【白銀の黒帝 :3】調停者は、暇つぶしに人間社会へ

八木恵

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3章:迷宮都市編

買い物へ

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翌日、朝起きるとライラが朝食を用意してくれていた。

リンがコーヒーを入れて、4人で食事する。 
今日は、さっそく俺たちの食堂での制服を町に買いにいこうという話があがっている。 

俺はその話題を聞きながらが、ちょっと困っていた。 なんせ、現金があまりない。

「ボブにライラ、買い物はいいんだけどよ。 
 ちょっとばっかり俺たちの事情でな、俺らカードには金があるんだが、現金の持ち合わせがなくてな。 
 しかも、カードから換金したくねぇーんだ。 
 ただ、魔石持ってるから、そこから換金したいだけどよ、あんま冒険者ギルド行きたくねぇーんだよな。  
 冒険者ギルドカード無いとよ、魔石を売る時にいろいろ聞かれんだろ?」

そんな話をすると、ボブとライラがうーんという顔をする。

「確かにいろいろ聞かれるな。 
 なんせ、ギルドは戦力ほっするからよ、魔石の種別でやっぱり登録してくれとかになんだよな。 
 あ! でも数十単位なら魔道具屋でも買い取りしてくれるが、頻繁には無理だ。 
 そうだ、なんなら、俺とシュンで、冒険者ギルドで換金して、魔道具屋で換金してまわるか? 
 それに、冒険者ギルドの方は、俺のギルドカードを見せれば、手数料無料で換金できるしな。 」
って、ボブが提案してくれた。

「いいのか?」と俺が聞くと、ボブが「問題ない」と言ってくれた。
助かる。 それに、俺は、あんまり服屋とか行きたくないし。
 
「んじゃぁ、服は、リン適当に選んでおいてくれ。 支払いは後で俺が払い行くからよ。」

そう俺が言うと、ライラが不思議な顔をしている。 うん?俺なんか変な事いったか?

「リンちゃんのカードには、お金入ってないの?」ってライラ。
「そう言えば、入っていますが、今までシュンが払ってくれてたので。 
 というか、シュン以外と買い物いくの初めてですね。」ってリン。

そんな、リンの話を聞いて、ライラとボブがほほ笑んでいる。
「本当、仲がいいのね。」
「シュン、私のカードを使ってみますので、支払いは大丈夫ですよ」と言われ「了解。」と返事しておいた。

取りあえず、念話で、桁だけは気をつけろと伝えておく。

こうして、男2人、女2人 別行動で出かける事になり、お昼に、ある店で合流することになった。
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