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7章:新大陸探し
閑話 イーストエンドのベルグ達
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ここは、イーストエンドにあるガーネット辺境伯爵家の応接室。
そこには、ベルグ、ギルドマスターのザック、フィルの3人がいる。
「既にノアール、ヴォルがが失踪して1年ちかいな。」というのはベルグ。
「ええ、全くの情報はないままです。 ベルグの旦那。 で、ここに我々を呼んだ理由は?」
「ああ、その前にお主らインズ国の状況は知っているか?」
「はい、不作、内乱が続いているという情報は入ってましたが、4ヶ月ぐらい前から不気味なくらい情報がないです。」って返事するフィル。
「ああ、こっちも同じだ。 元ウェスト国にあったギルドの通話水晶にノーランド公爵から救助要請の記録があったが途中で壊されたのか内容が不明だ。 ノースとサウスから諜報部隊がいっているはずだが、まだ連絡はない。」ってザック。
「そうか。 実は先日わし宛にユリアン王妃から手紙が来た。 書かれたのは、3ヶ月前だ。 インズノース城から送られたものだ。」
「ベルグ旦那、それで何が書いてあったんだ?」ってザック。
「インズ国とノアールのことだ。」
「ベルグの旦那、ノアールがなぜインズ国と?」って聞くザックの顔は疑問と不振感でいっぱいである。
「以前ユリアン王妃からある赤子の話しを聞いた。 オスカー殿下が生まれる1年前、ユリアン王妃とイゴス国王の間に産声もあげず5感も失った黒髪の子が生まれた。 ユリアン王妃はイゴス国王に不吉な黒髪で長く生きれないだろうという我が子を側で育てたいと嘆願したが、イゴス国王の命令で産婆が魔境の森へ続く川にその赤子を捨てた。
そこから、インズ国はうそのようにアルタ、ウドス、そしてウェスト国との戦争に勝ち、豊潤と繁栄を手にした。 ウェスト国併合の間3度、災害に見舞われたがなんとか乗り切りノース国への侵攻へ向かう。 ノース国のから敗戦後、徐々にインズ国は天候不順による不作、内乱が発生し徐々に衰退していった。
そして4ヶ月前だ異変がおきた。 オスカー殿下の様子が変わり、壊滅状態になっている旧アルタ、旧ウドスに赴いたそうだ。 インズそして旧ウェストでは、生き残った旧アルタと旧ウドスの民を受け入れており、誰もいない地へ行くオスカー殿下だ。
オスカー殿下が戻ってきた時には100万を超えるアンデットを引き連れてきた。 ユリアン王妃は、イゴス国王に問いつめたそうだ。 何が起きたのかと。
オスカー殿下の変わりようと、アンデットの軍勢にとうとうイゴス国王は、18年前悪魔と取り引きをしたと告白した。 内容は、インズの豊潤と繁栄、その引き換えが自分のもの全てだった。 悪魔が欲したのが、最初に生まれた赤子の魂だったが、邪魔がはいり魂は奪えず、5感、声帯、皮膚感覚を奪った。 その赤子こそが、ノアールだ。
今から1年前か、イゴス国王は、悪魔の取り引きについてオスカー殿下に知られたそうだ。 ノアールを殺せば、インズ国は救われると、そこでオスカー殿下は彼の側近と暗部、諜報を送った。 しかし返り討ちにあい、側近だけ片腕を無くして戻ってきたと。
オスカー殿下は、ノアールを打ち倒すため、きっと悪魔と取り引きをして何かしらの力を得たのとの事だ。それが、4か月前の出来事だと。
ユリアン王妃とイゴス国王は、インズ国の王宮におり、インズの民は旧ウェストに避難させたと。 ノーランド公爵に籠城するようにと。 もし、ノアールに会ったらインズには来ないで欲しいと伝えて欲しいというのがユリアン王妃の最後の文面に綴られていた。 そしてノアールにこれを渡してほしいと」と哀愁と怒りが混ざった表情で話すベルグ。
「ベルグの旦那、インズの繁栄は、たった1人、ノアールの犠牲の上に成り立ってたってことかよ。 ふざけんじゃねぇ!!」
「ああ、ザック、わしも同じ気持ちだ。 ノアールはそれを知って、約1年前に失踪したかもしれん。」
「しかし、旦那様、オスカー殿下がアンデットを引き連れているという事は、魔境の森を越えてイースト王国へ進軍してくる可能性があるのでは?」
「その通りだ、フィル。 すでに国王には進言した、魔境周辺に軍及び冒険者を配備する準備をしてる。 我々も同じく準備しなくてはならん。 トレイバー侯爵にも援軍要請済みだ。」
「ベルグの旦那、なんで俺やフィルには最後なんだ!」
「そうです、旦那様」
「フィル、お前はよく我が家に尽くしてくれた。 お前の家族、そしてマリー、ネイス、キャサリンと我が家の従者を連れてトレイバー侯爵領に避難してくれ。 もちろんイーストエンドの民や他村の民もだ。 もし、わしが死んだ場合、ネイスではこの辺境領をまだ管理できん。 ガーネット辺境領の代理を頼む。」とベルグが頭を下げる。
「旦那様は、魔境の森へ赴くつもりですね。」
「ああ、少しでも食い止めれる事ができるのならな。」
「旦那様、頭を上げてください。 ご命令、わかりました。 ご武運を。 この我が命をかけて、民の避難を優先します。」
「フィル、感謝する。 そしてザック、これを」といってユリアン王妃が託したネックレスを渡す。
「ベルグの旦那、これは?」
「ユリアン王妃が、この18年肌身はなさず持っていたアマト神のクロスにインズ王家の家紋の入った黒のネックレスだ。 ノアールの事を思い不吉とされる色で秘密裏に作ったそうだ。 ノアールがもし戻ってくるのなら、きっとザックに会いにくるだろ。 だから、お前に託す。 お前も、フィルと一緒に避難してくれ」
「ベルグの旦那、これを預かるのはいいが、俺は最後までイーストエンドのギルドマスターの任を務める。 これだけは譲れない。」
「わかった。 死ぬなよ」
「ベルグの旦那、それはこっちのセルフだぜ」
こうして、イースト王国は、魔境の森周辺に軍を配備し、アンデットの群勢に警戒する事になる。
そこには、ベルグ、ギルドマスターのザック、フィルの3人がいる。
「既にノアール、ヴォルがが失踪して1年ちかいな。」というのはベルグ。
「ええ、全くの情報はないままです。 ベルグの旦那。 で、ここに我々を呼んだ理由は?」
「ああ、その前にお主らインズ国の状況は知っているか?」
「はい、不作、内乱が続いているという情報は入ってましたが、4ヶ月ぐらい前から不気味なくらい情報がないです。」って返事するフィル。
「ああ、こっちも同じだ。 元ウェスト国にあったギルドの通話水晶にノーランド公爵から救助要請の記録があったが途中で壊されたのか内容が不明だ。 ノースとサウスから諜報部隊がいっているはずだが、まだ連絡はない。」ってザック。
「そうか。 実は先日わし宛にユリアン王妃から手紙が来た。 書かれたのは、3ヶ月前だ。 インズノース城から送られたものだ。」
「ベルグ旦那、それで何が書いてあったんだ?」ってザック。
「インズ国とノアールのことだ。」
「ベルグの旦那、ノアールがなぜインズ国と?」って聞くザックの顔は疑問と不振感でいっぱいである。
「以前ユリアン王妃からある赤子の話しを聞いた。 オスカー殿下が生まれる1年前、ユリアン王妃とイゴス国王の間に産声もあげず5感も失った黒髪の子が生まれた。 ユリアン王妃はイゴス国王に不吉な黒髪で長く生きれないだろうという我が子を側で育てたいと嘆願したが、イゴス国王の命令で産婆が魔境の森へ続く川にその赤子を捨てた。
そこから、インズ国はうそのようにアルタ、ウドス、そしてウェスト国との戦争に勝ち、豊潤と繁栄を手にした。 ウェスト国併合の間3度、災害に見舞われたがなんとか乗り切りノース国への侵攻へ向かう。 ノース国のから敗戦後、徐々にインズ国は天候不順による不作、内乱が発生し徐々に衰退していった。
そして4ヶ月前だ異変がおきた。 オスカー殿下の様子が変わり、壊滅状態になっている旧アルタ、旧ウドスに赴いたそうだ。 インズそして旧ウェストでは、生き残った旧アルタと旧ウドスの民を受け入れており、誰もいない地へ行くオスカー殿下だ。
オスカー殿下が戻ってきた時には100万を超えるアンデットを引き連れてきた。 ユリアン王妃は、イゴス国王に問いつめたそうだ。 何が起きたのかと。
オスカー殿下の変わりようと、アンデットの軍勢にとうとうイゴス国王は、18年前悪魔と取り引きをしたと告白した。 内容は、インズの豊潤と繁栄、その引き換えが自分のもの全てだった。 悪魔が欲したのが、最初に生まれた赤子の魂だったが、邪魔がはいり魂は奪えず、5感、声帯、皮膚感覚を奪った。 その赤子こそが、ノアールだ。
今から1年前か、イゴス国王は、悪魔の取り引きについてオスカー殿下に知られたそうだ。 ノアールを殺せば、インズ国は救われると、そこでオスカー殿下は彼の側近と暗部、諜報を送った。 しかし返り討ちにあい、側近だけ片腕を無くして戻ってきたと。
オスカー殿下は、ノアールを打ち倒すため、きっと悪魔と取り引きをして何かしらの力を得たのとの事だ。それが、4か月前の出来事だと。
ユリアン王妃とイゴス国王は、インズ国の王宮におり、インズの民は旧ウェストに避難させたと。 ノーランド公爵に籠城するようにと。 もし、ノアールに会ったらインズには来ないで欲しいと伝えて欲しいというのがユリアン王妃の最後の文面に綴られていた。 そしてノアールにこれを渡してほしいと」と哀愁と怒りが混ざった表情で話すベルグ。
「ベルグの旦那、インズの繁栄は、たった1人、ノアールの犠牲の上に成り立ってたってことかよ。 ふざけんじゃねぇ!!」
「ああ、ザック、わしも同じ気持ちだ。 ノアールはそれを知って、約1年前に失踪したかもしれん。」
「しかし、旦那様、オスカー殿下がアンデットを引き連れているという事は、魔境の森を越えてイースト王国へ進軍してくる可能性があるのでは?」
「その通りだ、フィル。 すでに国王には進言した、魔境周辺に軍及び冒険者を配備する準備をしてる。 我々も同じく準備しなくてはならん。 トレイバー侯爵にも援軍要請済みだ。」
「ベルグの旦那、なんで俺やフィルには最後なんだ!」
「そうです、旦那様」
「フィル、お前はよく我が家に尽くしてくれた。 お前の家族、そしてマリー、ネイス、キャサリンと我が家の従者を連れてトレイバー侯爵領に避難してくれ。 もちろんイーストエンドの民や他村の民もだ。 もし、わしが死んだ場合、ネイスではこの辺境領をまだ管理できん。 ガーネット辺境領の代理を頼む。」とベルグが頭を下げる。
「旦那様は、魔境の森へ赴くつもりですね。」
「ああ、少しでも食い止めれる事ができるのならな。」
「旦那様、頭を上げてください。 ご命令、わかりました。 ご武運を。 この我が命をかけて、民の避難を優先します。」
「フィル、感謝する。 そしてザック、これを」といってユリアン王妃が託したネックレスを渡す。
「ベルグの旦那、これは?」
「ユリアン王妃が、この18年肌身はなさず持っていたアマト神のクロスにインズ王家の家紋の入った黒のネックレスだ。 ノアールの事を思い不吉とされる色で秘密裏に作ったそうだ。 ノアールがもし戻ってくるのなら、きっとザックに会いにくるだろ。 だから、お前に託す。 お前も、フィルと一緒に避難してくれ」
「ベルグの旦那、これを預かるのはいいが、俺は最後までイーストエンドのギルドマスターの任を務める。 これだけは譲れない。」
「わかった。 死ぬなよ」
「ベルグの旦那、それはこっちのセルフだぜ」
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