【白銀の黒帝:21】元皇族らしけど、自由に生きたい

八木恵

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外伝 皇太子候補:エピローグ

家族の団らん

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結局卒業式は逃げ出したけど、ジュリ可愛いし、結局宮廷にある部屋に俺は戻った。
ここはオヤジの部屋でもあり、昔シリルさんが滞在した部屋で、なんとも質素でいごごちのいい場所。 
部屋数は4部屋あって、奥の主寝室がオヤジとお袋で、今はジュリもそこ。 俺は日当たりのいい部屋を使っている。

「やっぱりここか」ってオヤジ。
「まぁーな、ここが落ち着くし。 小屋いってもよかったけどジュリと遊びたいし」
「ジュリ、よかったね。 お兄ちゃんもどってきたわよ」ってお袋にきゃっきゃしてるジュリ。 可愛い。
「ごはん作るから、ギース、ジュリお願いね」ってお袋からジュリ預かった。
「あそこでの公表は悪かったけどよ、そうでもしないとお前に肩書がつかん。 いい加減お前の存在も公表しないとだ。 それに皇太子っていったって、やる事は今と変わらない」ってオヤジ。
「ふーん」って俺。
「シリルさんを見習え。 あんだけ自由にして、もう7000年近く魔王だ。 俺が魔皇帝でいるかぎり、お前も当面自由だし、魔皇帝になった後も自由にしたっていい。 大陸で一番強いやつが魔皇帝になるそれだけだ。 そして2番目に強いお前が皇太子になったわけだ」ってオヤジ。
「そういう事かい」って言っておいた。
「それに、お前はすでにシュンさん達の正体を知っているからな。 これは、代々魔皇帝のみに受け継ぐ口伝だ。」ってオヤジ。
「はぁ~、って事は最初から決まってたのかよ!」って突っ込んでおいた。
「そうなるな」って苦笑しているオヤジ。


そのあとお袋の料理で、俺の卒業を祝ってもらった。
家族4人が集まるのがだんだん普通になってきた。 こんな家族団らんもいいのかもな。
って、20歳にして知る俺ってなんなんだよ。 

っていいながら、おれは翌日から神獣巡りの旅にでた。
魔族ってそんなもんだよ。

戻ってくるときにはジュリは成長してるかもな。 ジュリが魔界の魔族よりか、魔大陸の魔族よりかはまだわからない。 おふくろいわく魔大陸の魔族よりだっていってるから、たぶんそうなんだろう。

こうして、俺は、肩書皇太子ってのがついたけど、生活は変わらない。
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