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6章:王都学園編 第2章

海へ行こう 前編

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「夏の空気、青い空、眩しい太陽、ときたらビーチでお姉ちゃんナンパだぜ。 って誰もいないじゃねーか!」って絶叫する鷲姿のグリ。
「いるわけないっすよ。 海はヘドロみたいに黒いっすから」って突っ込むヴォル。
「これ解決するのに、ギルドに派遣されたんじゃねぇーかよ」

そう俺達は、イーストシーの海岸で発生している異常問題のため調査、討伐依頼でイーストエンドから来た。 金曜と週末を利用してだ。
イーストシーのギルドに行く前に様子見である。

俺としては、細く笑うな。
(ひさびさの大物の悪霊だな)
≪ああ、海の中だ≫

すぐ行きたいけど、ザックにイーストシーのギルドへ行けって言われているから仕方なくむかった。
中に入ったら昼なのか閑散としている。 受付も1人だ。
「ようこそ、イーストシーギルドに。 ご依頼ですか?」なんか雑な受付嬢。
「俺らイーストエンドのギルドから海の調査の件で派遣されてきたっす。 これマスターの手紙で、ここのマスターから情報を貰えて言われたっす。」
っていうヴォルは受付嬢に手紙を渡した。
「はぁー。 マスターは今冒険者と漁師ふくめて会議中でここにいないわ。 僕、イーストエンドへ冒険者の派遣依頼を昨日して今日にくるわけないのよ。 しかも、ランクA以上を頼んだのに、どうみても学生2人って。 この手紙も偽物ね。」ってビリビリ破った。

おいおい勝手な女だ。
「観光ね。 残念だけど、漁に出れば船ごと消息不明、冒険者も何人ものパーティを送ったけど同じく戻ってないわ。 海に近づかないことね。 さぁ帰って。」っていう態度。

「ヴォル、いこう。」
「兄貴、いいんすか?」
「別にザックが顔を出せって言っただけだし、さっさと宿さがそうぜ」

俺たちはギルドを出て、宿探しへ繰り出した。
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