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6章:王都学園編 第2章

夏は暑いんだった

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俺が部屋から出たら昼だった。

今、ビーチで冷えた瓶ビールに、バーベキューしてる。
パラソルの下でだ。
「暑い時には、冷たいビールだよな。」ってタバコふかしつつ。
「兄貴、痛覚戻ってよかったっすね。」
「ああ、でもよ暑すぎねぇー。 まだ身体がこの夏の暑さになれん。」
「ノアールの兄貴、夏なんで仕方ないっすよ。 俺らノアールの兄貴が楽しみ中、海潜って魚介とってきたんすっから。」っというグリ
「お前、また聞いてたのかよ。」
「兄貴、防音結界貼り忘れてたから丸聞こえでしたよ。なんで、途中から結界はっといったっす。」
「そういかい、悪かったな」っていいつつビール呑み干した。

魚介も焼けて、ダラダラと食べつつビール飲んでた。
「んで、なんでまた大量魚とか貝とか海老があんだ? 食い切れないだろ。」
しかも生け簀にはいってるし。
「宿の女将さんが、いくら海が元に戻ったとは言え水質調査が終わるまでは、漁に出れないらしんっすよ。 俺らが食べる分を釣ってくれば、今夜料理作ってくれるらしいっす。 その分と、せっかくなんで持ち帰り用っす」
「そういうこと。 持ち帰り用は、ようは俺が下処理しろってことか?」
「そうっす。 んじゃぁ俺、宿に運んでくるっす。」って生け簀の一つを担いでいくヴォルだ。

俺は俺で、簡易的ローテーブル作って、まな板だして流れ作業のように魚、伊勢海老、タコ、イカ、貝を絞めていき、袋にいれて次元ボックスに入れておいた。

その後、海潜って、海の魔物がりしたりした。
日焼け? 自動回復なんで、しませんがな。

夜は豪勢な刺し盛りに、焼き魚とか、貝の蒸し焼きとかでた。 酒のみながら、グリも人化して堪能させてもらった。

翌朝は魚介のブイヤベース。 いやぁー上手くていい宿だった。 そのまま転移して学園に戻った。


◇◇◇
Side:イーストシーギルドマスター

朝起きたら、海の異変が解決していた。
ザック殿にギルド間の通話水晶で会話したら、手紙は討伐は彼らのみで他同行無しにしてほしいという内容だった。 海が綺麗になったと今朝連絡したら、討伐完了ってことで、依頼料だけイーストエンドに送るようにと言われた。
討伐のお礼をしたいと言ったが、当人達が嫌がるので過度な詮索するなと言われてしまった。

あの受付嬢の失態で、結局どこの誰かもわからないままだ。 わしは書類手続きだけして、町長に討伐完了の通達をした。

派遣している受付嬢がもどってきたら、あの女は首じゃ。
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