【不遇転生:1】俺と魔神 ~ハードモード人生だけど、せめて平均寿命まで生きたい~

八木恵

文字の大きさ
上 下
7 / 185
1章:幼少から少年期(魔境での生活)

あれから2年、12歳

しおりを挟む
皮膚感覚を取り戻してから2年経過して、12歳になった。

その間、俺は俺の感覚を奪った悪霊をもう一体倒して聴覚を取り戻した。
聴覚を取り戻した時は、すべての音が聞こえすぎてうるさくて慣れるまで苦労した。

俺が、どこかの街から脱出した以来、半年に一度は、ザイが魔境にきては着替えとか石鹸、シャンプーとか日用品をくれる。

聴覚が戻った時に言葉を聞いたら、俺の前世の時と同じだった。 前世との違いは、大陸の名前は同じなのに、前世の時は魔境なんて存在してなかったし、国の名前とかも違う。 ちなみに、俺が、連れてかれた街の名前はイーストエンドで、いた場所は、冒険者ギルドの医務室だったらしい。

最近はザイから簡単だが文字も教わっている。 これも前世の時と似ている。

そして今は、魔境の入口から入った所に小屋を建ててもらって生活してる。
イーストエンドの街で暮らさないかと何度も誘われたが、頑なに断った。 ただ、魔鏡の森の内部に居続けるわけにもいかないって事で、折衷案ではないがここに小屋を建ててもらった。

拠点らしき場所が出来たから、俺も俺で今の暮らしは気にっている。

(ザイが来た。 この前きたばかりなのにな)
≪さぁーな。≫

ドアを開けた。
「ノアール、お前いつも思うがすぐわかるな」
コクコク頷いておく。 でもって、紅茶を入れてだした。
ザイの前において、俺もその前にすわる。

「いつもありがとな。 適温で美味しいぞ」
味覚がないから味がわからない、だからザイが言ってくれる。

「マスターの使いでな、イーストエンドの街は、バルジェラ公爵領なんだ。 そこの私営団とおてんばな令嬢が魔境の調査にくるんだ。 それで、マスターが俺とエイラ、それにノアールに案内を頼みたいんだと。」

面倒だなって思ってたら、ザイが頭撫でながら、「任務終わったら、街で買い物行こうな。 服に武器屋だろ」って言われた。  

この世界の武器は俺の前世のときと違って色々種類がある。 銃ってのあるが、使い方わからないけど、触るのは楽しい。 ついついコクコクうなづいた。
「じゃぁ、来週くるな。」って言ってザイが帰って言った。

来週、どんな人間が来るんだろうな。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

ボッチになった僕がうっかり寄り道してダンジョンに入った結果

安佐ゆう
ファンタジー
第一の人生で心残りがあった者は、異世界に転生して未練を解消する。 そこは「第二の人生」と呼ばれる世界。 煩わしい人間関係から遠ざかり、のんびり過ごしたいと願う少年コイル。 学校を卒業したのち、とりあえず幼馴染たちとパーティーを組んで冒険者になる。だが、コイルのもつギフトが原因で、幼馴染たちのパーティーから追い出されてしまう。 ボッチになったコイルだったが、これ幸いと本来の目的「のんびり自給自足」を果たすため、町を出るのだった。 ロバのポックルとのんびり二人旅。ゴールと決めた森の傍まで来て、何気なくフラっとダンジョンに立ち寄った。そこでコイルを待つ運命は…… 基本的には、ほのぼのです。 設定を間違えなければ、毎日12時、18時、22時に更新の予定です。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

【本編完結】転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

俺が死んでから始まる物語

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていたポーター(荷物運び)のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもないことは自分でも解っていた。 だが、それでもセレスはパーティに残りたかったので土下座までしてリヒトに情けなくもしがみついた。 余りにしつこいセレスに頭に来たリヒトはつい剣の柄でセレスを殴った…そして、セレスは亡くなった。 そこからこの話は始まる。 セレスには誰にも言った事が無い『秘密』があり、その秘密のせいで、死ぬことは怖く無かった…死から始まるファンタジー此処に開幕

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

処理中です...