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4章:王都学園編

クラス対抗戦、薬草採取

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そして、クラス対抗戦の日。 
DからGクラスの生徒総勢133人が参加。 チーム分けは、DからFクラスは、4人チームが30組。 Gクラスが、5人チームが1組、6人チームが1組で、2人チームが1組だ。

朝露の森は、広大で魔物も低級の鬼ウサギ、コボルト、ワーウルフが生息しているが数は多くないため、初級冒険者がよく薬草採取でいく森。

薬草は、外傷につかうオトギリソウ、モーヨギ、毒消につかう、ドクケーシ、麻痺用のハナハッカ、魔力回復ポーションにつかう、マツユ葉、アサスズ草がこの森では原生している。
ただ、魔力回復用のポーションの薬草は奥地にあり、ようはDランク冒険者向けだ。

「Dクラスの生徒から2分間隔で出発します。 指定の薬草は、1チーム30束まで到着時間の早い順に順位がつきます。 魔物に遭遇する場合もありますので気をつけてください。 制限時間は2時間です。 時間内に戻らないと減点です。」って男の声。

ようは森に入ってすぐ見つかる薬草であれば、最初にいくDクラスの生徒達が有利っていうシステムだ。 なんせ、Gクラスが出発する時点で1時間経過している計算だ。
ちなみに、2人チームっていうのは、俺とヴォル。 順位が最下位だから、出発するのも俺たち2人は最後だ。

皆課題の薬草名を聞いて出発している生徒もいれば、すでに戻ってきてる生徒もいる。
「ノアール、ヴォルの番だ。 お前らの薬草は、マツユ草とアサスズ草だ。 見つけにくいし、奥地までだ。 1時間きってるし、時間内に戻ればいいから見つからなければ収穫ゼロでいい。」っていうマーク。

「了解」っていって森の中に入る。
「兄貴、その薬草しってるんすか?」っていうヴォル。
「ああ、イーストエンドで、ザックに聞いたし、前世の時にもとりにいった。 場所わかったから、お前ついてこいよ」
「うっす」

その返事を聞いて、俺はちょっくら身体強化つかって奥地を進み、ついでに魔物飼って次元ボックスに放り込む。 2分後に最初の目的地に到着。
「兄貴、走りながら魔物討伐って相変わらずっすね」って呆れられた。

前世の癖だなこれは。

俺たちはマツユ草を20束収穫して、そのあとアサスズ草の所へ移動して10束収穫。
収穫時間もあったし、出発して俺とヴォルが戻ったのは、15分後。 ちょっと魔物も狩っておいた。

「マーク先生、戻ったっす」っていうヴォル。
「早いな。 戻り時間、1時間21分だ。 薬草は?」って言われ提出した。
何人かの教師も確認。
「マツユ草20束、アサスズ草10束です。 合計30束です。 えーと、これらって奥地の原生ですよね。 事前にとったとか」っていう教師の女。
「薬草の状態みれば、状態がいいし、どう見ても事前には無理だ。」ってマーク。

俺は学園ではヴォル以外、俺が次元ボックス使えるといっていない。 ヴォルも使えるけど、今の時代使えるのがほとんどいないって事で学園では秘密にしている。
だから、次元ボックス使えば、教師がいうように事前にとる事も可能っちゃ可能。
実際、とりに行かなくても俺の次元ボックスには入ってるけど、イーストエンドで採取したやつなので提出できないしな。 それに、一応授業の一環だし、わざわざ事前に取りにいくなんて面倒な事するわけがない。

「マーク先生、課題クリアって事でいいっすか?」って聞くヴォル。
「他先生も課題クリアでいいですか?」って聞くマーク。
「いえ、採取は30束です。 彼らの課題は、マツユ草30束、アサスズ草30束という意味です」って出発前にでた時に説明した男だ。 あんまいい色はしてない。
「科長、それはおかしいのでは?」っていうマーク。
「それは、マーク先生の説明が悪かったっていう事です。 という事で、減点ですね」
「ノアール、ヴォル、俺の説明が悪かったみたいだ。 すまん」っていうマーク。

科長ってやつは貴族で、マークも反発出来ないみたいだ。 まぁ王都だとそうみたいだ。 マリーが碧碧して、よく愚痴を聞かされた。

「マーク先生、問題ないっす。 兄貴ともしもってことで、はい」って追加でアマツユ草10束、アサスズ草20束だした。
「へ! アサスズ草はこの森でも群生で生えてないのに。。」って科長ってやつの声。 
あー、生えてないね。 生えてて2本とか。 なんで森の中駆け巡ったよ。
「科長、さすがに先ほどの言葉は撤回はできないですよね。 彼らは課題クリアでいいですよね。」っていうマーク。
「ええ、クリアです」っていってどこかにいった科長。

「マーク先生、帰っていいっすか?」って聞くヴォル。
「ああ、いいぞ」っていう許可を得て寮へ戻った。

ということで、クラス対抗戦たるものは終了。
いくら俺達が早くても出発時間のハンデがあるからGクラスは最下位だし、俺とヴォルの順位はかわらずだ。

その後、期末テストだ。
筆記テストは、質問を読むのは別教師だった。
クラス分けと似た感じで、回答を記入する時間は最低限だ。 クラス分けの時みたいに、問題を間違えて読むってことはなかった。

実技テストも終えて、1ヶ月の休暇にはいった。
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