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2章:少年期(イーストエンドでの生活)
舞踊会に参加 後編
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舞踊会も始まって中盤なのか、俺、ザックとフィルは相変わらず隅にいる。
誰か近づいている。 3人か。
「私 ポルスレ伯爵家の当主、で妻のデボラ、それに娘のポーラだ。 娘が、是非ガーネット辺境伯がお連れした少年と一曲踊りたいというのだが、誘っていただないか?」って言ってるよ。
「これは、ポルスレ伯爵卿。 私はフィル・ジョージと申します。 ガーネット辺境伯様の護衛騎士でございます。 そして、こちらがイーストエンドのギルドマスターのザック・ハーベットです。」
「ポルスレ伯爵卿、はじめまして、ザック・ハーベットと申す。」
「で、この子は、ノアール・ギブソンで、ガーネット辺境伯が後継人をしております。 ポーラ嬢のお誘いですが、大変申し訳ございませんが、彼は平民ゆえダンスはできず、ご遠慮願えますか。」ってフィルがいう。
「平民を連れてくるとは、ガーネット辺境伯は相変わらずの場知らずだな。 ポーラいくぞ」という。
「お父様、彼を私の従者にしてよ。」っていう娘。
貴族のガキどもすぐ俺を使用人したがる。 こいつら、いい色じゃない。
「あら、その子平民なの。 では、私の従者にしてあげるわ」って別の女の子の声。 もうこいつもいまいちな色だな。
「これは、クレア第三王女様」ってポルスレがいう。
「これは面倒だな」ってザックが小声で俺に言ってきた。
うん、まじ面倒。 フィルも困ってるようだ。
「クレア第三王女に、ポルスレ、わしの連れに何かようで?」ってベルグとマリーが戻ってきた。
「この子を私の従者に、今、任命したところよ!」っていうクレア。
「王女様、それは、我が家が先に。」っていうポルスレ。
「ふむ、その申入れ全て断ろう。」っていうベルグだ。
「あんた、王族に逆らうの?」っていうクレアだ。
「ああ、王女殿下、まだ幼いゆえご存知ないかもしれないが、辺境伯の地位は国政においてはあまり関与しないが、王家及び国王の命も無視できる。 故にその申し出に関してはお断りする。」というベルグ。
へーそうだったのか。
それ聞いて、皆去っていった。
「ノアール、大丈夫?」ってマリーが頭を撫でてくる。
「うん、平気。 ここにいれば、グチャグチャな色からは離れられる。」
「そう、相変わらず感性がいいのね」って言われた。
「旦那、ノアールを連れてくる時に覚悟はしたが、まさか王族までノアールをほしがるとはな。」
「ああ、だがノアールの障害は知られたくないな」
「ええ、それがバレたらまた騒動ですわ。」っていうマリー。
「お初にお目にかかります。 ガーネット辺境伯様。 私がトレイバー侯爵当主で兄がご迷惑おかけした」と男性の声だ。 まともな色だ。
「よい、お主も苦労してるだろ」というベルグ。
「兄の政務があまりにも酷く日夜残処理に。 フィリップいやフィル殿にも多大な迷惑を」っていっている。
「いえ、私は今ガーネット辺境伯に拾われて安定した生活ですので気にせずで」っていうフィルだ。
「君がノアール君だね。 兄が大変申し訳ないことを。 君には謝っても許されないとは思っているが、どうか謝らせてほしい」って俺の手を握っている。
人が多くて上手くこの人の形がつかめない。
「トレイバー、人前で頭を下げるな。 注目されてる。」ってベルグがいう。
「すみません。 ついつい。」って頭を上げたようだ。 っていうか頭下げてたのかよ。
「辺境伯、ノアール君、もしかして」って小声だ。
「トレイバー、他言するなよ。 ノアールは視覚障害や他の障害がある。 別の感性で普通と変わらないが、どうも大勢の人間がいるとつかめないようだ。 おまえだけの心にとめとけ。」っていうベルグ。
「ええ、もちろん。」って言って去っていった。
「トレイバー侯爵は、生真面目すぎて、たまに場を無視した行動しちゃうんだよ。」って呆れた声でいうフィルだった。
そして、長居したく俺のためか、もともと長居するつもりもなかったようで、俺達は、頃合いの時間をみて馬車にのって家に戻ることになった。
誰か近づいている。 3人か。
「私 ポルスレ伯爵家の当主、で妻のデボラ、それに娘のポーラだ。 娘が、是非ガーネット辺境伯がお連れした少年と一曲踊りたいというのだが、誘っていただないか?」って言ってるよ。
「これは、ポルスレ伯爵卿。 私はフィル・ジョージと申します。 ガーネット辺境伯様の護衛騎士でございます。 そして、こちらがイーストエンドのギルドマスターのザック・ハーベットです。」
「ポルスレ伯爵卿、はじめまして、ザック・ハーベットと申す。」
「で、この子は、ノアール・ギブソンで、ガーネット辺境伯が後継人をしております。 ポーラ嬢のお誘いですが、大変申し訳ございませんが、彼は平民ゆえダンスはできず、ご遠慮願えますか。」ってフィルがいう。
「平民を連れてくるとは、ガーネット辺境伯は相変わらずの場知らずだな。 ポーラいくぞ」という。
「お父様、彼を私の従者にしてよ。」っていう娘。
貴族のガキどもすぐ俺を使用人したがる。 こいつら、いい色じゃない。
「あら、その子平民なの。 では、私の従者にしてあげるわ」って別の女の子の声。 もうこいつもいまいちな色だな。
「これは、クレア第三王女様」ってポルスレがいう。
「これは面倒だな」ってザックが小声で俺に言ってきた。
うん、まじ面倒。 フィルも困ってるようだ。
「クレア第三王女に、ポルスレ、わしの連れに何かようで?」ってベルグとマリーが戻ってきた。
「この子を私の従者に、今、任命したところよ!」っていうクレア。
「王女様、それは、我が家が先に。」っていうポルスレ。
「ふむ、その申入れ全て断ろう。」っていうベルグだ。
「あんた、王族に逆らうの?」っていうクレアだ。
「ああ、王女殿下、まだ幼いゆえご存知ないかもしれないが、辺境伯の地位は国政においてはあまり関与しないが、王家及び国王の命も無視できる。 故にその申し出に関してはお断りする。」というベルグ。
へーそうだったのか。
それ聞いて、皆去っていった。
「ノアール、大丈夫?」ってマリーが頭を撫でてくる。
「うん、平気。 ここにいれば、グチャグチャな色からは離れられる。」
「そう、相変わらず感性がいいのね」って言われた。
「旦那、ノアールを連れてくる時に覚悟はしたが、まさか王族までノアールをほしがるとはな。」
「ああ、だがノアールの障害は知られたくないな」
「ええ、それがバレたらまた騒動ですわ。」っていうマリー。
「お初にお目にかかります。 ガーネット辺境伯様。 私がトレイバー侯爵当主で兄がご迷惑おかけした」と男性の声だ。 まともな色だ。
「よい、お主も苦労してるだろ」というベルグ。
「兄の政務があまりにも酷く日夜残処理に。 フィリップいやフィル殿にも多大な迷惑を」っていっている。
「いえ、私は今ガーネット辺境伯に拾われて安定した生活ですので気にせずで」っていうフィルだ。
「君がノアール君だね。 兄が大変申し訳ないことを。 君には謝っても許されないとは思っているが、どうか謝らせてほしい」って俺の手を握っている。
人が多くて上手くこの人の形がつかめない。
「トレイバー、人前で頭を下げるな。 注目されてる。」ってベルグがいう。
「すみません。 ついつい。」って頭を上げたようだ。 っていうか頭下げてたのかよ。
「辺境伯、ノアール君、もしかして」って小声だ。
「トレイバー、他言するなよ。 ノアールは視覚障害や他の障害がある。 別の感性で普通と変わらないが、どうも大勢の人間がいるとつかめないようだ。 おまえだけの心にとめとけ。」っていうベルグ。
「ええ、もちろん。」って言って去っていった。
「トレイバー侯爵は、生真面目すぎて、たまに場を無視した行動しちゃうんだよ。」って呆れた声でいうフィルだった。
そして、長居したく俺のためか、もともと長居するつもりもなかったようで、俺達は、頃合いの時間をみて馬車にのって家に戻ることになった。
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