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6章:王都学園編 第2章

2年生に復学 前編

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翌朝、冒険科の職員室にきた。
復学手続きやらだ。
「あなたたちが、ノアール・ギブソン君に、ヴォル・バハムート君ね。 私は、ロザリー・パウレルよん。 この冒険科の科長よ。 マーク先生と一緒に座って。」

って言われて座った。 成り上がるためなら身体も使うような歪んではいないがそんな魂の色。 自分の思い通りにならないとヒステリックになる面倒な女だな。
≪ノアール、女を見る目はあるんだな≫
(セフレとしていいかどうかくらいだ。 これは無し。 その前にサタン女バージョンいるとなぁー)
≪ククク、まぁ俺も受け身になったのは人間じゃぁノアールだけだ≫
(お褒めの言葉と受け取っておこう。)

ヴォル:「兄貴、すげー露出度いっぱいの巨乳っす。 これいい女っすか?」
俺:「ったく、グリに娼婦街連れて行ってもらったな。」
ヴォル:「俺も男っすから」
俺:「まぁ娼婦なら一回だきゃ飽きる女だ。 簡単にいやぁ、自分の色気の見せ方知ってるが、思い通りにならないとヒステリックになる女だ。」
グリ:「ヴォル坊、ノアールの兄貴の言う通りだ。 お前も目を養え」
俺:「グリ、外から何を見てるんだ?」
グリ:「いい女探しだぜ。」
ヴォル:「さすが兄貴にグリさんっす。 勉強になるっす。」
グリ:「おう、これからも教えてやるよ ヴォル坊」

ったく朝から普通の会話しようよ。 
って女は話してる。

「もとはイーストシーで、副ギルド長だったんだけど、まぁ前任学園長が学園私物化してて、急遽関係者、主にトップの人事が変わったの。 今回学園長に就任したのがハバード侯爵よ。 元々の思想である学園内では貴族も平民も皆平等で動いてるわ。 それもあって、ギブソン君とバハムート君は正当な順位にしてあげたのよ。」

恩義せましい。
「寮もボロ屋から移動してあげてもいいのよ」

「別に俺もヴォルもあそこでいいんで、変更しなくていい」って言っておく。 あの快適空間を手放す意味がない。

「ノアール、ヴォル、それでいいのか?」ってマークの声。
「マーク先生、兄貴の場合人が多いと疲れるっす。 なんであそこの方が生活しやすいっす。」
「そうか。 ロザリー科長、そういうわけでこいつらはあのままで」
「そうなのね。 (いい男で盲目だからせっかく私の部屋の近くにしてヴォル君ともに愛でれば、ガーネット辺境伯のパイプができるのに。) 本人達がいうのなら仕方ないわ。 では、マーク先生、始業なので彼らをクラスへ。 そう新しいジャケットにネクタイよ。 (ふふふ、業火の魔女って言われてるけど、付与魔法のほうが得意なの。 盲目の彼に私の豊満な身体はみえないから、ちょっとネクタイ付ければ私の虜に。 この子、どう私のペットになるかしら)」

(おい、サタン、女の願望が聞こえたんだが)
≪あの女がノアールを見る目が嫌な感じだ。ちょっと俺のほうで女の思念っていうか念話を開いた。 ノアール、魔法の使い方まだわかってないからな。≫
(まじ、助かる。 ビッチだな。)

「ギブソン君、特別に私がネクタイ閉めてあげるわ」って近づいてきたから手首掴んで「自分で出来るからいい。」って奪っておいた。

「痛いわ。 離して」っていうから離したらソファーに倒れたみたいだ。
「ノアール、お前何したかわかってるのか!」ってマーク。
「兄貴、どうしたんすか?」
「ああ、このネクタイに誘惑系の付与魔法がついてるんだ。 マーク調べてくれ。 んで女、二度目はただじゃ済まないからな」って言ってマークにネクタイ渡した。
「ああ、わかった。 ロザリー科長、もしノアール言ったことが本当なら厳罰処分だぞ。」
「え! 私がするわけないわよ。(なんで気づくのよ) マーク先生、私が調べるわ。(はやく隠蔽しないと。 ちょっとした悪戯なのに。 手首が痛い)」
「いえ、学園長の指示で第三者による公平な調べが必要なので、失礼する。」ってマーク。
俺たちも部屋から出た。 なんか物音したけど、きっと癇癪起こしたんだろう。

「ノアール、新しいネクタイだ。 もし鑑定結果次第で、白の場合停学3日になるからな。 まぁあのロザリー科長の様子見るとお前には非がなさそうだ。」っていうマーク。
受け取ってネクタイした。

ヴォル:「兄貴、よくきづいたっすね」
俺:「サタンが、念話魔法の流用であのビッチ女の思考を流してくれてな。 お前も狙われてたぞ。 俺たち籠絡させてベルグに近づこうとしたみたいだ。」
ヴォル:「兄貴が籠絡って、だから付与魔法っすか。」
俺:「そういうこと。 復学初日の朝からこれじゃぁたまんね。」
ヴォル:「兄貴、前世よりも更に容姿整ってるし色気あるっすよ。 俺も学んだっす」
俺:「なにそれ。 先が思いやられるわ」

っていろいろあってようやく教室についた。 
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