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2章:少年期(イーストエンドでの生活)

無事に帰還したフィリップ

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Side:フィリップ
その日のうちに魔境の森から、撤退した。 
馬を連れて行くべきではなかった。 北東に向けて1KMも進んでない所で魔物の襲撃。 
馬は混乱して、落馬するものたちで戦闘どころではなかった。 俺は、グリフと共に近くにいたもので動けるものを連れて魔物から逃げた。

逃げた俺たちは、食糧もほとんどもっていなかったため、撤退を提案した。 王都の連中は憔悴しており、無言で俺たちの案にうなずいた。
襲撃のあった場所に戻ったが生存者はおらず、魔物の姿もなかった。 遺品だけ集めてノアール君の小屋に向かった。 逃げた馬は、ノアール君が集めてくれていた。 荷台もあった。 彼には感謝しかない。

さっそく俺たちはイーストエンドへ戻り、ギルドに報告して負傷者はギルドの医務室につれていった。 しばらく安静が必要だとの事だ。 無傷の俺とグリフは、ガーネット伯爵の配慮で宿を用意してもらった。

もう夜だ俺は疲れてベットに横になった。
「フィリップの旦那、生きてちゃ困るんだよ」って男の声だ。
なんか打ち込まれて動けない。 真っ暗で、男の姿も見えない。
「徐々に死ぬ。 まぁ動けないまま死んでいけ。」
ま、まさか。。
「お前公爵家の影か! なぜ狙う!」
かろうじて声だけは出た。 
「当主様の命令だ。 俺たちの事を探ったり、不正を許さないおまえが邪魔になったんだとよ。 魔境から万が一生還した場合は、急死っていうあつかいだ。 今頃お前の部下も俺の部下に葬られてるよ」
「糞が!!」っていったがもう意識は朦朧としてきて、意識を手放した。

せっかく、魔境から生還したのに、自分の主に裏切られるとはな。。

◇◇◇
Side:ノアール
俺は、フィリップ達が泊まっている宿にきた。
俺が宿についたときには、グリフは刺されていて瀕死だ。
グリフの部屋には、なかなか酷い魂の色の人間がいたから、ザイとエイラの仇と思い殺しつつ灰になるまで魔神の炎で燃やした。
グリフは、まぁ死ぬ間際だ。 刺された剣で、そのまま殺す。 サタンは、今日は人間の魂食べられて満足してるよ。

その後、フィリップの部屋に行くと、フィリップは毒で動けないようだ。 まだ生きているけど意識はないようだ。
「貴様、だれだ?」って、フィリップの部屋にいた男が毒針を放って、俺に当たった。
「お前がウルフの森でザイとエイラを殺した?」
「悪いがいちいち殺した相手の名前ことは覚えてないが、ああそいつなら殺したなぁ。 女のほうはいい女だった。 味見したかったが、男の感が鋭くて一気に殺すしかなかったな。」
腐ってやがる。
「なんでだ?」
「どうせお前も、ここでくたばっている奴と同じで毒がまわる頃だ、冥土の土産に教えてやるよ。 当主が、エリッサや騎士が魔境で死んだのに冒険者風情が生き残ったのが気に入らなかっただけだ。 自分の私兵が弱いと思われないように面子を保つためだ。 ははは、馬鹿な理由だよな。 俺たちは殺しが出来るからいいがな」って男が言っている。

「あばよ」といってそいつは窓から出て行った。

そんな理由で、ザイとエイラが殺されたのかよ。

(サタン、今夜は食事がまだあるようだ)
≪ああ、楽しみだ。≫
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