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9章:王都学園復学編

ノース国王宮の応接室では

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ノアールが去ったあとの応接室。

「ユリアン様、本当に彼はあなた様の息子で?」
「ええ、間違いないわ。 私にも主人にも似てない子。 でも雷の落雷直後、産婆に抱かせて貰ったとき、我が子ってわかるものよ。 ベルグ殿、ノアールは何も語らずですか?」
「ああ、聞いても答えない。 どこの国にも仕えるのも嫌だだけだ。 7歳前の記憶はないと。 わしにもザックにも話さない。」

「あの戦力に、魔法。 どこかの国に肩入れしたら!」って王太子。
「ウィリアム、あれは何処にも加担しない。」っていうノース国の国王
「だが、現にイースト王国に」

「本当、男ってわかってないですわ。 私だって、私達の子供がなってないので、ノアールを養子またはキャサリンが真面目になれば婚約させてノアールがガーネット辺境伯継げばって思ってましたわ。 ルーシちゃん連れて来たときは、もう無理って思いましたわ。 女だったらら分かりますよ、ユリアン王退妃様」ってマリーだ。

「ええ、あの子は眠る獅子、尻尾を踏んだら最後、国も滅ぼすでしょう。 ルーシ嬢を愛おしく思っているのは間違いなく、下手にあの子に女性をあてがっても無理でしょう。 自由に生きたいっていうのは、養父母の影響なのでしょうか。 悲しい事にあの子は私を親とも思ってないでしょう。」

「ユリアン王退妃、養父母でもノアールは一線を引いておった。 元々からで、それも今もだ。」っていうベルグ。

「そうですか。 今日、一目会えただけで感謝します。 ガーネット辺境伯」と悲しげな顔つきでいうユリアン王退妃だった。

◇◇◇
以降、ノアールが、インズ国にもノース国の王家と関わる事はないのである。 ユリアン王退妃を不憫に思うベルグ経由で何度かインズ国への訪問を打診されるが、ノアールは行く事は無かった。 ノアールが言った、ケジメをつけた日である。
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