【白銀の黒帝:21】元皇族らしけど、自由に生きたい

八木恵

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3章:セロウノ大陸編

魔大陸のクーデータ

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デオドルがフランツ救出する少し前にさかのぼる。
「徐々に魔力が増えてくる。 これはいい」と高揚しているクルトだ。
「実験は成功ですな」と喜び悦に浸るケーニヒ。
そんな喜びは塚の間で、突如淡く光っていた魔法陣が光を失うなうのだった。

「「「なにごとだ」」」と叫ぶ研究所にいる面々。
「説明しろ! ケーニッヒ」というのは、ドミニク現魔皇帝。

「ま、まさか」と冷や汗をかくケーニッヒ。
「フランツの魔力がここまで少ないとしか。。 だが、実験前の計測ではまだ数時間はもつはず」
「「「どういう事だ」」」と騒がしいい面々である。

すると研究所のドアが開くのだった。
「ここは全て包囲してもらったのじゃ。 諦めよ。 おぬしらしてることは全て禁忌じゃ」とそばにはラウルそしてロブ、その他数十の反乱軍が雪崩こみ、研究室内にいる者達を全て拘束していく。 もちろん反撃するものは容赦なくたたきのめすのであった。

「私は現魔皇帝だぞ。 前魔皇帝、いやヘルムートめ何ををする!!」と拘束されつつも怒鳴るドミニク。
「そうよ、父上。 人間という下級種族に対抗するための研究よ。 それを、禁忌などと。 法律は私たちが全てよ」と騒ぐエリーゼ。

「他人から魔力を奪う事自体まちがってんだよ」といったのは遅れてきたデオドルだ。
「って、終わってるし。。」とちょっと俺デオドルの愚痴。 もう少し戦闘になるかと思ったが、研究所の周りの兵士達を無力化しただけで終わりかよ。

「デオドルめぇ」って、俺の元親父に、俺を凄い顔して睨めつけるドミニクだ。
もうすでに魔術発動禁止で拘束されている。
まさに一網打尽な状態だし、ここの研究所は既に包囲してある。 あとは、こいつらがどこまで研究してるかだな。

こうして、首謀者全員拘束して、地下牢に閉じ込めておいた。
あとは尋問・拷問、そして研究内容の全容調査だ。 こりゃ寝れねぇーな。

こうして、誰一人死亡者を出す事なく、俺たち反乱軍によるクーデーターは終わった。
正しくは政権奪還だけどな。

まさか、人間側に動きがあるなんてその時は想定もしていたなかった。 アウルにこっちにこさせて協力させて、ギースには魔の森へ避難するように伝えていたのが仇にになるとは、この時は思ってもみなかった。
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