【白銀の黒帝:21】元皇族らしけど、自由に生きたい

八木恵

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1章:少年編

俺のいる場所はどこ?

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俺が目を覚ましたら、アウルの顔がドアップで、こいつ人のベットに潜り込んでるのかよ。 
しかも抱きついてるしな。 
とりあえず、起きそうもないアウルから逃れ、怠い身体を起こして、ほんの小さな小窓から外をみる。

「ここどこだ?」と独り言をいい、とりあえず顔を洗って私服に着替える。 
クソオヤジ、すんげぇー準備がいいのか、クローゼットの中にはギッシリ服がはいっていた。 だが、オヤジよ。 俺は、想定より小さいみたいだ、少し大きめなフード付きのパーカーと、黒のカーゴパンツの裾を折って、スニーカーを履く。 この小屋にある服、武器はみな人間社会より質がいい。 服もセンスがいいんだ。 
解放された喜びと、ジョアンナの死は俺には重たすぎた。

整理に時間がかかりそうなので、気持ちを切り替えた俺は朝食を作る。 コーヒーもいれよう。 

「ご主人様、おはようございます。」って起きてきたアウルが、ダイニングテーブルの椅子に座る。 
俺は朝食を作りながら「アウル、おはよう。 お前、勝手に俺の寝ている隙にベットに潜り込んだから、朝食抜きな!」って言ってやった。
「ご主人様、私はご主人様が風邪をひかないように温めていたんですよ」と膨れっ面でいう。 
いやいや、妖艶な顔立ちで君がそんな顔しても、綺麗なままだからと、突っ込みたいが、俺はクスクス笑った。
「どうせ、子供は暖かいとかいって潜りこんだんだろ」
「なぅ。 何でそれを!」と驚いてるアウル。

俺がやっぱりなぁーと思い無言で、朝食をアウルと俺のところにおくと、アウルが嬉しそうにしてる。
「さすが、ご主人様♪」といって食べ始める。 俺もいつもの短調な味だけど、なんか今日は美味しい。 あ、自由になった日だからか? それとも。。。 など考えながら食べ、コーヒーを飲んでいた。

「ご主人、ここどこですか?」ってアウル。
俺もわからねぇ。 
「人間が住んでいる大陸の森のどっか。 なーんも考えないで、走ってたから、わからん」と満喫な笑みでいってみた。

アウルの顔がフリーズし、書庫からこの大陸の地図を出してきた。
2人で考えて、俺たちは魔の森の入口もしくは手前にいる事だけがわかった。
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