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2章:邪神さがし

邪神と食堂で

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入学試験当日に上手い具合にシリルが簡単に邪神見つけて、しかも上手い具合に食堂まで連れてきた。 人と滅多にかかわらないシリルにしてはなかなか良くやった。

しかも、リンのデザート食べさせて、嬉しそうに食べてるしな。
やっぱり食い物でつるのが一番早い。 しかも、この世界の人間領の王都の食事は美味しくないからな。 シリルに弁当2人分持たせて正解だったな。

デザートも食べ終わって、俺はタバコに火をつけて一服しつつコーヒー飲んでる。
てか、俺たちも邪神もコーヒー飲んでるけどな。
「お前たち何者なんだ」ってちょっと真剣な顔つきで言ってきた邪神だ。
「へぇーさすがだな。 食堂の結界で気付いたか?」ってタバコの煙をふかして聞いた。
「ああ、この世界の者で、こんな見事な結界はつくれんのだ。」
ちゃんとこの世界の魔法の事は学んでたんだな。 別に隠す必要ないしな。
「お前を探してくれってな、お前のおやじに嘆願されてきてぇーんだ」っていったら、邪神の奴、テーブルと叩いて壊しやがった。 ったくコーヒーカップは割れるはの大惨事だな。

「いやだ。 まだ帰らないんだ!」って叫んでるし。
「あはは、よう壊すわ。 まぁ、話は最後まできけってぇーんだよ」って俺は笑いつつ、魔術で壊れたテーブルやコーヒーカップを元通りにしておいた。 

「俺らはお前を探してくれって言われただけだ。 連れ戻せなんていわれてねぇーよな」
「ああ、確かに。」ってリン。
「ああ、あんなに土下座して泣いてたけど、言われてないんだぞ」ってシリルだ。

そう、俺たちはわざわざ異世界召喚までされて、谷底に落とされ、かつ目的は目の前のこいつ探しだけど、あいつから連れて帰ってきてくれとは言われてない。

「じゃぁ、俺は、まだ帰らなくていいってことか?」って邪神の奴、安堵した顔してる。
「いいんじゃねぇー。 おれら、俺たちの世界が困んなきゃどうでもいいしな」
「うん、どうでもいいんだぞ」ってシリル。

「お、じゃぁ、あと3年は自由にしていいってことなんだ」って嬉しそうにしれる邪神だ。
「ああ、お前が帰りたい時にかえればいいんじゃねぇー」って俺。

邪神を見つけるって目的は果たしたし、あとはこいつの自由ってわけだ。

「んで、お前部下と一緒にきてんだよな?」って俺が聞いた。
「ああ、ベリアルだ。 俺がこっそり抜け出したのに、くっついてきたんだ」
「リン、従業員確保したぞ」
「ああ、カフェができるな」といいだすリン。
「何の話なんだ?」って邪神の奴が聞いてきた。
「俺さ、すげぇー女嫌いなんだ。 半径1M以内に入られると殺す。 リン以外の女はダメなんだよ。 でだ、リンがデザートを提供するカフェをやるのに、従業員が最低1名いるんだ。 カフェって客は女ばっかりだから、俺はできねぇー。 で、お前の部下がやれば、リンがカフェできんだ。」
「俺と寮ってとこに住むっていってたんだ」って邪神だ。
「寮じゃなくて、お前らもここに住むんだよ」って俺がいうと、
「ここに住めば、毎日シュンさんの料理がたべられるんだぞ」ってシリルだ。
「おお、本当なのか。てか、今日から住むぞ」といって、転移して去った邪神だ。


「なぁ、あいつの息子にはみえねぇーな。 いい奴じゃねぇー」って俺が笑いながら言った。 素直すぎるだろ。
「邪神にはみえないな」ってリン。
「逆ならわかるぞ」ってシリルだ。
「「確かに。 いっつもあいつのせいだ」」って俺とリンは、はもった。

まじ、いつも厄介事ばっかり持ってくるのはあいつこと、俺たちの世界の神である創造神だ。
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