当する事になり、俺が作る。
今日は、簡単にカレーにした。 これも絶賛されて、エールを呑みながら楽しい食事が終わる。

あとは、またそれぞれの部屋へ 。
俺は今日はあんんまり、身体を動かしていないため訓練場へ、リンは裁縫したいという事で裁縫中だ。

今夜は間引きの依頼もないので、その後はいつも通りすごした。
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