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2章:魔大陸編
さて、魔大陸を目指すか
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おふくろが魔界にもどった翌朝、日課を終えて、朝食後、魔の森で魔物討伐した後、昼食を食べ終わり、片付けをして私服に外装を着てフードを被り、小屋の外に出て次元ボックスに小屋をしまった俺は、魔の森のログハウスのある広場にいる。 魔族のままで変装はしていない。 って、おふくろ来てから、変装はいっさいしてないけどな。
「さて、いくか魔大陸」って独り言いいつつ、シリルさんにもらった転移魔法陣を起動する。
浮遊感の後ついた場所はどっかの森の中。
高い木の上に登って眺めてみたら、1KM先に塀で囲まれた砦というか集落が見える。
索敵すると、2000人ぐらいの魔族の質をもった魔族がいるっぽい。 へぇ~、結構な人数いるな。
俺は地面に着地して、アウルを召喚した。
久しぶりのアウルは、全然かわってない。 人化したまま現れて、服装はやっぱりメイド服。
「ご主人様、全然呼んでくれないなんてぇ~」って抱きついてこようとするから俺さけた。
「今、呼んだんだから、いいだろ」
アウルがクルリと反転してこっちみた。
「ええ、そうですね。 ご主人様」っていうアウル、言葉にちょっと棘がある。
「2年で逞しくなったようで、背も少し伸びたようですね。」ってなんかまだ機嫌わるし。
「この前から、第二成長が始まったんだと。」って俺、とりあえず笑っておいた。
「うふふ、楽しみです。 それに久々の魔族姿で、お顔がわからないのが残念ですわ」ってなんかちょっと機嫌よくなった? おれでフード被ったままだと話が進まなくなるなって、俺あきらめてフード外した。
そしたら、アウルの奴、なんか赤面してるけど。
「もう、ご主人様、可愛いさが抜けてきて、もうかっこよくなっちゃって」と身体をクネクネさせていう。 うん、ちょっと気色悪い。 俺はさくっとフード被った。
「アウル、うざいぞ。 クソオヤジんとこ案内しろ」って言っておいた。
「えー、もう行くんですか。 折角の2人っきりの時間なのに」って言いだしたよ。 ちょっとうざい。 いやかなりうざい。
「いいから案内しろ」と再度念をおした。
「ええ、ええ、わかりました。」と不貞腐れてるし。
「ご主人様、魔力量がご主人様のご年齢では多いので、半分にしてください」って言われた。
そんなに減らすのかよって思いつつも、次元ボックスから腕輪2個だしてはめる俺。
「まだ制御の呪詛残ってんのによ。」って俺の愚痴。
「これでいいか?」
「はいそれで魔力量は大丈夫です。 それに、まだ呪詛残ってるって、ご主人様の魔力量ってどこまで増えるんでしょう」ってアウルがようやく歩きだした。 ふぅ、やっとだ。 俺は歩くアウルの後についていった。
◇◇◇
それから、道中アウルがやたらと腕を組もうとしたり、手をつなごうとしたりとするたびによけて文句を言えば不機嫌になるアウルをなだめたりして結構面倒だった。
そしてようやく砦に到着。 集落じゃなくて、砦だって、さっきアウルに言われた。
そこは検問があって俺とアウルは検問の行列にならんでいる。
「なぁ、アウル、ここってどこだ?」って俺。 道中まともな会話できなかったし。
「魔大陸の北西の森の奥地です。 北にある山脈を越えると、魔大陸の未開拓地で、実はそこに私の父がおりますよ。」
「へー、未開拓地かぁ。 楽しそうだな。」って俺。 魔大陸、初めてきたけど、そんな未開拓地があるんだな。
「んで、なんでこんな所に砦なんてあんだ?」
「もともとは、現体制の反勢力軍の集結地だったんですが、今や避難場所も兼ねてますね」
「意味わかんねぇー」って俺。
「詳しくは、デオ様にお聞きください」っていうアウルだ。
ったくどういう事だよ。 アウルに聞いても意味ないか。
そしてらようやく検問所で俺達の番。
「これは、アウル様。 お通りください」って検問の兵士。 なに、アウルって様付けでしかも素通りかよ。 って俺もそのままアウルついていこうした。
「おい、そこのガキ。 フード取って、通行証または身分証をだせ」って検問の兵士。
さっきのアウルへの態度と全然ちがくねぇ。 それよりも、俺は、通行証や身分証って何だとおもいつつ、あー、面倒くさい。
「アウル!」というと、ようやく俺の状況を理解するアウル。
「あなた、この方は、私の大切なお方です。 すぐ、通しなさい」ってアウル。
「しかし」って兵士がいってるけど、アウルが俺の手を握り「ご主人様、おいていって大変申し訳ありません」という。
「ったくよ、俺の事おいてくなよな。 それに、アウル、これでいいいのかよ」って俺。
アウルが兵士を睨みつけて、何も言えない兵士。 なんか、すまんと思いつつも砦の中にはいる俺とアウル。
「さて、いくか魔大陸」って独り言いいつつ、シリルさんにもらった転移魔法陣を起動する。
浮遊感の後ついた場所はどっかの森の中。
高い木の上に登って眺めてみたら、1KM先に塀で囲まれた砦というか集落が見える。
索敵すると、2000人ぐらいの魔族の質をもった魔族がいるっぽい。 へぇ~、結構な人数いるな。
俺は地面に着地して、アウルを召喚した。
久しぶりのアウルは、全然かわってない。 人化したまま現れて、服装はやっぱりメイド服。
「ご主人様、全然呼んでくれないなんてぇ~」って抱きついてこようとするから俺さけた。
「今、呼んだんだから、いいだろ」
アウルがクルリと反転してこっちみた。
「ええ、そうですね。 ご主人様」っていうアウル、言葉にちょっと棘がある。
「2年で逞しくなったようで、背も少し伸びたようですね。」ってなんかまだ機嫌わるし。
「この前から、第二成長が始まったんだと。」って俺、とりあえず笑っておいた。
「うふふ、楽しみです。 それに久々の魔族姿で、お顔がわからないのが残念ですわ」ってなんかちょっと機嫌よくなった? おれでフード被ったままだと話が進まなくなるなって、俺あきらめてフード外した。
そしたら、アウルの奴、なんか赤面してるけど。
「もう、ご主人様、可愛いさが抜けてきて、もうかっこよくなっちゃって」と身体をクネクネさせていう。 うん、ちょっと気色悪い。 俺はさくっとフード被った。
「アウル、うざいぞ。 クソオヤジんとこ案内しろ」って言っておいた。
「えー、もう行くんですか。 折角の2人っきりの時間なのに」って言いだしたよ。 ちょっとうざい。 いやかなりうざい。
「いいから案内しろ」と再度念をおした。
「ええ、ええ、わかりました。」と不貞腐れてるし。
「ご主人様、魔力量がご主人様のご年齢では多いので、半分にしてください」って言われた。
そんなに減らすのかよって思いつつも、次元ボックスから腕輪2個だしてはめる俺。
「まだ制御の呪詛残ってんのによ。」って俺の愚痴。
「これでいいか?」
「はいそれで魔力量は大丈夫です。 それに、まだ呪詛残ってるって、ご主人様の魔力量ってどこまで増えるんでしょう」ってアウルがようやく歩きだした。 ふぅ、やっとだ。 俺は歩くアウルの後についていった。
◇◇◇
それから、道中アウルがやたらと腕を組もうとしたり、手をつなごうとしたりとするたびによけて文句を言えば不機嫌になるアウルをなだめたりして結構面倒だった。
そしてようやく砦に到着。 集落じゃなくて、砦だって、さっきアウルに言われた。
そこは検問があって俺とアウルは検問の行列にならんでいる。
「なぁ、アウル、ここってどこだ?」って俺。 道中まともな会話できなかったし。
「魔大陸の北西の森の奥地です。 北にある山脈を越えると、魔大陸の未開拓地で、実はそこに私の父がおりますよ。」
「へー、未開拓地かぁ。 楽しそうだな。」って俺。 魔大陸、初めてきたけど、そんな未開拓地があるんだな。
「んで、なんでこんな所に砦なんてあんだ?」
「もともとは、現体制の反勢力軍の集結地だったんですが、今や避難場所も兼ねてますね」
「意味わかんねぇー」って俺。
「詳しくは、デオ様にお聞きください」っていうアウルだ。
ったくどういう事だよ。 アウルに聞いても意味ないか。
そしてらようやく検問所で俺達の番。
「これは、アウル様。 お通りください」って検問の兵士。 なに、アウルって様付けでしかも素通りかよ。 って俺もそのままアウルついていこうした。
「おい、そこのガキ。 フード取って、通行証または身分証をだせ」って検問の兵士。
さっきのアウルへの態度と全然ちがくねぇ。 それよりも、俺は、通行証や身分証って何だとおもいつつ、あー、面倒くさい。
「アウル!」というと、ようやく俺の状況を理解するアウル。
「あなた、この方は、私の大切なお方です。 すぐ、通しなさい」ってアウル。
「しかし」って兵士がいってるけど、アウルが俺の手を握り「ご主人様、おいていって大変申し訳ありません」という。
「ったくよ、俺の事おいてくなよな。 それに、アウル、これでいいいのかよ」って俺。
アウルが兵士を睨みつけて、何も言えない兵士。 なんか、すまんと思いつつも砦の中にはいる俺とアウル。
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