【白銀の黒帝:21】元皇族らしけど、自由に生きたい

八木恵

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3章:セロウノ大陸編

学園生活

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学園の授業もはじまった。
船舶科希望生徒の選択科目が多い。
必須の歴史、数学、地理、魔法学、魔物学以外に、船舶学、航海学、気象学、船舶用計算、海洋学、医学、海洋魔物が追加される。 
技術は、必須が、剣術、体術、銃術、攻撃・防御魔法その他選択として、水泳、潜水、救急訓練、信号が追加される。

基礎なので、船舶科専攻予定の生徒はみな金曜にこれら選択科目をする。
また卒業までに本カードでのギルドランクBが必須となっている。 つまり、盗賊討伐経験が必要という事になる。

学園に入学してからは、俺とヴィンスは、クラスからの執拗な嫌がらせはあるが特に気にしていない。 ヴィンスは、ギルドカードでランクCで、身体も大きくクラスの同級生では相手にならず、小柄な俺を狙ったがまったく相手もしないし、また実技でも敵わないことに気づくと、虐めは、ほぼ机落書きや、机と椅子の紛失ぐらいだ。

今日も朝登校する俺とヴィンス。
「そろそろ、机の落書きもあきてくれるといいなぁー」というヴィンス。
「だなぁ。 学園の備品なのになぁー。」といいながら朝礼ギリギリではいる俺たち。

席に座るヴィンスが「今日のいたずらは」といって机ごと中身をだすと剃刀が出てくる、俺の机も同じだ。
「いつものように、後ろに立ってようぜ」ってヴィンス。
「だなぁー」って俺。 二人で笑いながら今日の後ろにたつ。
フィルが教室にはいってきた。
「おはよう。 って、おまえらまたか!」とヴィンスと俺にむかっていってきた。
「今朝、机の中みたら剃刀が入ってたんですよ。 で、どうせ刃物持ち込み禁止ですが、誰がいれたかわからない以上、僕らが罰則を受けるってことで、事前にたってます」っていうヴィンス。
「わかっているならいい」っていうフィル、それから連絡事項をいいだす。

マリー、リンジーは心配そうに俺達のほをちらちらみてくる。
「マリーちゃん、俺、平気だからね。 心配してくれてありがとう」
「私たちを巻き込まないで」というリンジー。 なのにめげないヴィンスは嬉しいそうた。
「ごめんね」っていうヴィンス。

入学してここ2ヶ月はこんな感じである。 

あえていうと授業はって事だな。
俺はというと、時間を見つけては調査している。 アウルもみているが、ようやく大まかな全体の見取り図を作ったところで、学園の主だった建物以外は空白である。 調査を完了してさっさと、とんずらしたいが、こればかりは時間がかかりそうだ。 まじ、シュンさんの結界、すごすぎて破れない。
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