【白銀の黒帝:21】元皇族らしけど、自由に生きたい

八木恵

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1章:少年編

ギースの特訓

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ギースの特訓は、朝食前に魔力制御を付けたダッシュと基本トレーニング。 
その後、シャワーを浴びさせ、朝食後は、勉強。 
午後は、魔力コントロール、魔術の練習、身体強化のみの模擬戦、暗殺術などもしこんだ。
羽を使った飛翔訓練は、主にリンがする。 シリルがやるとバレバレであるためだ。 
夕食後は、模擬戦で、リンのデザートまでで就寝まで勉強。 念話は、早々に習得させた。

半年もすれば、独学だった部分も修正され、朝食後の勉強は少なくなり、魔力コントロール、魔術の練習、午後は、俺シュンまたはシリルが20~30匹の魔物の討伐へ集団転移でつれていく。 その後模擬戦、夕食後はデザートまで模擬戦で、就寝まで勉強となる。 

教材を与えられてひたすら本を読みながら自分で勉強するが、採点や勉強具合をみてもらえるし、魔術を使えば色々と指摘してもらえて、辛い日々だったがギースにとってはたのしかった。 その他、読者をしたりもする。

討伐も1人だが、その後アドバイスや模擬戦で身体に叩き込まれていく。

今は、シリルと模擬戦しながら、シリルが指摘していく。
「ギース、ここがおろそかだぞ。」と足払いして、ギースが転ぶ。
ギースが起き上がり、シリルに向かっていけば、なんども叩かれては、転び、起き上がりをくりかえす。

そんな様子を、俺がエールをのみながらみている。
「やっぱ、シリルの対人の修正はうまいよなぁ」って俺。
「ああ、さすがだ」ってリン。
「こう見てんとよ、やっぱもうシリルが最後だな弟子は」
「だろうな。 シリルが、出来過ぎだったのかもしれんな」といい、「工作は酷すぎるがな」というリン。
俺はついつい笑ってしまった。
「しゃーねーよ。 あいつ、手が小さいからな」
「ああ、我より小さい。」ってリン
「本人きづいてぇねーの 相変わらずだ」って笑っていう俺。

その後の半年で、盗賊討伐や、魔の森での討伐は中層であれば魔術と魔武器での討伐も余裕だ。 合成で氷、光の派生の浄化も効率よくなり、無属性の派生の転移もシリルの指摘で、行った事があればいけるように上達する。 魔法陣解析や結界はまだまだまだで、日々の勉強させてる。 

その間、大魔王や元竜王、収穫でアークがきたりで、ギースも手伝ったりした。 俺とリンが3週間不在の時は、大魔王と元竜王がきてギースの相手に模擬戦してボコボコにしたり、シリルと模擬戦というじゃれあいをする。


大魔王は隠居した魔王の事で、先々代の魔王。 元竜王も同じく竜種の隠居した竜王の事だ。 アークは不死鳥で、俺の育ての親だ。 わけあって、リン、シリル、大魔王、元竜王は不老で、アークは不死鳥って事である意味不死、そして俺は不老不死。 つまり、俺達はなんだかんだで集まる面子でみなこの世の理からも外れた人外ってわけだ。

話それたが、ギースの特訓で、シリルが1ヶ月不在の時は、飛翔訓練として海の島で、リン、シュンで鍛えて、滝に落としたり、雪山などで訓練させた。

そんなスパルタな時期もあっという間に2年が過ぎてギースも間も無く14歳になる。 
百単位の討伐も魔術なしで1時間で出来るようになり、魔術関連以外にも、両大陸の地理、歴史も学ばせた。
魔術は、上級、合成と複合は中級で、結界は初級となり、魔法陣解析もまずまずではあるが少しずつ上達している。 深層も独りでは無理だが、俺達と一緒なら間引きまではできるようになった。
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