【白銀の黒帝:21】元皇族らしけど、自由に生きたい

八木恵

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外伝 皇太子候補:学園編

最終学園に進級した

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俺ギース、やっと最終学年になった。 身長はちょこっと伸びて183CM。 げせぬ。 今年で20歳だっていうのによ。
2年目の合宿以降、とくに行事という行事は、卒業式ぐらいで、俺は警備で外を徘徊してただけ。

最終学年の行事って、新入生の入学式、そして、2年生に生徒会を引き継げば行事という行事はない。
あ、ちなみに俺、また、神獣巡りというか南の渓谷にいっていて、すっかり忘れていた。
爽やか君にはいろいろ文句言われたけどな。 というわけで、生徒会の引継ぎが終れば事実上、俺は卒業式まで学園に行かなくていいわけだ。

「ドーティ、聞いてるのか?」って爽やか君
「悪い、考え事してた」って俺、コーヒー飲んで魔術書をよんでたし、あと数ヶ月でこの任から終わりだからやる気がない。
「アリア嬢の提案で、生徒会主催の新入生歓迎パーティを行う事になった」って爽やか君。 
ふーん、そうなんだ。 予算なんてあるのか。
「デル様、ただ予算のほうが」って清楚系の女生徒。
「それでだ、各クラスで出店してだな、父母や保護者を呼べば予算を少なくできるんじゃないかと思う」って爽やか君はりきってるよ。
「売上がなければ赤字に」ってインテリ君。
「その時は、生徒会のほうで、ダンジョンに行って稼ぐとかじゃねーか」ってマッチョ君。
いやいや、もうそれって歓迎会じゃなくて学園祭じゃねぇーって俺、心の中でつっこんでる。
「顧問はあまり口に出さないが、歓迎パーティじゃなくて学園祭だぞそれ」ってジャディス。
「なるほど。 他学年や他クラスの交流がないこの学園で、学園祭を開くってのもいいと思うが」って爽やか君。
「デル様の言う通りですが、では時期など検討するほうが良いかもしれません」って清楚系。
「アリア、楽しみ」ってなんかいつの間に当たり前のようにいる糞女。
「そもそもろん、出店って、この学園で料理できる奴とかいるのか?」って俺。
「あはは、ギースの言う通りだな。」ってジャディスだよ。
ほら、シーンとなった。
「アリア、お菓子なら作れる」って糞女。
「工芸品として、刺繍とかでしたら」って清楚系の女生徒。
「学園祭開催についてアンケートを実施するってのはどうですか?」ってインテリ君。
それが無難だな。

ってわけで、アンケートとったら以外と反響がよくて、学園祭をする事になった。 げせぬ。
時期は、2年との引継ぎもかねて2年の生徒会も交じることになった。 という事で、この学園祭が終れば、退任だ。
俺、俺は風紀委員見回りだけ。
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