【白銀の黒帝:21】元皇族らしけど、自由に生きたい

八木恵

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1章:少年編

いつもの始まり

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ここは、セロウノ大陸にある、王国の商業都市である。 
王国より自治が認められ、代々オールディス公がこの地と西の海域を納めている。

ここは、オールディス公のが納める地に、主に代々海軍の総帥として仕えている貴族バルトデュッヘ家の本邸から少し離れた別邸である。

そこの一室では、「ギースベルト様、お守りできずどうか至らぬ私をお許しください」と息絶え絶えしくいう、濃紺の長い髪で瞳は濃紺で容姿は美しく30代前後の女性は、もうベットから起き上がる事も出来ずに、ベットの横で泣きじゃる男児の頭を触りながらいう。

「かぁーさん、嫌だよぉ。 なんで急に僕の事、ギースベルト様っていうんだよ。 僕、ギースだよ。」と泣きじゃくる男児ギース。 女性が息絶え絶えし「ごめんね。 もう時間がないの。 しっかり聞いて」といい語る。

「ねぇ、嘘だよね」と泣きじゃるギースが、女性が微笑みなが「本当よ」といっていると部屋の扉がガチャと開く。

「旦那様! 約束が」と女性がいうが、旦那様と呼ばれた男が「その子を例の場所へ」というとギースは大人達に羽交い締めにされ「かぁーさん、かぁーさん」と叫びながら扉の外へ連れだされながら女性の口がひらき”どうかXXXXを”

◇◇◇
「脳無し、クズ起きろ。 運動の時間だ」といって真冬なのに冷水でおこされる。 さっきのは、夢かと思い、俺 ギースは、びしょ濡れのまま起き上がり、無言のまま冷水をかけた男の方へむかう。

男が汚い物を見るように俺を見る。
「今日は、フレディ様とご友人様の魔法の練習相手だそうだ」といいながら、俺の首に首輪をつけて、鎖のついた手錠と足枷をはずしながら、「わかってるとおもうが、12時間以内にもどってこいよ」といって、ナイフを渡す。

俺は男からナイフを受取り、腰に身につけて「はい、わかりました」と無気力のままいうと、男が溝内ちに強烈なパンチをいれ、俺が愚問した顔をすると、にやけついた顔で「わかりゃいいんだよ」という。

俺は、溝打ちを手で押さえながら、ふらふらと歩き地上へあがる階段へすすむ。
俺がいるのは牢屋だ。 母さんと引き離されてから、ここにいる。
地上の扉を開けると、日光で眩しく目がなれる頃には、別の兵士が「おい、着替えろ」といって着替えを投げわたす。 俺は、びしょ濡れの服から、同じくゴワゴワのシャツとパンツに皮できたショートブーツを履く。 さっき渡されたナイフも腰にさす。

兵士はニヤケながらいってくる。
「クズ、お前って気持ち悪りぃよな。 5歳で身長が140cmになったのもきみ悪いのによ、そこから身長が伸びてなぇってのもきみわるいな。」といい、「さっさと、あるいて裏の訓練場へいけ」っていわれた。

そう俺は、日中は奴隷で、それ以外は牢屋にいる。
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