【白銀の黒帝:21】元皇族らしけど、自由に生きたい

八木恵

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1章:少年編

魔の森の最深部にあるログハウスにて②

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俺とシリルが手紙を読んで、そして今この人界で何がおきているのかギースが把握しているのか確認のため聞いた。
あまり口外できない話もある。

「大丈夫。 アウルっていう、人化できる雷鳥がここで会う人の質問は答えろっていってた。」ってギース。
なるほど、それなら話は早いかも知れないな。

「俺も実際、オヤジが残した手紙の内容しか知らないんだ。
30年前からまた急に人間が魔大陸の侵略を始めた。 なぜか、海岸にはったるベールが弱まり、魔族は古の盟約の約束を守るため防戦に徹したと。 
ただ、その時当時魔大陸では、貴族廃止をしようというのがほぼ決定していたタイミングとも重なっていた。 純魔族達というか、実際は皇太子だったオヤジと騎士団達で魔大陸側には被害がなく人間が撤退したけど、遠征している間に、反貴族廃止側が自分達の手柄として国民にアピールしたため、貴族廃止は頓挫した。 
貴族制度の廃止は、その当時の魔皇帝や先代達の念願で、少しずつすすめてたらしい。 
だが、あまりにもタイミングがよすぎるというので、人間社会との内通者がいるのではないかとか、駄女神の介入とか調べたけど未だに不明。 不穏な、なにかといのがあるのが両大陸にあると。 
実際、王国が介入したのもあるとオヤジの手紙には書いてあった。
人間側の侵略をもって、魔導国家にいた混魔族達全員を魔大陸に戻し、通路も連絡もたった。 もちろん、帰国したやつら全員が洗脳されてないかもしらべたらしい。

それ以降徐々に貴族制度賛成派が世論としてふえていき、魔皇帝の信頼がゆらいできた。 実際、それ以降の人間側の侵略に対して動いていたのは、オヤジと騎士団、そしてギルドだったらしい。 平行して、人間に力を示すべきっていう賛成派がいいだしたけど、魔皇帝支持派でなんとかおさえていた。

急展開したのが、12年前俺が生まれる前後に、純魔族の貴族達が魔皇帝の指示を無視して、人間からの侵略にたいして、防戦ではなく攻撃した。 しかも、いつのまにか造船つくって海域を侵略した。 この時もまたベールが弱まった。
同時に魔大陸のクーデターまで発生し、同時の魔皇帝とオヤジは失脚して、皇女の旦那が現魔皇帝になっている。

最初の時から不審に思ったオヤジは両大陸の問題を他世界、また神獣にいってはいけないって考えてたらしく、魔大陸の神獣をさがして雷鳥と意見交換して仲良くなったらしく、娘を使い魔にしたらしい。 

俺が生まれる前に、魔界の魔王様に連絡していくつかのお願いだけして、クーデターの際魔界の魔族との連絡手段、魔界の魔族や他古の盟約についても、現魔皇帝には伝えられないと判断してクーデター前にどこかに隠して、連絡手段は破壊して、オヤジ含めた旧魔皇帝派は魔大陸のどこかで身を潜めて好機と不穏な原因をつきつめようとしている。

魔界の魔族との連絡をたったのも、現魔皇帝派が魔界の魔族の力をかりようとしてるからで、召喚とかされたら迷惑がかかるからだと。

そんで、なぜか俺の存在が、現魔皇帝に知られて躍起になってさがしているらしくて、禁忌をおかして人間のいるこの大陸に、騎士団長夫婦とともに来る予定だったが、その時に他にばれて団長は奥さんと俺だけをこの大陸ににがしたと。 人間のいるこの大陸で、魔族とわからないように変装させて、俺だけ魔力制御の呪詛までつけられて、魔力が増えないと解除できないという仕組み。 そして、ご丁寧にもし万が一1人で生きていかないといけない場合までしっかり想定されてて、腕輪の次元ボックスの中に小屋があってその中にはいれば、一通りの生活と魔術、戦闘訓練までできるようになってて、戦闘指導として使い魔がいた。 オヤジの手紙で、とりあえず強くなれってことで訓練メニューとかがあった」って話すギースだ。
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