【白銀の黒帝:21】元皇族らしけど、自由に生きたい

八木恵

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2章:魔大陸編

クソオヤジ、話はまだ?

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クソオヤジが話があるっていうんで、仕方なくとどまっている俺だけど、待ってくれっていわれて仕方なくエール飲みながら結界の魔術書を読んでる俺。

結構な時間話してるクソオヤジ達。
興味なしの俺は話も聞かずに、結界の魔術書に集中しながら、この魔法発動禁止の結界って、他だと違うことがとか考えながら、タバコに火をつけ一服しながら、エールを飲んで、あー書き換えりゃいいのかなど考えながら読んでいる。

「ギース」ってクソオヤジの声。 俺は読書で忙しいんだよ。
「なんかよんだか?」って俺、読書を続けてる。
オヤジが呆れた声で「お前、話しきてたか?」と聞かれた。
「興味ないから聞いてねぇ。」って俺エール飲みながら言ってやった。
オヤジがハリセンで叩こうとしたので、左手にもっていたエールを空間把握の魔術で浮かせて左手で掴んでやった。
「いきなり、何すんだ!」
「ちぃ感の良い奴め。 てか、おめぇー、いつのまに不死鳥ブランドのエールとタバコ手に入れてんだ。 俺にも寄越せ」ってクソオヤジ。
「なんだよ、欲しいなら、先に言えよな」と言って、エールをダースとタバコ1カートン出してやった。
「これ貴重品なんだよ」と言いながら嬉しそうに受け取ってるよ。
「へぇー、そうだったのか」って俺。 貴重品と言われてもピンとこない。
「デオ、普通は未成年がってだなじゃ」っていうマスターに、ロブが笑いながら「マスター、こいつら間違いなく親子だわ」といっている。

俺は首を傾げ、まぁいいやと思いエールを飲みながらタバコをふかす。
オヤジもエールをのみ「やっぱうまいよなこれ」って言ってるよ。
「これ以外のエール飲んだことねぇから」って俺が言ったら、オヤジが「ああそうかい。」とジト目でいわれた。


「ギース君、お主はさっき帰るといっておったが、どこに帰るのじゃ?」ってマスターに聞かれた。
「ああ、どっか適当に森の中で拠点つくって、未開拓地周りながらいる神獣に会って模擬戦でもしてもらおうかぐらいか。」というと、皆さん「は?」って顔してらしゃる。

「はぁ~、ギース、さっきまで俺ら、おめぇーをどの学園に入れるべきかって話しもしてたんだよ。」ってクソオヤジ。
 俺は首を傾げてる。 意味がわからない。
「なぁ、その学園ってなんだ?」
「デオ、ギースのやつなんか一般常識がなさそうなんだが」ってロブ。
「なんかそうみてぇーだ。 ギースと2人っきりにさせてくれ」ってクソオヤジ。
「そのほうがいいみたいじゃ。 また、明日くる」ってマスターが言って、ロブと部屋をでていった。

ようやく話しってやつが聞けるのか。
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